タイミングモニターの見方

June 6, 2017

エスタイテレビでもお馴染みの「タイミングモニター」。その見方が分かるとレースをより楽しめます。

 

エスタイテレビでもお馴染みの「タイミングモニター」。
その見方が分かると
レースをより楽しめます。

サーキットにはコース映像と共に
下記の様な計時のモニターがあります。

 

今回は、第2戦スポーツランドSUGOの映像で解説します!

まずは各項目の説明!

Pos 走行車両の順位
Class クラス※とクラス内の順位(ex.Pos11 ST2-1はST2クラスの1位、Pos13 ST2-2はST2クラスの2位)
※クラス分けに関しては下記クラス分け図を参照
No. カーナンバー
drv. A:Aドライバー、B:Bドライバー、C:Cドライバー
Name ドライバー名 ※車両名表示の場合もある
Gap 前を走る車との時間差
Delay トップ車両との時間差(この場合はSTX-1との時間差)
LastLap 前周回のラップタイム
BestLap 一番早い周回のラップタイム
Lap 周回数
S1 Secter1(コース図の ―― ピンク色のライン区間)のタイム
S2 Secter2(コース図の ―― 黄緑色ののライン区間)のタイム
km/h コース上の最高時速
S3 Secter3(コース図の ―― 黄色ののライン区間)のタイム
S4 Secter4(コース図の ―― 水色ののライン区間)のタイム

■クラス分け図

クラス 区分規定 主な車種
ST-X FIA GT3公認車両 日産・GT-R、BMW Z4、SLS AMG、ポルシェ911、フェラーリ他
ST-Z GT4規格車両 ポルシェ・Cayman GT4、Lotus Evora GT4他
ST-TCR TCR規格車両 アウディ・RS3 LMS、ホンダ・シビック TCR、Volkswagen Golf GTI他
ST-1 3501cc以上の車両でSTOが認めた車両 BMW Z4、ポルシェ・911GT3cup、Lamborghini他
ST-2 2001cc~3500ccまでの4輪駆動車両 三菱・ランサー、スバル・WRX他
ST-3 2001cc~3500ccまでの2輪駆動車両 日産・フェアレディZ、レクサス・IS350、レクサス・RC350、マツダ・アクセラ diesel他
ST-4 1501cc~2000ccまでの車両 トヨタ・86、ホンダ・S2000、スバル・BRZ、マツダ・ロードスター他
ST-5 1500cc以下の車両 ホンダ・フィット、トヨタ・ヴィッツ、マツダ・ロードスター、マツダ・デミオ他

 

改めてタイミングモニターを見ると
黄色や黄緑色の文字になっている箇所がありますね。

 

Pos5の黄色い表示は「コントロールラインを通過」、

Pos12・14の黄緑色の表示は「BestLapが出ました」、ということを表しています。

 

S1~S4の表示が白い表示グレーの表示があるのが分かりますね。
走行車両がトラック上のタイム計測ポイントを通過すると白い表示でタイムが表示されます。
動画で見るところころと表示が変わるのでわかりやすいと思います。

なので、グレーの囲みで表示したトップのSTX-1の車両は、
「Sector1を通過してSector2区間を走行中」
ということが分かります。

そして、赤い○で囲んだ「P」は「ピットインしてます」ということを表しているのです。

 

これで、タイミングモニターの見方がわかりましたね。

サーキットによって表示の内容が多少異なる場合がありますが、
基本が分かれば、あとは応用でモニターの見方が分かってくると思いますよ!

 

あとはレースの楽しみ方は人それぞれ!

スーパー耐久はST-XクラスのGT3車両から、
ST-5クラスのマツダ・デミオなど排気量1500cc以下の車両が混走するので
周回遅れもあって計時を追うのも難しいかもしれません。
しかし、そこが面白いところでもあります!

 

 

以下は、事務局員独断の
「計時から分かる! スーパー耐久の楽しみ方」

❶ クラスによる早さの違いを楽しむ!

上記でも書いておりますが、
スーパー耐久は早さの違う車両が混走するのが醍醐味でもあります。

ホームストレートのスピードはST-Xクラスは時速約240km、ST-5クラスは時速約180kmと
その差はなんと “時速約60km” も違うんです!!
※スポーツランドSUGOの場合。サーキットのコースによって、もっと差が出る場合もあります。

お馴染みのコンパクトカーが180km/h近くで走っているのもビックリですし、
頑張れ―!!と応援したくなります。

それを猛スピードのGT3車両が抜いていく豪快さも、ホームストレートでの楽しみのひとつです!

 

❷ 競っている車両のタイムに注目する

Gapタイムを見れば、前の車両との差がわかりますよね!
1秒以内差だったら接戦、1分以上なら遠いってわかりますが、その差って具体的に分かりますか?

例えば上記の画像、ST-TCRクラスのタイムで考えてみましょう。

 

スポーツランドSUGOのコースの全長は約3,704mです。

TCRクラスの大体の平均ラップタイム「1’31″000」で平均時速を計算すると“約146.531km/h”

そうなると1秒の差は約40m!!結構、離れています!!!
レースでは、1秒の差って大きいんですね。

 

距離のギャップを追加してみると

class No. Gap Gap (m) LastLap LastLapの差 BestLap
ST TCR-1 19     1’33″472   1’30″905
ST TCR-2 45 6″819 272 1’32″691 -0″781 1’30″965
ST TCR-3 97 0″405 16 1’32″060 -0″631 1’31″265
ST TCR-4 98 19″461 778 1’31″189 -0″871 1’31″189

 

モニター映像がなくても距離感が分かってきますね。

 

そして、次に注目して欲しいのがLastLapの差!
この周回では、下の順位の車両が速いタイムを出していることがわかりますね。

STTCR-1とSTTCR-2の差は6″819秒
STTCR-1に追いつくためには、
このSTTCR-1より0″781秒速いペースで
約9周も走らないと追いつけないんです。

結構大変ですね。

 

そして、なんとSTTCR-2とSTTCR-3の差は0″405秒!
そして、ラップタイムと差が0″631秒なので、
上手くいけば、この周回で順位が逆転するかも!?

ベストタイムを出しているSTTCR-4は
STTCR-3の差は19″461秒
そして、ラップタイムと差が0″871秒なので、
約23周このベストタイムを出し続けなければ、STTCR-3に追いつけないのです。
時間にすると約35分……

耐久戦ですね笑

 

あくまでも計算上なので、こう上手くいかないのがレース!
たった数秒差でも、前の車より速く、何周も走らなければ抜かせないんです。

だからこそ、レーサーだけではなく
ピットワークで1秒でも差を縮めたり、
チーム一丸となって戦う“チームワーク”も見所なんですね。

 

❸ ラストラップタイムで状況を推測する

タイミングモニターを見ていると、
「あれ?ラップタイムが落ちてる?」ということがあります。
タイヤの消耗でタイムが落ちたり、前を走る車を抜かすことが多い周回は
タイムが落ちることがありますが、
ガクーンとタイムが落ちている時はマシーントラブルを抱えている場合もあります。

Scterタイムを見て「ここで何かあったのかな?」と推測したり、
ピットストップの時間を注意して見るのも面白いものです。

 

❹ ドライバーをチェックする

A、B、Cドライバーそれぞれいらっしゃいますが、
ST-XとST-TCRクラスには、
プラチナドライバーとジェントルマンドライバー規定というものがあるのをご存じですか?

プラチナドライバーとは
・過去にF1用ライセンスを取得したことがある
・ルマン24時間で優勝したことがある
・自動車メーカーのワークスドライバーを務めたことがある等
STOの認定基準に基づいたプロドライバーと認定されたドライバー。
合計乗車距離(時間)が当初のレース距離(時間)の40%を超えることは禁じられる。

ジェントルマンドライバーとは
・プラチナドライバー以外のドライバー。
2人編成の場合は1人以上、3~4人編成の場合は2人以上登録しなければならない。
Aドライバーは35歳以上のジェントルマンドライバーが務め、
最低義務周回数は20%以上とし
合計乗車距離(時間)が当初のレース距離(時間)の2/3を超えることは禁じられる。

ジェントルマンドライバーは、プラチナドライバー規定には当てはまらないが、プロもたくさんいます。
しかしST-X、ST-TCRのAドライバーは本当の意味の「ジェントルマンドライバー」に限られています。

 

プラチナドライバーに関しては
サーキットのプログラムのドライバー紹介に
「P」と載っていているので分かりやすいですよ。

これを知っていると上記のタイミングモニター
STX-1 B 山内英輝 プラチナドライバー
STX-2 B 藤井誠暢 プラチナドライバー
STX-3 B 荒 聖治 プラチナドライバー
STX-4 A 永井宏明 35歳以上のジェントルマンドライバー
STX-5 A Tetsuo Ogino 35歳以上のジェントルマンドライバー

ということが分かります。

ジェントルマンドライバーがプラチナドライバーに引けを取らず戦ってる姿に
感動しちゃいますね!

もちろんST-1~5クラスまでのドライバーさんも
SUPER GT参戦している方やスーパーフォーミュラ(フォーミュラ・ニッポン)に参戦していた名ドライバーも
たくさんいるので、注目してみると面白いかもしれませんよ!

 

まだまだ、レースの楽しみ方はいろいろありますが、
こんなことを解説しながら
レースをライブ中継しているのが

「エスタイテレビ」!!

サーキット場でも、サーキットに行けないときでも
レースを楽しんでくださいね。

でも、ピットウォークやグリットウォークの高揚感や車のエンジン音など、
サーキットの臨場感は足を運ばないと体感できないので
是非、サーキットでレースの楽しさを堪能してください!

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