スーパー耐久シリーズ2017第1戦 もてぎ200✗2Races Gr.2決勝レポート

レースレポート

April 1, 2017

ST-Rクラスの#98 Modulo CIVIC TCRがデビュー戦で総合優勝を飾る!

スーパー耐久シリーズの第1戦がツインリンクもてぎを舞台に、予選とグループ2の決勝レースが4月1日(土)に行われた。
午前中に行われた予選こそ完全なドライコンディションではなかったものの、200分間で争われる決勝レースは完全に路面は乾いて全車がドライタイヤを履ける状況に。

序盤のレースは、ST-1クラスで#31 Nissoku Porsche 991GT3 Cupを駆る、小川勝人/影山正美/富田竜太郎組がリードしたものの、中盤のコースアウトで順位を大きく落としてしまう。

これにより総合のトップに繰り上がったのは、#98 Modulo CIVIC TCRを駆る黒澤琢弥/石川京侍/加藤寛規組。
新設のST-Rクラスの車両が、そのまま逃げ切ってデビューウィンを達成した。

 

Nissoku Porsche 991GT3 Cupがポールポジションを獲得

予選は未明に降った雨のため、すでにやんではいたものの、Aドライバーのセッションはウェットで、Bドライバーのセッションはセミウェットという非常に微妙なコンディションとなっていた。

ST-1クラスではAドライバーのセッションで#51 Diamango BMW Z4の細川慎弥が2分8秒800でトップに立ち、これに#31 Nissoku Porsche 991GT3 Cupの小川勝人が10秒245で続いていた。
しかし、Bドライバーのセッションでは#31 Nissoku Porsche 991GT3 Cupの影山正美が2秒023をマークしてトップに立ち、しかも#51 Diamango BMW Z4の池田大佑を5秒以上も引き離したことから合算タイムで逆転し、グループ2決勝レースのポールポジションを獲得することとなった。

総合3番手は、ST-2クラスで#59 DAMD MOTUL ED WRX STIを駆る、大澤学/後藤比東至組が獲得。
そして総合4番手は注目の新設クラス、ST-Rクラスで#45 LUQUI MOLY RS3 LMSを駆る、田ケ原章蔵/白坂卓也/竹田直人組が獲得。これに同じクラスの#98 Modulo CIVIC TCRを駆る、黒澤琢弥/石川京侍/加藤寛規組が続くこととなった。

ST-5クラスは#700 J’S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFITを駆る、ヒロボン/寺西玲央/高橋宏和組が獲得し、これに#4 THE BRIDE FITを駆る、芝谷純三/ススムナカムラ/伊藤俊哉組が続くこととなった。

 

総合トップに起こった、まさかのアクシデント…

予選終了から、わずか3時間足らずで決勝レースのスタート進行が開始。
このころには路面は完全に乾いて、全車ドライタイヤでの戦いになった。
レースは#31 Nissoku Porsche 991GT3 Cupの影山のリードから始まり、早々に独走態勢を築き上げていく。
そして、オープニングラップのうちに総合3番手に上がっていたのが、#98 Modulo CIVIC TCRの黒澤で、これに続いたのがST-2クラスの#6 新菱オート☆DIXCEL EVOXの菊地靖だった。
しかし、黒澤にはジャンピングスタートに対するペナルティとして、ドライビングスルーが命じられて5周目に順位を落とすこととなる。
これにより、ST-Rクラスのトップに# 45 LUQUI MOLY RS3 LMSの白坂が立つも、やがて燃料系のトラブルに見舞われてペースを上げられなくなり、14周目からは#97 Modulo CIVIC TCRの伊藤真一に逆転を許す。

トップを走る#31 Nissoku Porsche 991GT3 Cupは絶好調。
影山は1分以上の大量リードを築いて、33周目に小川にバトンタッチ。
38周目に2番手の#51 Diamango BMW Z4も細川から石原に交代すると、小川のリードはさらに広がっていった。
ところが、その小川が45周目のV字コーナーでコースアウト! 
復帰に2周を要し、トップを石原に明け渡してしまう。
そして、気がつけば石原の背後につけていたのが、黒澤からステアリングを託された石川だった。
ペナルティの遅れをふたりで取り戻し、次の周には総合でもトップに立つことに成功。
やがて#97 Modulo CIVIC TCRの海老澤紳一も続くこととなって、上位を独占する。

ST-Rクラスのシビック勢の快進撃はその後も続いて、#98 Modulo CIVIC TCRの加藤も燃費走行に徹してペースを抑えながらも、トップを明け渡すことなくゴール。
見事ワンツーフィニッシュを、デビュー戦で達成することとなった。

 

ST-2クラスは激戦の末にRSオガワADVANランサーが優勝を果たす

総合3位は#51 Diamango BMW Z4が獲得し、もちろん初めてのクラス優勝に。#31 Nissoku Porsche 911GT3 Cupは1周遅れにまで挽回したが、無念のレースとなっていた。

 

そして、総合4位を獲得したのはST-2クラスを制した、下垣和也/松本武士/近藤説秀組の#20 RSオガワADVANランサー。
序盤は松本が、菊地や#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学を相手に激しいトップ争いを繰り広げ、29周目にはトップに浮上。
そして31周目には金堂にステアリングを託す。
3台のうちで最もピットストップを遅らせた#59 DAMD MOTUL ED WRX STIながら、ホイールナットのカラーが溶けてタイヤ交換に手間取ってしまう。
この遅れもさることながら、「練習の速さが出なかった」と大澤。これでトップ争いからは脱落。

なおも#20 RSオガワADVANランサーと#6 新菱オート☆DIXCEL EVO Xのトップ争いは続き、最終スティントを担当した下垣と冨桝朋広は、何度もトップを入れ替え合う。
そして、77周目の3コーナーで下垣がインを差してトップに立ってから10周後、#6 新菱オート☆DIXCEL EVO Xはエンジントラブルでリタイア。
最後はガス欠症状に苦しみながらも、#20 RSオガワADVANランサーが久々の優勝を飾ることとなった。

 

ST-5クラスは新体制のJ’S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFITが優勝!

ST-5クラスの序盤は、4周目に#THE BRIDE FITの芝谷純三がトップに立つも、しばらくは#700 J’S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFITのヒロボン、#69 J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITの大野尊久が食らいついて離れなかった。

しかし、10週を過ぎたあたりから芝谷のリードが目立つようになり、徐々に差を広げていったが、33周目に突然スローダウン。
コンピュータのトラブルでペースを上げられなくなったためだ。
それより4周前には#69 J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITもピットに入って、しばらくコースに戻れず。
フロント右のスタッドボルト2本が損傷していたためだ。

これにより、#700 J‘S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFITが独走態勢に。
ヒロボン〜寺西〜ヒロボンのリレーで逃げ切り成功。
ゴールまであと7分というところで給油を強いられるも、大量に築いていたマージンのおかげで、難なく逃げ切りを果たしている。
2位は#11 ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM Vitzの大西隆生/三木孝浩/大岩浩気組が獲得した。

 

Bグループ総合優勝(ST-Rクラス優勝)

#98 Modulo CIVIC TCR

 

黒澤琢弥

ちょっと際どいスタートだったんですが、ペナルティになってしまったので、頭を切り替えて、ドライビングスルーやってからプッシュして。
クルマのバランスはすごく良かったので、だいぶ挽回できて、あとはふたりが頑張ってくれて、メカニックも完璧なピットワークで! 
デビューレースで優勝できて良かった、それも総合優勝。
僕もレースは久々なので、去年1年間やっていないから最高の気分です。

石川京侍

久しぶりの優勝なので、すごく嬉しいです。
クルマはセットアップしていくと、すごく楽しいクルマになっていって乗りやすいですし、ST-1クラスよりちょっと遅いぐらいなので、けっこう速いクルマなんじゃないかと。
ブレーキとかもFFだし、もともとスプリントようだったんで不安はあったんですが、意外ともてぎでもっちゃったので、富士の10時間もなんとか行けるんじゃないかという気がします。

加藤寛規

終盤、ペースを抑えていたのは燃料が足りないからです。
本当はもう20秒ぐらいピットストップするはずだったんですが、京侍がすごく頑張って、その1回分を稼いでくれたので、ちょっと時間が短縮できたんですけど、その分抑えなくちゃいけなくて。
チームの総合力が出たレースだと思いますね。
ペースを落としたからブレーキも全然大丈夫で、問題なくもちました。
ただ、どこも準備不足だから、ドライバーとかチームの経験で来ちゃったような気がしますから、次回以降はどうなるか…。
気を緩めないでやっていきます。

 

ST-1クラス優勝

#51 Diamango BMW Z4

 

石原将光

優勝はスーパー耐久では初めてですね、いつも2位ばっかりだったので。
なかなか勝てなかったので、ようやく勝てました。
本当は総合優勝が良かったんですが、エンジンの回転を抑えなきゃいけない事情もあったので、ずっと丁寧に走らざるを得なくて。
これからも出ます、元気になりますんで、皆さんとこの良い関係をずっと保って行きたいと思っています。

細川慎弥

序盤は我慢して走っていたんですが、そしたらまさかの展開! 
結果オーライ。
久々の優勝で、これをモチベーションにして。
どんな形でも優勝は嬉しいです。
何よりオーナーが喜んでくれれば、それが僕らの仕事なので!

池田大佑

クルマをいたわりながらの走行だったので、総合優勝できなかったのは少し残念ですけど、まぁ良かったです。
勝てるとは思っていなかったんで(笑)。
これからも出続けたいですね、せっかくのポイントリーダーなので。

 

ST-2クラス優勝

#20 RSオガワADVANランサー

 

松本武士

優勝は去年の岡山以来、久々ですね。
見ている方もなかなか最後までエキサイティングなレース展開で、面白かったんじゃないかと思いますね。
今日は自分の仕事をしっかりこなしてバトンタッチしたんで、満足です。
予選は不本意で、4番手という感じでしたけど、スタートドライバーの仕事としてトップで持って帰る、というのが僕のいつもの仕事なので、結果として優勝につながったので、今日は幸先の良いスタートが切れたと思います。

近藤説秀

もてぎはほとんど走ったことがなくて、苦手なコースだったんですけど、皆さんがしっかりとフォローしていただけたんで優勝できて、本当に良かったです。
去年のスーパー耐久で初めて走って、なんか苦手なコースなんですよ、リズムが取りにくいと言いますか。
でも、ここからは好きなコースが続くんで、また頑張ります。

下垣和也

今日はバトルばっかりだったんで、楽しかったですね。
最後、抜けたんでなお楽しかった。
そこまでは良かったんですけど、最後の3周ぐらいでガス欠症状が出て、本当にやばかったんです、もう1周あったら無理です! 
ギリギリで。
そのバトルの時は回すんで、その後は燃費走行をしたんですけど、やっぱりギリギリで。
この流れでギリギリなのは分かっていたんで、前に出たらセーブしていたんですけど、競るとガソリン使っちゃって。
6番がいなくなって良かったです、そのままやっていたら、本当に危なかったです。
良かったです。

 

ST-5クラストップ

#700 J’S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT

 

ヒロボン

新しいチームに来て、いきなり初優勝。
めっちゃ嬉しいです。最後、燃料がもつかもたないか、それだけヒヤヒヤして、ペースを考えて走っていたんですが、結局持たなくて…。
でも、大量のリードがあったんで、給油しても大丈夫でした。

寺西玲央

ちょっと燃費がきついみたいだったので、燃費をなるべく稼ぐようにと。
最後足りなかったんですけど、ガソリン足しましたが、それでもある程度のペースで、燃費も伸ばしながらってレースでした。
他も落ちていってくれたので、ラッキーといえばラッキーでしたが。
自分で走って勝ったのは初めて。
今回は予選もさせてもらえてポールも獲れたし、ちゃんとペースを守って走れたので、本当に嬉しいです。

高橋宏和

僕は見守っているだけだったんですが、ふたりとも頑張ってくれたので、嬉しいです。
本当は自分も走りたかったんですが、それは次の機会に。
クルマはすごく戦闘力あるし、69号車と比べても同じぐらいのポテンシャルがあるのが確認できました。

 

(はた☆なおゆき)

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