スーパー耐久シリーズ2017 TEST DAY@MOTEGIレポート

February 14, 2017

ニューマシン投入、ARN RACINGが公式テストのトップタイムを記す!

シーズンの幕開けを間も無くと伝える、スーパー耐久シリーズの今季最初の公式テストが、2月25日にツインリンクもてぎで行われた。天候に恵まれたテストにおいて、最速タイムを記したのは、永井宏明/佐々木孝太組の#8 ARN Ferrari 488 GT3だった。

峰尾恭輔がENDLESSの監督に就任!

シリーズ開幕戦の舞台である、ツインリンクもてぎで行われた今季最初の公式テストには32台が参加。
今年からTCS車両によるST-Rクラス、FIA-GT4車両によるST-Zクラスが新設されたのは既報のとおりだが、残念ながら両クラスの参加はなし。
また、ST-1クラスも不参加とあって、テストには5クラスの車両が一斉に走ることになった。

セッションの開始と同時に、ローリングスタートの練習も行われるため、ほとんどの車両がダミーグリッドに並ぶ中、昨年のランキング、クラス順とあって最前列にいったん車両を止めた#3 ENDLESS ADVAN GT-Rだったが、間も無くピットに戻される。原因はシフターのトラブル。
そのため、先頭でスタートを切る格好となった、このレースウィークがシェイクダウンの#8 ARN Ferrari 488 GT3を駆る永井が1分51秒478を記録して、しばらくの間タイミングモニターのいちばん上で存在を記すこととなった。

40分が経過して間も無く、#3 ENDLESS ADVAN GT-Rが修復を終えてピットを離れようとするも、直後に赤旗が……。エンジントラブルに見舞われた車両が、第2アンダーブリッジ付近からビクトリーコーナーの手前までオイルを撒いてしまったためだ。その処理に約30分を要してしまう。しかし、再開直後に走行可能となった#3 ENDLESS ADVAN GT-Rは、山内英輝がいきなり1分51秒055をマークしてトップに浮上。その後、10分ほどの赤旗中断が再びあったため、20分間の計測延長が伝えられ、しばらくの間トップにつけていたが、その延長タイムに差し掛かってすぐ、#8 ARN Ferrari 488 GT3の佐々木が1分49秒704をマークして逆転。そのままチェッカーを受けることになった。

ちなみに2番手に甘んじた#3 ENDLESS ADVAN GT-Rだが、今年の布陣はYUKE TANIGUCHI/山内/元嶋佑弥組となっており、そこに長年エースとして走ってきた峰尾恭輔の名がないことに気づいた方もいるのでは?「僕も11年間、ENDLESSで若手の頃から使ってもらっていて、今年もドライバーとしてやりたい気持ちもありましたが、そろそろ若手にシートを譲ろうという思いもあったので、そう伝えたら『監督を頼む』と。クビじゃありません(笑)。
今回のテストは2番手でしたが、無難に終わったと思う一方で、まだ細かく詰めていかない部分も明らかになったので、これからが楽しみですね」と峰尾監督。

なお、4台が参加したST-Xクラスにおいて、3番手につけたのはモーリス・チェン/吉本大樹/坂本祐也組の#88 HubAuto Ferrari 488 GT3で、やはりニューマシンを投入した、星野敏/荒聖治/近藤翼組の#777 D’station Porscheが続くこととなった。

 

王者の貫禄、TOWAINTEC RacingのWRXが終始トップを譲らず

5台が参加したST-2クラスでは、終始#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学/後藤比東至組がトップ。序盤に記した2分4秒143を、中盤に3秒472にまで短縮を果たした。
2番手は下垣和也/松本武士/松本説秀組の#20 RSオガワADVANランサーが、そして冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組の#6 新菱オート☆DIXCEL☆EVOXが3番手で、奇しくも不動の体制で臨んだ3台が上位に並ぶこととなった。

 

6台が参加したST-3クラスでは、安宅光徳/甲野将哉/大原学組の#23 岡部自動車195MBFネットワークスZ34に一度はトップを奪われた、嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太/平木湧也組の#62 DENSO Le Beausset RC350だったが、終了間際に山下が2分4秒121をマークして再逆転に成功した。
3番手は長島正明/田中徹/田中哲也組の#15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34が獲得。

 

10台が参加したST-4クラスでは、ほとんどの車両が序盤に一発を狙って、そこから先はコンスタントラップを詰めるのに専念した様子。
その中でも最速タイム2分9秒544を記したのは、たしろじゅん/伊藤毅組の#55 SunOasis田中建設スズバン86。
これに小河諒/高橋翼/花里祐弥組の#13 ENDLESS ADVAN 86が、そして松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔組の#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86が僅差で続いていた。

 

そして王者不在ながら、6台が参加したST-5クラスでは、昨年はスポット参戦だった遠藤光博/桝本隆介/原田健太組の#57 ホンダカーズ桶川V-BOXセキショウFITが長らくトップに立っていたものの、終盤になってTakamori博士/西村元気/岡崎善衛組の#48 DIJON Racing Fitが2分18秒153をマークして逆転に成功した。
3番手は/大岩浩気/三木孝浩/大西隆生組のネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM Vitzが獲得した。

 

なお、今年からヨコハマから供給されるコントロールタイヤのスペックが全クラスを通じて改められたが、ほとんどのドライバーが「変化は感じるけれど、セットで十分に対応可能」と語っており、変に戦力図を塗り替えたりすることはなさそうだ。

 

ST-Xクラストップ#8 ARN Racing Ferrari 488 GT3

佐々木孝太


「今日の朝、タイから帰ってきたばかりだったので、最初の走り出しは永井さんにお任せしましたが、それでもいいタイムが出ていたので、そのあとちょこっとだけセットを詰めて、アタックに行ったら、あのタイムが出ました。
まだ大きく変更もしていないんですけど、基本バランスは悪くなさそうです。
フェラーリは見た目かっこよくて、速そうだなと思っていたんですが、実際に乗ってみたらそうでしたね!
それでもセクター3で少し引っかかっていたので、あとコンマ2秒ぐらいは詰められたと思います。
今までは4年落ちのベンツだったのが、今年は一気に新型になったんで、永井さんとチャンピオンを狙おうと。
いい滑り出しだったし、チームも3年目で、一致団結感も出てきたので、結果を必ず出しに行きます」

 

ST-2クラストップ#59 DAMD MOTUL ED WRX STI

大澤学

「持ち込みの状態から、いろいろセットを変えてきたんですが、それが完璧に当たったので。
そんなに大きくいじっていないんですけどね。クルマもまとまっていて、きっと開幕戦の決勝は、いい結果が出せるんじゃないかと。一発だけでなく、ロングも安定していましたから。
タイヤが新しくなって、合わせこみがちょっとだけ大変だったんですが、そこもいいのが見つかったので、問題ないと思います」

 

ST-3クラストップ#62 DENSO Le Beausset RC350

山下健太

「このクルマに乗るのは、昨年の富士以来だったので、ヒール&トゥが久々にできて安心しました(笑)。
それなりに走ったタイヤだったんですが、うまくクリアラップが取れたのが、タイムを出せたいちばんの理由だと思います。
感触としては悪くなくて、クルマのいいところは引き出せたように思います。
今年は富士で3連勝をまずは目標として、僕は開幕戦、スーパーフォーミュラのテストと重なるので出られないんですけど、遠くから祈っています(笑)」

 

ST-4クラストップ#55 SunOasis田中建設スズバン86

たしろじゅん

「今回はトップでしたが、まわりがフレッシュ(タイヤ)を履いていませんからね。
僕らは履きましたが。
ただ、逆に僕らはロングをそんなにやっていないから、それなりじゃないですか(笑)。
今年は現状維持が目標です。
壊れないのだけは自信を持てるようになったので、去年と同じように壊れないように走りきれば、もしかしたらチャンスあるかもしれませんね。」

 

ST-5クラストップ#48 DIJON Racing Fit

Takamori博士

「今日は今年乗るドライバー、西村元気選手と岡崎善衛選手のオーディションを主にやっていました。
最後にニュータイヤを入れて、18秒あたま、想定どおりのタイムが出たというか、もう少し出せた感触もあったんですけどね。
いいテスト、いいスタートになりました。
今年はST-5クラスでチャンピオンを狙いに、たまには本気でやってみようかな、という感じです。
新しいドライバーもオーディション合格です!
西村選手は久々のS耐、岡崎選手は昨年F3をやっていて、初めてのハコでしたが、まったく問題ありませんでした。」

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