スーパー耐久シリーズ2017 第4戦 オートポリス 予選レポート

July 15, 2017

オートポリスを舞台に、スーパー耐久シリーズ第4戦の予選が7月15日(土)に行われ、グループ1では#8 ARN Ferrari 488 GT3を駆る、永井宏明/佐々木孝太組が4戦連続のポールポジションを獲得。そしてグループ2では#86 TOM’S SPIRIT 86を駆る、松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔組が3戦連続でポールポジションを獲得している。

グループ2は、TOM’S SPIRIT 86と村上モータースMAZDAロードスターNDが、ともに3戦連続で予選トップに立つ!

シリーズ第4戦は再び2グループ開催となり、予選はグループ2とグループ1それぞれ分かれて行われた。梅雨が明けたばかりの九州は日差しが強く、タイムアタックには少々不向きとも言える条件の中で予選を実施。そのため、期待されたレコードの更新は1クラスに留まった。

先に行われたグループ2の予選では、先陣を切ってコースインした#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允が、いきなり2分4秒605をマークしてトップに浮上。40kgのウエイトハンディを背負ってなお、想定どおりのタイムが出たこともあり、あっさり走行を終了する。これに続いたのは#55 SunOasis田中建設スズバン86のたしろじゅんで、5秒605をマーク。3番手には#77 CUSCO RACING 86の山田英二で5秒544を記していた。

Bドライバーのセッションでも、#86 TOM’S SPIRIT 86の勢いは止まらない。今度は蒲生尚弥が2分4秒652をマークしてトップに立ったことから、3戦連続でポールポジションを獲得することとなった。なお、このセッションの2番手は、#93 SKR ENGINEERING ings S2000の佐々木雅弘で、5秒038をマーク。しかし、タイム合算では3番手となり、合算の2番手には中島保典が5秒587を記して4番手だった、#77 CUSCO RACING 86がつけることとなった。

そして、ST-5クラスでも村上博幸が2分12秒328、脇谷猛が12秒748を記し、ともにトップだった#88 村上モータースMAZDAロードスターNDが、もちろん合算でもトップ。3戦連続でクラス最前列から決勝に挑むこととなった。2番手につけたのは#2 TEAM221 BOMEXマッハ車検ND5RCの筒井克彦/山下潤一郎/山西康司組で、3番手は#66 odula MAZDA DEMIO 15MBの橋本陸/大塚隆一郎/武地孝幸組、4番手は#37 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dの関豊/梅田剛/井尻薫組で、なんと上位はマツダ車で独占されていた。また、FF使いとして大塚が12秒891、梅田が12秒951と、ふたりだけが13秒切りを果たしている。

 

ARN Ferrari 488 GT3は、開幕からまだ一度もポールを明け渡さず!

続いて行われたグループ1の予選は、いきなり1分49秒台に乗せてきた#8 ARN Ferrari 488 GT3の永井宏明が、周回を重ねるごとタイムを刻んでいき、最後の周に1分49秒061をマークすることに成功。これに「60kgのウエイトは、さすがに厳しい」と語りながらも、#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田雄大が49秒673で、そして#777 D’station Porscheの星野敏が49秒914で続いていた。

Bドライバーのセッションでは、前日にエンジントラブルを抱え、換装を強いられて早朝のフリー走行を走れなかった、#89 HubAuto Ferrari 488 GT3の吉本大樹が1分48秒166をマークして、しばらくの間トップにつけていたが、折り返しから走行を開始した#8 ARN Ferrari 488 GT3の佐々木孝太が47秒328を叩き出して逆転に成功。その結果、4戦連続でポールポジションを獲得することとなった。なお、合算で2番手につけたのは、藤井誠暢が48秒254を記録して、セッションでは3番手だった#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-R。合算の3番手は#777 D’station Porscheが獲得した。

ST-Xクラス勢に続く、総合8番手は#31 Nissoku Porsche 991 GT3 Cupの小川勝人/影山正美/富田竜一郎組が獲得。なお、富田が記した1分53秒119は新レコードとなった。

そして総合10番手から4台は、すべてST-TCRクラス勢が占めることに。しかも、田ヶ原章蔵が2分0秒195を、そして白坂卓也が1分59秒965をマークした、#45 LUQUI MOLY RS3 LMSが3戦連続でクラストップを獲得している。しかし、今回のST-TCRクラスは大接戦で、特にAドライバーセッションは4人がコンマ6秒の差で並んだほど! 2番手には#19 BRP Audi Mie RS3 LMSの奧村浩一/秋吉圭/上野嘉三組がつけたが、合算タイムでも#98 Modulo CIVIC TCRの黒澤琢弥/石川京侍/加藤寛規組はコンマ3秒の差しかなく、決勝もまた大激戦となることは免れそうもない。

ST-3クラスはAドライバーセッションで、#62 DENSO Le Beausset RC350の嵯峨宏紀が2分1秒114でトップに立ち、#39 ADVICS TRACY RC350 DPSの手塚祐弥が1秒165と僅差で続く。すると、Bドライバーセッションでは#39 ADVICS TRACY RC350 DPSの前嶋秀司が0秒682にまで短縮を果たしてトップに立ち、これに対して#62 DENSO Le Beausset RC350は、0秒816を記した#14 岡部自動車195MBFネットワークスZ34の甲野将哉を間に挟んで、中山雄一が「安パイで行きすぎた」と0秒826で3番手に甘んじたことから、合算では2番手に。初の予選トップとなった#39 ADVICS TRACY RC350 DPSとの差はコンマ1秒にも満たなかった。

なお、今回の決勝はグループ2が8時30分から、そしてグループ1が13時30分から、それぞれ3時間レースとして行われる。どうやら雨の心配は一切ない、熱く、暑い戦いになりそうだ。

 

グループ1ポールポジション(ST-Xクラストップ)

#8 ARN Ferrari 488 GT3

永井宏明

「4戦連続で一番獲れたんで、大変嬉しく思います。自分的にはミスがあったんで、タイムは出しきれないところはあったんですが、それなりにまとめきれたので良かったです。孝太くんもいいタイム出してくれたし、クルマ的には仕上がっていると思うので、今度こそポール・トゥ・ウィンができたらいいな、と思っています」

佐々木孝太

「レコードが(1分)47秒0だったんで、でも前に出たのは11月だから、まぁさすがにそこには届かないだろうな、と思っていたんですが、できるだけ頑張りたいなと。まぁ、贅沢な目標なので、十分ポールが獲れて嬉しいし、自分だけ47秒台に入れたのはすごく良かったと思います。チームとしても、今度こそって思いもあります。スタートまでの距離がここはちょっと短いんで、何とかそこさえ頑張れば可能性あると思います。十分チャンスあると思いますので、頑張ります」

 

ST-TCRクラストップ

#45 LUQUI MOLY RS3 LMS

田ヶ原章蔵

「毎戦、毎戦しびれますけど、今回の予選は今までの4戦の中でもいちばん厳しかったですね。思っていたよりウエイトが、シビックの方々は効いていないような感じで、走り出しから速かったので今回はどう転ぶのかな、というのがあったんですが、予定どおりフルマックスで行けたので、またトップになれました。ご存知のとおり、ここで獲らずして、いつ獲るんですかぁって感じなので、タク(白坂)もすごく乗れているので、力を合わせて竹田選手と3人で。今回こそ行かせていただきます!」

白坂卓也

「タイム的には欲を言うと、昨日の方が良かったので、もうちょっと頑張りたかったんですが、諸々考えて、まぁとりあえず良かったかな、と。いいアタックができたのは、チームのおかげです。でも、決勝ですよ、そこしか考えていません! 今回こそは、とにかく決勝で結果が欲しいので、これからみんなでどうやって戦うか、きっちりミーティングします。どうしても、他のTCRレースとは違う仕様の部分があったりして、タイヤのサイズとか。決勝で結果が残せていないので、どうしても勝ちたいです!」

 

ST-1クラストップ

#31 Nissoku Porsche 991 GT3 Cup

小川勝人

「大変楽しく走れました。私自身のタイムとしては、まだまだ行かなければなりませんが、初めて走るコースなので、今までの予選よりは達成感もあります」

影山正美

「小川さんは木曜日に初めて走ったので、それを考えたら、僕の3秒落ちまでもう来ているので、『驚異』です(笑)。僕のレコードタイムは、去年は悪天候で予選やっていないじゃないですか。だから、そこまでのものではないと思いますが、逆に富田にはセッティング変えて走ってもらうので、富田の方が上回ると思います。もうちょっといいところが出ると思うので。決勝もまた、展開的に面白いレースになればいいですね」

 

ST-2クラストップ

#59 DAMD MOTUL ED WRX STI

大澤学

「昨日からすごく調子が悪くて、タイム出ていなかったんですが、いろいろ変えてなんとかポール獲れるだけのクルマになって、後藤さんが頑張ってくれて、ポール獲れました、なんとか。ウエイトはめちゃくちゃ厳しいですよ。セクター3が全然上っていかない感じがあるので、今回はST-3クラスとからんでも全然抜けそうもない気がするんで、決勝は厳しいと思うんですが、頑張ります」

後藤比東至

「一生懸命頑張ったんですけど、本当にもう、飛び出しちゃったんで、反省だけです。それがなくてもベストタイムは1周目の計測だったと思うので、はい。もう反省だけです(苦笑)。また、修行して頑張ります。やれることをやるだけです」

 

ST-3クラストップ

#39 ADVICS TRACY RC350 DPS

手塚祐弥

「今週、持ち込みのセットからすごく調子良かったので、それをベースに煮詰めていったんですが、僕と前嶋さんは今年初めて組んだんですが、すごく気が合う感じで。全然走り方は違うのに求めているものは一緒で、そのおかげでだいぶ、前の方には常にいられましたが、ようやく全部噛み合ったかな、という感じですね。いちばん前からのスタートは気分いいでしょうね! まわりに邪魔されずに走れれば、絶対勝ちに行けるんじゃないかな、と思っています」

 

前嶋秀司

「ここ入って、ふたりともずっとすごく調子良くて。その原因がブレーキで、今回いろいろ探っているうちにブレーキがめちゃめちゃ良くなった。でも今回、俺はあんまりやらずに、手塚にやらせたんですよ。そしたら仕事がすごく良くて、『俺が確認する、OK』って! めちゃ良かった。それが良くて予選行って、俺の予想タイムはこんなに良くなくて、気温も上がってきたし、1秒4ぐらい出ればいいなと思っていたら、手塚がバコーンと出してきて、やばいぞと。プレッシャーもある中、やれるところまでやってやろうとブレーキも信用して、いろんなメカも信用してバ〜ンと行ったら、バ〜ンとタイムも出た(笑)。今回はブレーキと、手塚がセットを出してくれたので育ってきたので、毎レースどんどん成長して、開発も進んでいるので、このあとトントンと行きたいですけど、そうは甘くないか(笑)」

 

ST-4クラストップ

#86 TOM’S SPIRIT 86

松井孝允

「ウエイトの影響は、予選は燃料下ろしているので、あまりないんですけど、決勝は積まなければいけないので重たくなるので……。本当に予選に関しては軽い状態なので、なんとかなりましたけど、それ以上に決勝の方が辛いので、そこを見越してどうするか。走りとしては、ほぼほぼクルマのポテンシャルを引き出せているので、あとは明日の展開がどうなるか。ただ、チームに戦略も含めて考えてもらっているので、僕たちは信頼して走るだけです」

 

蒲生尚弥

「クルマのセットアップも今週は順調に来ていて、予選もミスなく走れたので、いい流れでここまで来ています。走りとしては、ちょっとミスもありましたけど、ほぼ出しきれました。決勝はたぶん、すごく厳しくなるでしょうし、どうなるか分かりませんが、チームがいろいろプランも用意してくれているので、レースの状況を見ながら、みんなで頑張りたいと思います」

 

ST-5クラストップ

#88 村上モータースMAZDAロードスターND

村上博幸

「木曜日からセットアップして、すごく順調に来ていまして、金曜日のフリー走行から大きな変更なく走れていますので、自信を持ってワンアタックで決めることができました。僕らはしっかり上位につけて表彰台に乗れれば、シリーズ(チャンピオン)がまた近づいてくるので、まず完走というのを考えています。もちろん勝てるものなら、勝ちたいです!」

脇谷猛

「村上さんがセットを決めてくれましたから、昨日入ってすぐに安心して気持ち良く走れていたので、手応えを十分感じていました。ちょっと自分のポジション取りを失敗して、うまくいいところで走れなかったので、その点ちょっと焦りましたけど、でも最初から落ち着いていこうと思っていたので、予想以上の結果になりました。決勝はやっぱり完走、結果がついて来ないとどうにもならないので、常々言っていることですが、きっちり自分の仕事をやりきりたいですね」

 

(はた☆なおゆき)

↑PageTop