スーパー耐久シリーズ

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第2戦 富士24時間大会の振り返り / 第3戦 菅生大会のプレビューレポート

2022.07.07

2022年のENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookは、7月9日(土)〜10日(日)、シリーズ第3戦となる『SUGOスーパー耐久3時間レース』を迎える。舞台は、宮城県のスポーツランドSUGO。豊かな森のなかに設けられた伝統のコースは1周3.737kmと全長は短いが、13のコーナーを備え、アップダウンが激しく、ドラマチックなレース展開を呼ぶ。

また今回は、全長が短いことからふたつのグループに分けての3時間レースが2回行われることになる。例年SUGOではこのスタイルのレースだが、今季の開催は初めてとなる。シリーズカレンダーのとおり今回はST-2クラスの開催がないが、7クラス49台のマシンがそろった。6月3日(金)〜5日(日)に行われたNAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースを振り返りながら、各クラスを展望しよう。

ST-X

FIA-GT3規定車両で争われるST-Xクラスは、第2戦NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースには5台がエントリーした。レースは序盤からポールポジションを獲得した#888 Grid Motorsport AMG GT3と富士を得意とする#81 DAISHIN GT3 GT-Rの争いとなり、ここに夜間のペナルティから追い上げてきた#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が続いていく緊迫の戦いとなった。

3台は僅差のなかの戦いを続けていたが、#888 Grid Motorsport AMG GT3は#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3との接触の後のボディ修復、#81 DAISHIN GT3 GT-Rは終盤残り3時間30分までリードを築くも、まさかのセルモーターのトラブルで修復を強いられ、#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が逆転勝利。チームにとってのST-Xでの初優勝をNAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースという大舞台で飾ってみせた。

そんな第2戦を経ての第3戦SUGOだが、第2戦富士に参戦しなかった#16 ポルシェセンター岡崎、#23 TKRI松永建設AMG GT3が戦線に復帰。2021年チャンピオンの#777 D'station Vantage GT3は今回もWEC世界耐久選手権との日程重複により参戦しないが、今季最多の7台が顔を揃えた。

第2戦の結果を受けてポイント争いもかなり接近しつつあるが、第3戦での優勝候補筆頭とも言えるのは、2020年、2021年とこのSUGOを連覇している#16 ポルシェセンター岡崎だろう。ポルシェ911 GT3 Rは2018年も他チームながら優勝を飾っており、車種とコースの相性は良い。

とはいえ、他の車種を使うライバルたちもまったく侮れない。2019年、2016〜17年と優勝しているのは日産GT-R NISMO GT3であり、メルセデスAMG GT3勢も表彰台に食い込むことが多いコース。第1戦で表彰台を獲得した#23 TKRI松永建設AMG GT3も、2021年はST-Zで優勝を飾った。また富士で優勝を飾った#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3は、6月に行われた別シリーズでもチーム初の表彰台を獲得しており、いま勢いに乗っている。

3時間レースということもあり、ドライバーはひとり1スティント、4人体制の場合はAドライバーの走行時間を最小にしてくる可能性も高い。各チームの戦略とともに見ごたえのあるレースが展開されそうだ。

ST-Z

FIA-GT4車両で争われるST-Zも、今季最多となる8台がエントリーしている。第1戦に参戦した#34 テクノ・SUN'S・モノコレ G55に加え、第2戦から参戦を開始し、いきなり上位を争った#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4を加えるラインアップだ。

第2戦富士では、序盤からプロドライバーたちだけで繋ぎ、朝まで快走をみせた#22 Porsche Cayman GT4RSだが、ウォーターポンプのベルト切れというまさかのトラブルで戦線離脱。木村偉織と太田格之進という若手ふたりがハイペースを保った#500 5ZIGEN AMG GT4が代わってトップに立ち優勝。第1戦ウイナーの#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4が2位に食い込んだ。

迎える第3戦だが、実はスポーツランドSUGOではこれまでST-ZではメルセデスAMG GT4しか優勝を飾っていない。ただ、もちろんジンクスは破られるためにある。第2戦で悔しい思いをした#22 Porsche Cayman GT4RSは当然リベンジを狙っており、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4やGR SUPRA勢も、中盤〜後半戦に向けタイトル争いを考えるとこの第3戦は落とせないレース。ST-Zも8台の熾烈な戦いとなりそうだ。

ST-Q

第2戦富士では、新型Zの将来のモータースポーツでの活用を探るべく、2台のNissan Z Racing Conceptが参加し、7台とこれまでで最多の台数が参加したST-Qクラス。そのNissan Z Racing Conceptのうち、通常のガソリンを使うMax Racingの#244 Nissan Z Racing Conceptは第3戦も参戦を継続。新型Zにとっては初めてのSUGOでのレースとなるので、東北のファンにとっては見逃せないところだ。

一方、カーボンニュートラルにむけた戦いを続けている#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、富士でもトラブルを乗り越え完走を果たし、初めてのSUGOでのレースに挑む。昨年SUGOは第2戦としての開催だったため、#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptにとっては初めてのレースとなるのだ。水素エンジンがSUGOをいかに走るのか、そして富士でも好ラップタイムを記録したMORIZOの走りにも注目。

ただ残念なのは、チームメイトとなる#28 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが参戦しないということだ。富士では完走を果たしていたものの、車両素性の把握のため、今回は参戦をスキップすることになった。一方で#61 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept、#55 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptという2台の次世代燃料車もSUGO初登場となるので、こちらも注目しておきたい。

ここまで2戦でブレーキに関して貴重なデータを集め続けている#3 ENDLESS AMG GT4は、今回総合でどんなポジションに来るかも注目どころ。なお、ST-Q勢はグループ2の決勝レースには#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept、#61 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept、#55 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptの3台が参加。グループ1には#3 ENDLESS AMG GT4と#244 Nissan Z Racing Conceptが出走する


ST-1

4台が参戦した第2戦富士では、第1戦でも優勝を飾り、豪華な顔ぶれで挑んだ#2 シンティアム アップル KTMと、こちらも充実のドライバーラインアップで挑んだ#47 D'station Vantage GT8Rがどちらも「これ以上ないレベル」でノーミスのトップ争いを続けた。

最後は#2 シンティアム アップル KTMのエンジンに不調が起き、その差はわずかに縮まったものの、#2 シンティアム アップル KTMが逃げ切り開幕2連勝。#47 D'station Vantage GT8Rが2位という結果となった。

迎える第3戦は、第1戦鈴鹿同様#38 muta Racing GR SUPRA、そして上記の2台による3台の争いとなるが、いかに#2 シンティアム アップル KTMの快進撃を止められるか。#2 シンティアム アップル KTM、#47 D'station Vantage GT8Rともにジェントルマンドライバーが乗り込むが、彼らの頑張りも重要なポイントとなりそうだ。

ST-3

レクサスRC350、トヨタ・クラウンRS、日産フェアレディZといった車種で争われるST-3クラスは、第1戦鈴鹿、第2戦富士、そして第3戦SUGOと参戦台数は6台で変わらない。ドライバーの顔ぶれも第2戦で加わった“助っ人"ドライバーたちをのぞけばほぼ同じだ。

そんな第2戦では、2021年こそエンジン交換などで苦杯をなめた#52 埼玉トヨペット GB クラウン RSがパーフェクトとも言えるレース運びで優勝。2020年以来のNAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース優勝を飾り、開幕2連勝となっている。

迎える第3戦SUGOも#52 埼玉トヨペット GB クラウン RS2021年に優勝を飾った実績があるコースだが、第2戦でトラブルから悔しいレースとなった#25 raffinee日産メカニックチャレンジZには富田竜一郎が、福島に近く“地元レース"とも言える#311 Team Fukushima Z34には松田次生が復帰。万全の体制で打倒#52 埼玉トヨペット GB クラウン RSに燃える。もちろん、2021年王者の#39 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSもこの一戦を落とすつもりはないだろう。


ST-4

4台が参戦した第2戦富士でのST-4クラスは、2台のGR86が初登場し、ST-4に復帰した#86 TOM'S SPIRIT GR86が2位の#884 シェイドレーシング86に対して45周もの差をつけて優勝を飾った。迎える第3戦は、#884 シェイドレーシング GR86が新型にスイッチ。GR86は3台が参戦するとともに、これまで公式テストデーに登場していた#216 HMRスポーツカー専門店 86もエントリー。今季最多の5台での争いとなる。

見どころは、富士でも圧倒的なパフォーマンスをみせた#86 TOM'S SPIRIT GR86に対し、2021年チャンピオンチームの#884 シェイドレーシング GR86がニューマシンでどう対抗していくか。2戦目となる#18 Weds Sport GR86、さらに歴戦の#60 全薬工業withTEAM G/MOTION'インテグラがどんな戦いをみせるのだろうか。

ST-5

第1戦鈴鹿、第2戦富士とも14台もの最多のエントリーを集めているST-5クラスは、MAZDA SPIRIT RACINGの参戦は延期となったものの、第3戦SUGOからは#5 THE BRIDE YARISが加わり、15台で争われることになった。第2戦富士では、マツダ・デミオ勢が優勢にレースを進めるなか、#17 DXLアラゴスタNOPROデミオが#104 HM‐R ヒロマツデミオ2との争いを1周差で制し優勝を飾った。

ただ第3戦の舞台となるSUGOでは、ここ2年ほどマツダ・ロードスター、ホンダ・フィットが強い。特に2021年は、OVER DRIVEが1-3フィニッシュを飾っている。また2021年に2位に入っているのが、2022年第1戦鈴鹿のウイナーである#72 OHLINS Roadster NATS。今回はロードスター勢に対し、フィット勢、さらにデミオ勢がどう食い込んでくるかが注目だろう。

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