スーパー耐久シリーズ

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第3戦 菅生大会の振り返り / 第4戦 オートポリス大会のプレビューレポート

2022.07.26

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookは、第3戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』から3週間というインターバルで、7月30日(土)〜31日(日)に開催される第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』を迎える。舞台は大分県日田市のオートポリス。全長4,674mで、日本では珍しいピットロードがコース外側にあるレイアウトをもつ。また、非常にアップダウンが激しい中高速コースで、タイヤにも厳しい路面をもつ。

第3戦SUGOではふたつのグループに分けての3時間レースが2回行われたが、今回は全長が長いこともあり、5時間レースを1回行うスタイル。参加全クラスが混走となる。なお、今回は当初予定のとおりST-5クラスの開催がないが、8クラス46台がエントリーした。

ST-X

FIA-GT3規定車両で争われるST-Xクラスは、第3戦SUGOでは7台がエントリーした。不安定な天候だった7月9日(土)に行われた公式予選では、なぜかST-Xクラス/ST-1クラスが走行するグループXの予選で雨脚が強まり、路面が濡れてしまったことから、決勝グループ1ではST-X、ST-1車両がグリッド後方に並ぶ珍しいパターンとなった。

7月10日(日)の決勝では、タイトなレイアウトのスポーツランドSUGOで、いち早く集団を抜け出した#23 TKRI松永建設AMG GT3がプロドライバーのリレーでリードを築くも、黒澤治樹、マーティン・ベリー、高木真一というリレーで終盤追い上げを図った#888 Grid Motorsport AMG GT3が逆転優勝。同じく上村優太が追い上げをみせた#16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rが2位、そして2台に先行を許したものの、終盤永井秀貴がオーバーテイクをみせた#31 DENSO LEXUS RC F GT3が3位となった。

迎える第4戦は、今季最多をふたたび更新する9台がエントリーした。これほどの台数がそろうのはひさびさだが、2021年チャンピオンの#777 D'station Vantage GT3の参戦がいよいよ実現。また、九州に拠点を置く#555 PLUS BMW M4がスポット参戦することになった。新型BMW M4 GT3はこれがスーパー耐久デビューとなる。

このオートポリスでは、これまでの3年間のレースの結果を見ると好結果を残し続けているのが#777 D'station Vantage GT3だ。2019年からは2位が2回、優勝1回という実績を残している。また#9 MP Racing GT-Rも比較的相性が良いコースとも言えるかもしれない。日産GT-R NISMO GT3勢は2021年にDAISHIN GT3 GT-Rが車両規定違反で失格となってしまったものの、全体的に結果が残っている車種と言える。

3時間レースだった第3戦でもそうであったが、オートポリスは5時間という長丁場。3チームが4名のドライバー体制でエントリーしており、チーム全体の総合力が問われることになりそう。また全クラス混走であることから、FCYやセーフティカーへの対応、またバックマーカーの処理など戦略面も重要なレースとなるかもしれない。

ST-Z

8台が参戦したST-Zクラスの第3戦では、公式予選での天候の悪戯もあり、ポイントリーダーだった#500 5ZIGEN AMG GT4がグループ1の総合ポールポジションを獲得。予選日は喜びに包まれることになったが、決勝レースではまさかの電気系トラブルによりストップ。#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4、#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4がトップを争う展開となり、#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4がトップチェッカーを受けた。

一方で、2位に入ったかに思われた#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4は、レース後こちらもまさかのAドライバーの最低義務周回数(時間)違反によりペナルティを課され、6位に降格。#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4は71ポイントで選手権リーダーを、#500 5ZIGEN AMG GT4が69ポイントで2位を守っているものの、優勝した#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4が55ポイントでその差を詰めている。

第4戦オートポリスは、#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4が復帰し、こちらも今季最多の9台がエントリーした。これまでオートポリスではメルセデスAMG GT4が比較的好結果を残しているが、参戦2年目でセットアップが進むトヨタGR Supra勢も速さを増している。また、第3戦で3位に食い込んだ#22 Porsche Cayman GT4RSも上り調子だ。ST-X同様、チームの総合力が問われるレースになるだろう。

ST-TCR

今季は2台の争いとなっているST-TCRクラスは、6月4日(土)〜5日(日)に決勝レースが行われた第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースでは、#75 Team Noah HONDA CIVIC TCRが643周を走りきり優勝。若手ドライバーを多数起用するも、トラブルに見舞われた#97 Racer HFDP CIVICを下した。

オートポリスでの第4戦でもこの2台がエントリーしており真っ向勝負となるが、2021年のオートポリスでは、2台はわずか9.403秒差で#97 Racer HFDP CIVICが優勝を飾っている。今季のランキングでは#75 Team Noah HONDA CIVIC TCRがリードしているが、ここでポイント差が近づくかどうか注目だ。

ST-Q

スーパー耐久機構が認めた開発車両が参加できるST-Qクラスは、第3戦SUGOでは車両素性の把握のため#28 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが欠場したが、第4戦オートポリスで復帰。6台が参戦することになる。

第2戦富士ではブレーキローター・パッド無交換という離れ業をみせた#3 ENDLESS AMG GT4は、第3戦SUGOでは今季スーパー耐久も掲げるSDGsを意識し、持続可能な素材を使ったパッドを使用するなど新たなトライを続けている。また、富士でデビューした#244 Nissan Z Racing Conceptが今回3戦目。さらなる開発も続けられているとのことで、どんなルックスで登場するか。

またカーボンニュートラルに向けた挑戦を続ける#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、SUGOではほぼノートラブルのレースを披露。5時間レースとなるオートポリスでどんな戦いをみせるだろうか。そしてカーボンニュートラル燃料を使う#28 ORC ROOKIE GR86 CNF Concept、#61 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptはそれぞれどんな進化を見せているのかも楽しみなところだろう。

2021年のオートポリスでは、ST-Qクラスの参戦は2台のみで、今季参戦する6台中5台はオートポリス初登場となる。ぜひ九州のファンはご期待いただきたいところだ。

ST-1

ST-1クラスは、今季第1戦、第3戦は#2 シンティアム アップル KTM、#38 muta Racing GR SUPRA、#47 D'station Vantage GT8Rの3台の争いとなっており、第4戦もこの3台がエントリーしている。

第2戦富士まで2連勝を飾っていたのは#2 シンティアム アップル KTM。しかし第3戦では、序盤から#47 D'station Vantage GT8Rがリードを奪い、クラス初優勝に向けて終盤まで快走をつづけていたが、終盤足回りのトラブルでコース上でストップ。復帰を果たしたものの、優勝を#38 muta Racing GR SUPRAに譲ることになってしまった。

今回#47 D'station Vantage GT8Rは、第2戦富士でもドライブしたジェイク・パーソンズをDドライバーに加え、今季初優勝を目指す。ST-Zに参戦していた頃は優勝も飾っているコースだけに、チームも狙っているはずだ。強力なラインアップの#2 シンティアム アップル KTM、#38 muta Racing GR SUPRAとの3台の争いからは目が離せない。

ST-2

第3戦SUGOでは開催がなかったST-2クラス。今季第2戦富士では、2021年にリタイアを喫した#225 KTMS GR YARISが、度重なるトラブルに負けず優勝を飾り、2021年のリベンジを果たした。第3戦オートポリスは2021年に優勝を飾っているコースで、これでもし3連勝を飾ると、タイトル争いを大きくリードすることになる。

もちろん、そうはさせじと他6台が#225 KTMS GR YARISの前に立ちふさがるはずだ。その最右翼とも言えるのが、#13 ENDLESS GRヤリス。第1戦でも僅差の争いを演じてきた。またスピードを見せてきた#6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10をはじめ、#7 新菱オート☆DIXCEL☆EVO10、#56 DAMD MOTUL ED WRX STIも同様に強力だ。長い5時間レースともあり、トラブルへの対処も重要となるだろう。

ST-3

第3戦SUGOでは、グループ2の最上位争いが展開され、#39 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSの冨林勇佑と#311 Team Fukushima Z34の松田次生による壮絶なトップ争いとなったST-3クラス。まさに名勝負とも呼べる争いとなったが、これを制した#39 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSが、惜しくも表彰台を逃した#52 埼玉トヨペット GB クラウン RSとのポイント差を詰めた。

迎える第4戦も同様に6台がエントリーするが、近年オートポリスでのST-3争いはレクサスRC350とトヨタ・クラウンRS/マークXが上位を占める展開となっている。今回もその2車種が中心となることが推測されるが、第3戦のリベンジを果たしたい#311 Team Fukushima Z34、そして第3戦で表彰台を獲得し調子を上げている#25 raffinee日産メカニックチャレンジZも見逃せない存在だ。

今季のST-3クラスはトップドライバーたちも多数参戦しており、彼らのドライビングテクニックにもぜひ注目したいところだ。

ST-4

第2戦が開幕となったST-4クラスは、第2戦、第3戦ともに#86 TOM'S SPIRIT GR86が強さをみせた。第2戦富士では終盤トラブルもあったが、第3戦ではデビューした#884 シェイドレーシング GR86との争いに注目が集まったものの、大きな差をつけてみせた。

もちろん#884 シェイドレーシング GR86はまだセットアップ面で開発途上であり、オートポリスでの第4戦ではその差を詰めてくるはずだ。#18 Weds Sport GR86も含め、これらのGR86は使用するパーツ等も異なっており、三者三様の武器がある。オートポリスではどの車両が覇権を掴むのか楽しみなところだ。そして、歴戦の猛者である#60 全薬工業withTEAM G/MOTION'インテグラも、第2戦がラストランと言われながら、まだまだ元気な走りをみせている。

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