スーパー耐久シリーズ

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第4戦 オートポリス大会の振り返り / 第5戦 もてぎ大会のプレビューレポート

2022.08.31

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookは、シーズンも終盤戦を迎えようとしている。7月30日(土)〜31日(日)に開催された第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』から約1ヶ月ほどのインターバルを経て、第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』が開催される。舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎだ。4.801kmのコース長をもつロードコースは直線とタイトなコーナー、さらに中速コーナーが組み合わされる。

2021年は第1戦の舞台で3月の開催だったが、今季は第5戦で9月初旬の開催となる。気候も異なる。第4戦に続き5時間レースとなり、今回激戦のST-3クラスのエントリーがないが、8クラス52台がエントリーした。

ST-X

FIA-GT3規定車両で争われるST-Xクラスは、第4戦オートポリスには今季最多となる9台が参戦した。ポールポジションからスタートした#16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rの後方からは、毎戦のように序盤激しい追い上げをみせている#23 TKRI松永建設AMG GT3が猛プッシュ。ただ右リヤタイヤが外れ後退。さらにレース終盤には雨が舞いはじめた。

そんななか上位に浮上していったのは、#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3、そして今季初参戦となった#777 D'station Vantage GT3。雨脚がどんどん強くなるなか#777 D'station Vantage GT3がトップに浮上したが、フィニッシュ後黄旗区間の追い越しのペナルティを課され、#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が2勝目を飾った。

迎える第5戦は、前戦参加した#555 PLUS BMW M4がもともとオートポリスのみのスポット参戦だったこと、また#9 MP Racing GT-Rがシーズン後半戦の参加を見送ったことから、2台が減り7台のエントリーとなった。2021年のレースを制したのは#777 D'station Vantage GT3。2020年に優勝したメンバーが中心なのが#888 Grid Motorsport AMG GT3で、このあたりは優勝候補に挙げられるだろう。また車両特性ではリヤエンジン/リヤドライブで加速に優れる#16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rも得意なコースのはずだ。

一方でもてぎと決して相性が悪くないはずの日産GT-R NISMO GT3勢だが、勝利は2017年まで遡らなければならない。地元の凱旋レースで、ST-3時代には優勝も遂げている#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3、さらにタイトルへ負けられない#81 DAISHIN GT3 GT-Rがどんな戦いをみせるか、終盤2戦を前に見逃せない一戦となりそうだ。

ST-Z

FIA-GT4車両で争われるST-Zは、第4戦オートポリスは9台が参戦した。第3戦まで僅差のポイント争いが展開されてきたが、第4戦オートポリスでは#500 5ZIGEN AMG GT4がポールポジションを獲得するも、#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4がリードを奪う。

しかし#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4はトラブルで後退、さらに#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4がトップに浮上するも、こちらも駆動系トラブルに。ふたたびトップに返り咲いた#500 5ZIGEN AMG GT4が優勝を飾った。

これで#500 5ZIGEN AMG GT4は99ポイントを積み上げ、2位の#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4に28ポイント差をつけることに成功したが、まだ残りは3戦。この第5戦がシリーズの流れを決める重要なレースとなりそうだ。

抜群の安定感を誇る#500 5ZIGEN AMG GT4はこのレースでも上位フィニッシュが期待できるが、速さが際立つ#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4、そして地元レースでもある#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4は負けられない一戦だ。

そして2021年のレースを制しているのが、#22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4RS。今季は車両も変更しパフォーマンスも上がっているが、ここまでトラブルに泣かされていることが多い。昨年好結果を残したコースでふたたびタイトル争いに絡むことができるだろうか。

ST-TCR

今季2台の争いとなっているST-TCRクラスは、オートポリスでの第4戦では#97 Racer HFDP CIVICが予選で先行するも、#75 Team Noah HONDA CIVIC TCRが優勝。開幕から3連勝を飾ることになった。これで2台のランキングでの差は50ポイントまで広がった。

#97 Racer HFDP CIVICにとっては、Hondaのお膝元であるもてぎで優勝しておきたいところ。ちなみに今回#75 Team Noah HONDA CIVIC TCRにはCドライバーとして“J”というドライバーが登録されているが、こちらも気になるところだ。

ST-Q

スーパー耐久機構が認めた開発車両が参加できるST-Qクラスは、第4戦オートポリスで第3戦を欠場していた#28 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが復帰。車両は大きな改良が加えられていたが、雨のなかレース終盤にストップ。終わりなき改良の途上にあることを感じさせた。

第5戦もてぎでは、毎戦さまざまなトライを続けている#3 ENDLESS AMG GT4、さらに富士でデビューした後、毎戦外観でも新たなパーツが付くなど急ピッチで開発が進められている#244 Nissan Z Racing Conceptがどちらも参戦。もてぎはブレーキに厳しいコースだが、#3 ENDLESS AMG GT4は今回どんな試みをみせてくれるだろうか。

カーボンニュートラル燃料を使う#28 ORC ROOKIE GR86 CNF Concept、#61 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptの2台は毎戦のように開発を進めているが、今回はどんな進化をみせるか。また#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptや#55 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptなどこのモビリティリゾートもてぎ初登場の車両も多い。もてぎでどんな走りをみせてくれるのか、楽しみなところだ。

ST-1

第1戦、第3戦、第4戦と#2 シンティアム アップル KTM、#38 muta Racing GR SUPRA、#47 D'station Vantage GT8Rという3台の争いが展開されているST-1クラス。第1戦、第2戦とも#2 シンティアム アップル KTMが優勝を飾ったが、第3戦では#38 muta Racing GR SUPRAが優勝。さらに第4戦オートポリスでは#2 シンティアム アップル KTMにトラブルもあり、#47 D'station Vantage GT8Rが優勝を飾った。この結果でチャンピオン争いは混沌としつつある。

#2 シンティアム アップル KTMは2021年ももてぎで優勝を飾っており、連覇を飾ってふたたびタイトル争いを有利に運びたいところ。ただ、2021年も#38 muta Racing GR SUPRAとは大きなギャップがついていたわけではない。

#47 D'station Vantage GT8Rは、第4戦オートポリスからジェイク・パーソンズをDドライバーに加えドライバーラインアップも強化している。今回も三つ巴の争いから目が離せそうにない。

ST-2

第5戦も7台がエントリーしているST-2クラスは、今季#225 KTMS GR YARISが3連勝を飾りチャンピオン争いもリードしている。しかし予選では#6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10や#13 ENDLESS GRヤリスが先行することも多く、さらに3戦連続の2位となっている#13 ENDLESS GRヤリスとは、毎戦僅差の戦いが展開されている。第4戦オートポリスでも、戦略の差や終盤レインタイヤを履いた#225 KTMS GR YARISが天候を味方につけ優勝したが、いつ2台の順位が逆転してもおかしくはない。

迎える第5戦もてぎは、#225 KTMS GR YARISにとっては2021年に嬉しいクラスデビュー戦初優勝を遂げたコース。昨年とはドライバーの顔ぶれも異なってはいるが、自信をもって挑めるレースになりそうだ。今回優勝を飾り4連勝ともなれば、チャンピオン争いもかなり優勢になってくる。

もちろんそうはさせじとライバルたちも挑んでくるはず。#743 Honda R&D Challenge FK8にとっては、Hondaのホームコースで気合も入っているはずだ。

ST-4

第2戦に開幕したST-4クラスは、第4戦オートポリスまで#86 TOM'S SPIRIT GR86が3連勝を飾った。第3戦からGR86にスイッチした#884 シェイドレーシング GR86は第4戦オートポリスはふたりでドライブし、ポテンシャルの面で少しずつその差を詰めはじめているものの、まだ差は大きい。

迎える第5戦もてぎには、今季最多タイとなる5台がエントリーした。注目は、第4戦オートポリスまで歴戦のインテグラを走らせてきたTEAM G/MOTION’がGR86にスイッチ。#60 全薬工業withTEAM G/MOTION’ GR86を走らせるということだ。先行するGR86勢にどう割って入るか。

また今回、#216 HMRスポーツカー専門店 86も第3戦SUGO以来の登場を果たす。新型GR86が4台そろうなかでの戦いだが、どんな走りをみせてくれるだろうか。

ここ3戦を見ると#86 TOM'S SPIRIT GR86が今回も速さの面で圧倒するかもしれないが、レースはやってみなければ分からない。トラブルやアクシデント等の可能性もゼロではない。また、#884 シェイドレーシング GR86もポテンシャルを上げてくるはずだ。

ST-5

第4戦は開催がなかったのがST-5クラス。第3戦以来の開催となるが、今回も14台と最多のエントリーを集めた。7月に行われた第3戦SUGOでは、#72 OHLINS Roadster NATSがポール・トゥ・ウイン。第1戦以来の優勝を飾ったが、ポイントランキングでは4位。第2戦富士を制した#17 DXLアラゴスタNOPROデミオがランキング首位で、第3戦で2位に食い込んだ#66 odula TONE MOTULロードスターが高い安定感でランキング2位に続いている状況だ。

迎える第5戦もてぎだが、2021年は#66 odula TONE MOTULロードスターが制しているものの、Honda FITも近年優勝しているコース。2021年は広島マツダ HM Racersも2位を獲得しており、多くのチームに上位フィニッシュの可能性はあるだろう。

また今回注目なのは、#12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの参戦。シーズン開幕前から予告されていた新規参戦で、ST-5に新たな風を吹かせてくれるかもしれない。

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