《速報版・決勝レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース

June 3, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース 決勝レポート
新生「富士24時間」の記念すべき初戦をY’s distraction GTNET GT-Rが制す!

 

富士スピードウェイでは50年ぶり、国内レースとしても10年ぶりの開催となる、24時間レースがスーパー耐久シリーズの第3戦「SUPER TEC」として行われ、その決勝レースが6月2日(土)の午後3時にスタートを切って、3日(日)の午後3時のフィニッシュとなった。
天候にも恵まれた、記念すべきレースの初戦で総合優勝を、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rをドライブする、浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信組が飾っている。

 

国内で久々の24時間レース開催を祝うかのように、このレースウィークは絶えずコンディションに恵まれ、富士スピードウェイの上空にはずっと青空が垣間見えていた。
直前に2台がエントリーを取り消したものの、それでも50台が並んだグリッドには華やかさが存分に感じられた。
ポールポジションを獲得したのは#3 ENDLESS GT-R を駆る、YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼/峰尾恭輔/砂子塾長/山田真之亮組。
注目のスタートでも山内がホールショットを決めるも、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rの藤波清斗が、なかなか引き離せてはくれず、しばらくはGT-R同士の激しいマッチレースが繰り広げられた。

そんな中、思わず目を疑うような光景が。
ST-2クラスでここまでの2連勝の#59 DAMD MOTUL ED WRX STIが、15周目の1コーナーでブレーキングをミスした#82 Phoenix Racing Asia R8に追突され、右サイドをひどく損傷してしまう。こともあろうか、追突した当事者は2コーナーで止まった自らのマシンから損傷部分を剥ぎ取ろうと、コースに降りていた。
もちろん、その程度で動こうはずもなく、リタイア第1号となったばかりか、セーフティカーが15周目から2周に渡って出されることに。

だが、その最初のSCランでは間に異なるクラスの車両を挟んだこともあって、リスタート後の山内はリードを広げることに成功。
1時間半を間近にした45周目に、上位のほとんどがドライバー交代を行うも、山内から代わった銘苅、そしてTANIGUCHIも、ほぼ同じような状況としていた。
そんな状況に変化が生じたきっかけは、夕闇に覆われ始めた頃に実施されたFCY、そしてSCランを#99 Y’s distraction GTNET GT-Rの方が、効果的に使ったからではなかったか。
さらにレース中に2回義務づけられた8分間のメンテナンスタイムを、早めに行ってコンディションをキープしていたことも大きく功を奏す。

逆に#3 ENDLESS GT-Rは、そのメンテナンスタイムに予期せぬトラブルが発生し、修復に多くの時間を要することとなり、これで形勢は完全に逆転した。
一時はリム・ケオンウィー/マックス・ホファー/マーチー・リー/メルビン・モー組の#83 Phoenix Racing Asia R8の先行を許すも、メンテナンスタイムをなかなか行わずにいたから、いずれ逆転は時間の問題と思われたが、実際にそのとおりの展開に。
ラップ単位でのリードを奪うようになった、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rに歯止めをかけられるチームは、もはや存在せず。最後は大差をつけ、復活なった日本の24時間レースの歴史に名を記すこととなった。

初成立のST-ZクラスとST-1クラスはともに、孤軍奮闘の戦いになったものの、その結末は少々明暗が分かれることに。
ST-1クラスは星野辰也/織戸学/富田竜一郎/浜健二/小林賢二組の#47 D’station Porsche cupが、完走を果たしたST-X勢に続く総合6位を獲得したのに対し、ST-Zクラスは石原将光/細川慎弥/池田大祐/坂本裕也/余郷敦組の#51 DIAMANGO Caymanが、それまで快調に走っていたにも関わらず、残り2時間で電気系トラブルに見舞われ、リペアエリア行きを余儀なくされたからだ。それでもなんとかゴール間際には修復が間に合い、チェッカーを受けて完走を果たすこととなった。

ST-TCRクラスは、出場した6台のうち4台がペナルティを受け、さらにもう1台もアクシデントを抱えて遅れをとる中、ただ1台ノーペナルティで、かつノートラブルだった塚田利郎/蘇武喜和/清瀧雄二/松本和之/山路幸宏/渡辺忠司組の#75 m-1 CARFACTORY RS3 MSが、デビュー3戦目で初優勝。
この勝利はスーパー耐久における、アウディRS3 LMSの初優勝ともなった。

ST-2クラスは3連勝を狙っていた、大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基組の#59 DAMD MOTUL ED WRXながら前述の追突ばかりか、その後も相次いだアクシデントによって、一時は2番手にまで上がるも、結局クラス最下位となる4位に甘んじた。
早々に舞い込んできたトップの座を、冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/成澤正人/藤井芳樹/古山節夫組の#6 新菱オート☆DIXCELエボXが、その後の手堅いレース運びによって守り抜いて、久々の優勝を飾ることとなった。

ST-3クラスでは、たび重なったFCYやSCランを積極的に活用し、かつタイミングに恵まれた服部尚貴/脇阪薫一/平沼貴之/菅波冬悟/番場琢組の#68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXが、最後まで有利にレースを戦うことに。ST-3クラスばかりか、自慢のマークXでの初優勝とあって、ドライバーのみならずスタッフ全員に笑みが溢れていた。

ST-4クラスでは、松井孝允/坪井翔/中山雄一/蒲生尚弥組の#86 TOM’S SPIRIT 86が、いつものようにトップを快走していたが、明け方になってまさかのデフトラブルに見舞われ、大きく順位を落とす。
代わって一騎討ちを繰り広げたのが、平中克幸/HIRO HAYASHI/吉田広樹/国本雄資組の#884 林テレンプSHADE RACING 86と、たしろじゅん/大井貴之/三笠雄一/伊藤毅/田中雅之組の#55 Sunoasis田中建設86だった。
しかし、#884 林テレンプSHADE RACING 86は、二度もメンテナンスタイムの時間不足に対するペナルティでロスを抱えたことが致命傷に。
微妙な心理戦をも制した、#55 Sunoasis田中建設86がスーパー耐久で初優勝を飾ることとなった。

そして、ST-5クラスは目まぐるしくトップが入れ替わったものの、最後に笑ったのは#88 村上モータースMAZDAロードスターを駆る、村上博幸/雨宮恵司/吉田綜一郎/脇谷猛/中根邦憲/杉野治彦組。
ここまでの2戦は苦戦が続いたものの、ディフェンディングチャンピオンの貫禄をようやく見せつけることとなった。

(詳報は改めて)

(はた☆なおゆき)

↑PageTop
● SUPER TAIKYU PARTNERS  ※五十音順