《プレビュー》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第4戦 TKUスーパー耐久レースinオートポリス

July 10, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第4戦 TKUスーパー耐久レースinオートポリス プレビュー
大接戦あり、王手もあり。だからこそ混走レースが面白い!

感動と興奮の「SUPER TEC富士24時間」から1か月あまり。
シリーズ第4戦として、「TKUスーパー耐久レースinオートポリス」が開催される。
大量得点の可能な一戦の後だけあって、ポイントスタンディングにも大きな変化が現れている。
中には、早くもチャンピオンが決まったクラス、そして王手をかけたクラスも登場したほどに!

 

 

ST-1クラスの王者が決定、凱旋レースに注目あれ

まずチャンピオンが決まったのは、ST-1クラスである。
第2戦までは一騎討ちであり、また1勝1敗となっていたため、台数が少ないながらも、勝った方が総合で何位につけるかという興味を含め、見どころもあったものの、第3戦からはついにエントリーが1台に。
そして、今回も1台だけということもあり、仮にラスト2戦のエントリーが2台以上となっても、73ポイント差は埋めきれず。
その結果、#47 D’station Porsche cupの戴冠が早々に確定した。
24時間レースという過酷なレースを無傷で完走果たし、さらに勲章も得ることとなった、ジェントルマンドライバーの星野辰也と浜健二に対して、指南役の織戸学が強く認めるほどの著しい成長ぶりに、ぜひ注目してほしい。

 

ST-XクラスでY’s distraction GTNET GT-Rが王手をかけたが・・・

さて、ラストの2戦を待たず、今回でチャンピオンを決めるためには、2位に54ポイント以上の差をつけることが必要となる。
その可能性があるのがST-XクラスとST-TCRクラスだ。

まず、ST-Xクラスのトップ、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rと、2位の#83 Phoenix Racing Asia R8との差ですら、すでに39.5ポイント。
つまり今回、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rが優勝を飾って、#83 Phoenix Racing Asia R8が5位以下、ランキング3位の#83 J-Fly Racing R8が4位以下、さらにランキング4位の#777 D’station Porscheが3位以下という条件が重なればいい、ということになる。
だが、そう簡単にいくかどうか。
なぜなら、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rは、ここまで2戦で優勝を飾って60kgものウエイトハンディを背負っているのに対し、ランキング2位、3位のアウディ勢は、それぞれ20kg、10kgでしかない。
むしろ前回のリタイアが響いて、ポイント差は広がってしまったが、ウエイトハンディは#777 D’station Porscheの方が重い40kgで、次いで前回のレースを欠場した、ランキング6位の#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの30kgとなっている。
ここオートポリスはご存知のとおり、アップダウンの激しいテクニカルコースであり、他のサーキット以上に重さが影響を及ぼす可能性は十分にある一方で、標高900mもの高地に位置することで、空気の薄さがターボエンジン搭載のGT-Rに、レース運びを有利にする可能性もなくはない。
そのあたりを踏まえると、俄然有利だと思われるチームが浮かび上がってくる。
それが#3 ENDLESS GT-Rだ。
今年は攻めのレースが裏目に出て、不運な展開が続いており、実はまだウエイトを積んでいない。
まさにここで勝たずして、どこで勝つという状況でもある。
まだ王座獲得の可能性は残されているとはいえ、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rがポールポジションを奪い、1ポイント加えた時点で消滅する、本当に首の皮一枚状態!

だが、このレースで見せる、#3 ENDLESS GT-Rの意地にも期待したい。

 

富士24時間で悲願の初優勝、地元のm-1 CARFACTORY RS3 LMSの激走に期待

一方、ランキングトップの#97 Modulo CIVIC TCRと、ランキング2位の#45プラズマ☆イリヤRS3 LMSとの差が34ポイントとなっている、ST-TCRクラスも今回で決まりそうだが、そのためには#97 Modulo CIVIC TCRが勝ってなお、#45プラズマ☆イリヤRS3 LMSが6位以下、#75 m-1 CARFACTRY RS3 LMSが5位以下という条件つきである。
しかも、#97 Modulo CIVIC TCRが毎回表彰台に上がっていることもあり、65kgのウエイトハンディを背負っての優勝はなかなか難しそう。
ST-Xクラス以上に、王座決定を持ち越しそうではある。
このクラスには、昨年のチャンピオンチームでありながら、不本意な展開が続く#98 FLORAL CIVIC TCRの逆襲と、そして地元チームでもある、#75 m-1 CARFACTORY RS3 LMSの連勝に期待したい。
福岡に本拠を構え、オーナーでもある清瀧雄二は福岡出身、そして塚田利郎は熊本出身。
何より前回のレース、大一番の富士24時間で初優勝を飾った勢いが、どこまで保たれているか。
コースの隅々までを知るふたりが、蘇武喜和とともにまた喜びを分かち合えるか注目してほしい。

 

富士で逆転果たしたクラス、なんとかトップ死守のクラス、それぞれ悲喜こもごも

ここまで挙げた3クラス以外は、意外に差が開かずにいる。
ランキングトップの入れ替わりがあったのがST-2クラスとST-5クラスで、差を詰められたものの、トップが変わらずにいるのがST-3クラスとST-4クラスだ。
まず5.5ポイント差ながら、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIを抑え、トップに立ったのが#6 新菱オート☆DIXCELエボXだ。
開幕からの2戦は我慢の展開が続いたが、長丁場のレースに強さを発揮するチームが、ついに本領を発揮した。
「我慢」という目標を掲げたならば、あれほどまでに完璧に全うできるチームは他にない、と言っても過言ではなく、レースが厳しい状態に突入すれば、するほど#6 新菱オート☆DIXCELエボXは強くなる。
一方、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIにとって前回のレースは、まさに試練の連続となった。
今年はニュルブリンク24時間の経験豊富な井口卓人を新たに起用し、彼の持つ24時間のノウハウを最大限に活用するはずが、スタートからわずか30分でスカッドミサイルを撃ち込まれ、シナリオがいきなり崩れることに。
そればかりか普段ならば、致命的なトラブルを一切抱えないのが最大の売りであるはずが、相次いで見舞われてしまい・・・。
まずは今回、流れを取り戻すことが最大のテーマになる。

 

連勝か、それとも地元として意地みせるか、ST-5クラス

10ポイントの差をつけ、ST-5クラスのトップに返り咲いたのが#88村上モータースMAZDAロードスターで、これに続く格好となったのが#2 TEAM221ロードスターだ。
連覇のためには、ここでも勝ち続けたい#88村上モータースMAZDAロードスターに対し、ホームコースとあって、絶対に勝ちたい#2 TEAM221ロードスター。
どうあれ、お互いにとって絶対に負けられない戦いとなりそうだ。
ちなみに昨年も、この2台で優勝が争われており、オートポリスとロードスターの相性も良い。
このクラスは毎回ウィナーも入れ替わっており、今回は果たして・・・。
ロードスターと同じエンジンを積む、#66 odula Idla MAZDAデミオ15MBはここまで2戦連続で予選トップ。
決勝で結果が結びついていないだけに、そろそろの期待もかかる。

 

ST-3クラスとST-4クラスはトップを守る。また差は広げられるのか?

前回のレースで3位に甘んじたものの、ランキングトップは死守したのがST-3クラスの#38 muta Racing ADVICS IS350 TWSだ。
前回、悲願の初優勝を飾った、#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXが6ポイント差、2位でゴールの#62 DENSO Le Beausset RC350が8ポイント差で迫ってきたが、果たして逃げ続けることはできるのか。
また、この3台は50kg、25kg、30kgと、しっかりウェイトハンディを背負っているのに対して、昨年のチャンピオンであり、昨年のオートポリスウィナーである#39 ADVICS TRACY RC350 TWS DPSは、今年ここまで一度も表彰台に乗ることなく、逆に言えばハンディを一切抱えていない。
この戦いを落とせば、もう後がないだけにすべてをかけて臨んでくるのは間違いないだろう。
そしてST-4クラスは連勝を「7」で止めた#86 TOM’S SPIRIT 86と、前回悲願の初優勝を飾った#55 Sunoasis田中建設86との差が1ポイントとなった。
が、その#55 Sunoasis田中建設86は今回欠場とあって、再び差を広げる機会ともなりそうだ。
しかしながら、#86 TOM’S SPIRIT 86にまた「何か」が起これば、同ポイントにまで並べる権利を持つのが、#884林テレンプSHADE RACING 86だ。
本来オートポリスまで足を運ばない予定が、前回の2位で一気にランキングを上げたこともあり、急きょエントリーを決定。
誰より御殿場から「そうあってほしい」と念を送っているのが、#55 Sunoasis田中建設86のたしろじゅんのはず。
8台で最後まで競い合う様子も見たい気もするだけに!
今回のレースは全クラス混走の5時間で競われる。
果たしてどんなドラマが待ち構えているのだろうか。
決勝レースのスタートは、7月15日(日)の11時35分にきられる予定となっている。

 

(はた☆なおゆき)

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