《予選レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第4戦 TKU スーパー耐久 in オートポリス

July 14, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第4戦 TKU スーパー耐久 in オートポリス 予選レポート
まだまだ諦めない! 
スリーボンド日産自動車大学校GT-Rがポールを獲得

スーパー耐久シリーズ第4戦は、九州のオートポリスが舞台。7月14日(土)に予選が行われ、強烈な暑さに見舞われるハードなコンディションの中、開幕戦以来となるポールポジションを#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田雄大/藤井誠暢/平峰一貴組が獲得した。

 

「ターゲットタイムは1分48秒台」と、金曜最速の山内英輝は予想

金曜日には午前と午後に1セッションずつ専有走行が行われ、セッション1でトップタイム、1分49秒360をマークしたのは#3 ENDLESS GT-Rの山内英輝。
セッション2は温度の急上昇によって総じてタイムが落ちたこともあり、このタイムがこの日の最速となった。
「1回目はすごくいい感じで走れて49秒台。コンディション次第ですが、明日の予選では48秒台に入れたいですね。
うちは軽いから、前から出て逃げ切りたいので」と山内。
ここまで思うような結果が残せず、ウエイトハンディに苦しんでいない今回は千載一遇のチャンスと言えた。
一方、ランキングトップの#99 Y’s distraction GTNET GT-Rは60kgを積むため、#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rを間に挟む3番手で、トップとはコンマ9秒遅れ。「やはり重いですね、特にセクター3で効いています」と浜野彰彦は語っていた。
土曜日にも予選前に1時間のフリー走行が行われ、ここでのトップは#83 Phoenix Racing Asia R8の川端伸太朗で1分50秒045を出すに留まった。
しかしながら、予選は幾分温度が下がったこと、さらに路面にしっかりラバーの乗ったことでコンディションはかなり向上したようだ。
予選は前回に続いて、3セッションに分けられ、ST-4クラスとST-5クラスによるグループ2が20分間、ST-TCRクラスとST-2クラス、ST-3クラスによるグループ1を15分間、そしてST-XクラスだけでなくST-1クラスも加えたセッションを10分間、連続での計測となった。

 

予選最速は譲らず、ST-4クラスはTOM’S SPIRIT 86がまたしても!

まずST-4クラスでは#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允が、ワンアタックでトップタイム、2分6秒677をマークすると早々に走行を終了。
2番手には前回の富士24時間で2位の、#884 林テレンプSHADE RACING 86の平中克幸が2番手につけるも、2分7秒191でコンマ5秒の差をつけられることに。
Bドライバーの坪井翔は差を詰められるどころか、松井のタイムより1秒4も速い、2分5秒283をマーク。
もちろん合算タイムでは大差をつけて、#86 TOM’S SPIRIT 86が今季4回目のクラスポールを獲得することとなった。
2番手は平中、そして吉田広樹がアタックを担当した#884 林テレンプSHADE RACING 86が、そして3番手は小河諒と高橋翼がアタックを担当した#13 ENDLESS 86が獲得した。
ST-5クラスでは#2 TEAM221ロードスターの筒井克彦が2分16秒870をマークしてトップにつければ、Bドライバーの山西康司も2分15秒239をマークして、文句なしのクラスポールを今年初めて獲得することとなった。
2番手は関豊と井尻薫がアタックを担当した#37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dが、そして3番手は岩岡万梨恵と猪爪杏奈がアタックを担当した#50 LOVE DRIVE RACINGロードスターが獲得した。
ポイントリーダーの#88 村上モータースMAZDAロードスターは7番手に甘んじている。

 

ST-TCRクラスで加藤寛規がレコード更新、FLORAL CIVIC TCRがポールに

ST-TCRクラスでは#65 L&JR Mars Audi R8 LMSの今村大輔が2分0秒185をマークし、#75 m-1 CARFACTORY RS3 LMSの塚田利郎にコンマ8秒の差をつける。
そして3番手は#98 FLORAL CIVIC TCRの飯田太陽。
しかし、Aドライバーセッションは上位6台が1秒以内に収まっていただけに勝負どころは、Bドライバーセッションに。
そこで#98 FLORAL CIVIC TCRの加藤寛規が1分57秒982という驚速タイムをマークして、レコードタイムも更新。
合算タイムでもトップに立って、飯田と加藤がとびっきりの笑顔を見せていた。
2番手はフィリップ・デベサと密山祥吾がアタックを担当した#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRが、3番手は今村と加藤正将がアタックを担当したL&JR Mars Audi R8 LMSが、そして4番手は塚田と蘇武喜和がアタックを担当した#75 m-1 CARFACTORY RS3 LMSが獲得した。
ランキングトップの#98 Modulo CIVIC TCRは6番手に留まっている。
ST-3クラスはAドライバーの甲野将也が2分2秒064を、そしてBドライバーの市森友明が2分2秒268をマークしてともにトップだった、#14岡部自動車MBFネットワークスT-MAN Z34が今季初のクラスポールを獲得。
2番手には嵯峨宏紀と山下健太がアタックを担当した#62 DENSO Le Beausset RC350が、そして3番手は服部尚貴と脇阪薫一がアタックを担当した#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXが獲得。
ランキングトップの#38 muta Racing ADVICS IS350 TWSは7番手に終わっている。
ST-2クラスは#7 Glocal☆新菱オートDXLエボXの八巻渉が2分4秒253でAドライバーセッションのトップにつけるも、チームメイトで#6新菱オート☆DIXCELエボXの冨桝朋広が2分4秒266と僅差で続く。
しかし、Bドライバーセッションでは#6新菱オート☆DIXCELエボXの菊地靖が逆転に成功。
2分2秒268をマークし、チームメイトの朝日ターボにコンマ6秒差をつけたこともあり、第2戦以来となる今季2回目のクラスポールを獲得した。

 

Phoenix Racing Asia R8の川端伸太朗が、ひとり1分47秒台に叩き込むも・・・

最後に争われたST-Xクラスの予選では、Aドライバーセッションで#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田雄大が1分49秒717をマークしてトップにつけ、これに続いたのは#777 D’station Porscheの星野敏で1分50秒258をマーク、3番手は#3 ENDLESS GT-RのYUKE TANIGUCHIで1分50秒386をマークする。
Bドライバーセッションでは#83 Phoenix Racing Asia R8の川端が、1分47秒851という他を圧するタイムを叩き出すも、合算タイムでは無念の3番手に。
「Aドライバーのセッションで出たタイムを見て『これ、けっこうグリップ上がっているな』って思って、いろんなグリップ感を想定していったら、感触的にはあんまりグリップ感はなかったんです。
それでもとりあえず行ってみようと速度を上げていったら、すごくフラフラになりながらも出たタイムなんです。
僕にとって初めてのBドライバー予選で、自分の実力がどのぐらいなのか未知数でもあったし、プロのすごいドライバーがBドライバーにはいっぱいいるので、自分でもびっくりしました」と川端。
予想どおり#3 ENDLESS GT-Rの山内が48秒台に入れて、1分48秒628をマークしたものの、合算タイムではあと一歩のところで2番手に留まってしまう。
これに対して、藤井誠暢が49秒台を切ることができず、1分49秒116に甘んじていた#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rではあったが、合算タイムでは#3 ENDLESS GT-Rをコンマ2秒だけ上回って、開幕戦以来となるポールポジションを獲得した。
前回に引き続き孤軍奮闘となった一方で、早々とST-1クラスのチャンピオンを決めている#47 D’station Porsche cupは星野辰也と織戸学の激走によって、総合9番手から決勝に挑むこととなった。

 

ST-Xクラストップ #24スリーボンド日産自動車大学校GT-R

 

<内田雄大>
「マシンのセットアップも僕に合っていたし、そういうセットを藤井選手が作ってくれましたから、その中でうまくマシンが言うことを聞いてくれたので、なんとかまとまってタイムが出ました。
前回のレースを欠場したので、トップとのポイント差はついてしまいましたが、もちろん諦めていませんよ。
あと3戦あるので、なんとか1戦、1戦優勝するつもりで、ミスなく頑張っていきたいと思います」

<藤井誠暢>
「僕らは前回の富士は出ていないんですが、第1戦、第2戦でけっこう決勝がつらかったので、そのへんを見直して新たなトライをしたら、ロングに対してはいいかな、という感じではあるんですけど、予選では僕がアンダーステアに悩んじゃって。
決勝に向けては悪くない感じなんですけど。
たぶん決勝はいいと思いますが、予選に対しては思ったとおりのクルマにならなくて、内田選手に助けられたという感じではありました。
5時間と今回も長いし、リヤタイヤには優しいセットなので、決勝は悪くないと思います。
優勝できるといいですね、やってみないと分かりませんが。
まわりも速いですからね、みんな平均的に速いと思います。
あと、今回の日産自動車大学校は愛媛の担当で、学校自体は水害になっていないんですが、いい形で終わって避難されている方々の勇気になればいいなぁと思っています」

 

ST-1クラストップ #47 D’station Porsche cup

 

<星野辰也>
「毎日、毎日練習しまして、日々タイムが上がってきまして、予選もいいタイムが出て良かったです。
当初2台だったんですが、1台になってしまって残念なんですけど、チャンピオンになれたことは嬉しく思います。
明日はもっと気持ちよく走りたいですね」

<織戸学>
「辰也さんがすごくいいタイムを出してくれて、良かったですよ。
走るたび秒単位で上がってきて、いい感じで来ているんで。
Cドライバーの浜選手も、きっといい走りを見せてくれると思います」

 

ST-TCRクラス #97 FLORAL CIVIC TCR

 

<飯田太陽>
「僕の失敗を加藤さんがフォローしてくれたので、もうちょっとまとめられれば、もうちょっとタイムは出たのかもしれませんが、ただいい出来だったと思います。
僕の伝えたインフォメーションで、加藤さんがバ〜ンとタイムを出してくれたので、そこはチーム力だと思います。
安定してロングもいいタイムが出ているので、今回は大きいトラブルさえ出なければ決勝も大丈夫なんじゃないですか。
富士もそうだったので、あとはトラブルさえ出ず、順調に行ければ勝てると思います」

<加藤寛規>
「クルマは調子良かったです。
チームのエンジニアが細かく見てくれていて、その細かいところをうまく拾ってくれて、でも予選でここまでのタイムが出るとは思いませんでした。
全然想定外! 
今日の朝、8秒8で、でも引っかかっていたから、もう少し出るかな、なんて言っていたんですが、そこからさらに削り幅があるとは思いませんでした。
決勝はドライバーみんなが乗れてきたし、クルマも調子いいので、そうは言っても長いレースなので、クルマなりに走れればいいなぁ、と。
そうしたら結果もついてくるんじゃないでしょうか、そろそろ!」

 

ST-3クラストップ #14岡部自動車MBFネットワークスT-MAN Z34

 

<甲野将也>
「なんとか、クルマが軽かったので予選は決めたかったんで、良かったです。
自分の走りはもうちょっと行けたかな、という感じだったんですが、やっぱり速いタイムを刻みたかったので、ミスしない程度で攻めたって感じでしたね。
決勝はいつも沈んじゃうんで、頑張ります!」

<市森友明>
「僕らノーウェイトだったのと、コースの特性上、Zに合っているということで、いちばん僕らに有利な条件だったのかな、と思っています。
練習の時からそこそこタイムは出ていたので、予選はどちらかというとコンサバに走っちゃった感じですが、それだけクルマ的にマージンがあったということでしょう、ノーウェイトのZということで。
最後は決勝の結果なんで、4人みんなタイム揃えて頑張ろうというチームなので、セカンドスティントまでにどれだけ逃げられるか、じゃないですかね!」

 

ST-2クラストップ #6新菱オート☆DIXCELエボX

 

<冨桝朋広>
「ようやくというか、まぁまぁ、はい。 でも、まわりも全然来なかったし、他のクラス見てもBドライバーの方がタイム上がっているのを見ると、まぁまぁそんなものなのかな、と。
今回も5時間で長いレースだし、暑いレースですからね! 
もうこれは淡々と走るしかないかな、と。
無理せずに行けば、なんか結果出るでしょう! 
僕ら我慢は得意ですから!」

<菊地靖>
「24時間の勝ちから、そのまんま、いい流れで来て・・・。 でも、こっちとしたら、59(DAMD MOTUL ED WRX STI)が『?』って感じだよね。
こんなはずじゃないだろうし、もっと来てもおかしくないはずだから。
今んとこは油断できないところだよね、ここで勝ちたいから。
そんな中で1ポイント取れたのはシリーズの中ではデカイと思うので。
意外と今5.5ポイント差だからデカイよね。
狙っていたから、とりあえず一安心!」

 

ST-4クラストップ #86 TOM’S SPIRIT 86

 

<松井孝允>
「クルマのバランスを今日の朝までに、チームが完璧に合わせてくれました。
そのおかげでポールポジションを取れたっていうのは、エンジニアがしっかり合わせてくれたからなので、本当にチームには感謝しています。
前回からセッションごとタイムが上がるってのは、ラバーグリップに左右されるっていうのが分かったので、今回もそうだったからそこは当たりましたね」

<坪井翔>
「こんないいタイムが出るとは思っていなくて、昨日まではむしろあんまりいい感じじゃなかったんですよ。
あんまり調子良くなくてバランスも悪かったんで、試行錯誤していましたが、『今回ちょっと厳しいな』って思っていたんです。
でも、朝のフリー走行でいつもどおりになって来て、これで予選戦えるなって。
松井選手がアタックしたら2番手にコンマ5秒ぐらい差がついていたので、『もう、これは大丈夫だな』というところで。
僕も普通にアタックしても、こんなに出たので本当に良かったです。
Bドライバーはみんな上がっているんですが、その中でも大幅に上げられたのは、自分の中でも良かったですね」

 

ST-5クラス #2 TEAM221ロードスター

 

<筒井克彦>
「路面温度が高かったので、全然タイムは出ていなかったんですが、クラストップって途中で聞いて『えっ?』って感じだったんですよ。
温度に反応しやすいので、ちょっと上がっただけでタイムはガ〜っと落ちるし、クルマのバランスも変わるので、やっぱりセットアップが上手くいったのが良かったんでしょう。
長く走っている分でしょうね、地元だし。 決勝に合わせてずっとセットしていたので、それで予選も良かったのはすごくラッキー。
どんな状態でもクルマは安定するように、特にピレリタイヤってシビアなので、それに神経使ったのが良かったんでしょう」

<山西康司>
「いつもはCドライバーだったので、満タンとかいろいろ確認する役割だったので、予選では。
あんまり今まではタイムを気にせず走っていたんですが、今回はBドライバーという順位に反映される立場だったので頑張りました。
優勝したいから、まず予選ではポールを奪わなければ、と思っていたので、まずは良かったです。
トップから出ればリスクは少ないですからね、まずはホッとしました」

(はた☆なおゆき)

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