《予選レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race

September 22, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race予選レポート
スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが、背水の陣から2戦連続のポールを奪う

ピレリ スーパー耐久シリーズの第5戦がツインリンクもてぎで開催され、9月22日(土)に予選が行われた。
前日の専有走行、そして午前のウォームアップ走行がすべてウェットコンディションとなり、ようやく予選でドライコンディションを走れるという厳しい状態の中、総合ポールポジションは、#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田雄大/藤井誠暢/平峰一貴組が2戦連続で獲得した。

 

 

TOM’S SPRIT 86を抑えて、ウィンマックステインワコーズDC5☆KRPがST-4でトップ

金曜日に行われた専有走行は、いずれも雨に見舞われ、それでも日曜日は早朝から雲こそ浮かんでいたものの、ようやくドライコンディションで走れると思われたもの。
まず1時間5分の計測となる午前のウォームアップで、さまざまな確認が行われるはずが、直前になって大粒の雨が降ってきて、瞬く間に路面を濡らしたからたまらない。

結局、ドライコンディションでの走行は、予選が最初の機会となった。
中にはセットを詰めきれず挑まざるを得なかったチームもあったようだが、それでもランキング上位のチームはデータを活かして、しっかり詰めてきたという感は強い。

今回も予選はグループ2、グループ1、そしてST-XクラスとST-1クラスで3分割され、それぞれ15分間、15分間、10分間の計測で競われた。
まずグループ2だが、ST-4クラスのAドライバーセッションで、2分11秒744を記してトップにつけたのは、#58ウィンマックステインワコーズDC5☆KRPの小林康一だった。
これに#884林クランプSHADE RACING 86の平中克幸、そして#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允が続く。

Bドライバーセッションでも#、58ウィンマックステインワコーズDC5☆KRPは速く、塩谷烈州が2分11秒をマークしてトップにつけて、ホンダの聖地でポールポジションを獲得する。
2番手は坪井翔で、合算タイムでも#86 TOM’S SPIRIT 86は2番手につけることとなった。
月山タイムで3番手には山田英二と遠藤浩二がアタックを担当した、#77 CUSCO RACING 86が獲得した。

 

ST-5クラスは#4 THE BRIDE FITがポールポジション奪う

ST-5クラスではランキングのトップを争う、#88村上モータースMAZDAロードスター、#2 TEAM221ロードスターともに、たっぷりウェイトハンディを背負っている影響で、予選は完全に不発。
代わってFIT勢が猛威を振るうこととなった。

Aドライバーでトップタイム、2分23秒090をマークしたのは#4 THE BRIDE FITの見並秀文。
続いて走行したBドライバーの太田侑弥も2分22秒161にまで短縮を果たし、他をまったく寄せつけず、ポールポジションを獲得した。
開幕戦でもトップタイムを記録していたが、ペナルティによって幻に終わっていただけに、今回が今季初ということになる。

2番手はふじいじゅんがAドライバーセッションで5番手に、そして窪田俊浩がBドライバーセッションで2番手につけていた、#168冴えカノレーシングWITH FCA FITが2番手で、3番手は関豊が5番手、井尻薫が3番手につけていた、#37DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dが獲得した。

 

L&JR Mars Audi RS3 LMSがホームコースで2回目のポールを獲得

続いて行われたグループ2で、まずAドライバーセッションでトップタイムをマークしたのは、ST-TCRクラスで#65 L&JR Mars Audi RS3 LMSを操る今村大輔で、2分3秒846を記す。
これに#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSのHIROBON、そして#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRのフィリップ・デベサが続く。


Bドライバーセッションでも#65 L&JR Mars Audi RS3 LMSの快進撃は続き、加藤正将が2分3秒449にまで短縮を果たして、第3戦以来となる2回目のポールポジションを獲得した。
2番手につけたのは飯田太陽と加藤寛規がアタックを担当した、#98 FLORAL CIVIC TCR。
今回シビック勢はウェイトハンディに苦しんでいたが、加藤がそれをはねのけ、2分3秒607でセッション3番手につけたのは、まさにザ・プロフェッショナルの証と言えるだろう。
3番手はBドライバーセッションで密山祥吾が4番手につけTA、#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRが獲得した。

 

DENSO Le Beausset RC350も、ホームコースで今季初のポールを奪う

ST-3クラスでAドライバーセッションのトップは、ポイントリーダーでもある#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXの服部尚貴で、2分6秒257をマーク。
これに#14岡部自動車MBFネットワークスT-MAN Z34の甲野将也、#62 DENSO Le Beausset RC350の嵯峨宏紀が続く。

Bドライバーセッションでは、#38 Muta racing ADVICS RC350 TWSの阪口良平が2分5秒014という圧倒的なタイムを記すも、堀田誠とのタイム合算では、惜しくも2番手に。
上回って今季初のポールポジションを獲得したのは、山下健太が2分5秒948を記して2番手につけていた#62 DENSO Le Beausset RC350だった。
そして3番手は、脇阪薫一も3番手につけていた#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXで、この3台の合算タイム差はコンマ3秒となかった。

 

ST-2クラスのポールポジションは新菱オート☆DIXCELエボXで、今季3回目!

ST-2クラスでAドライバーセッションのトップは、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学が2分7秒087を記して獲得し、これにコンマ2秒を切って#6新菱オート☆DIXCELエボXの冨桝朋広が続く。


しかしBドライバーセッションでは、#6新菱オート☆DIXCELエボXの菊地靖が2分6秒328をマークして、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの後藤比東至をコンマ8秒上回ったことから逆転に成功、今季3回目のポールを奪うこととなった。
そして今季2回目の出場となったST-Zクラスの#51 DIAMANGO Caymanは、石原将光が2分18秒235を、そして坂本祐也が2分4秒712を記録していた。

 

最速タイムはENDLESS GT-Rの山内英輝が獲得するも…

ラストのST-Xセッションは、ST-1クラスの車両も加えての計測に。
まずAドライバーセッションでトップにつけたのは、#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田雄大で、1分54秒165をマーク。
これに#99 Y’s distraction GT-Rの浜野彰彦、そして#81 J-FLY Racing R8のジェフリー・リーが続いていた。

プラチナドライバーたちが挑むBドライバーセッションでは、#3 ENDLESS GT-Rの山内英輝がウェイトハンディに苦しんでいない強みもあって、1分52秒639をマークしてトップに立つ。
しかし、今回のAドライバーはYUKE TANIGUCHIに代わって、田島剛が起用されており、それまでドライコンディションを走れなかったハンディは、レギュラーのドライバーたちに対して大きく、6番手に留まっていたことから、合算では#3 ENDLESS GT-Rは4番手に甘んじてしまう。

その結果、合算タイムでは#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rがトップとなり、2戦連続今季3回目のポールポジションを獲得する。
藤井誠暢は3番手だったが、40kgを積んでなおトップとはコンマ2秒差につけていたことが決め手となった。
合算での2位は、アンドレ・クーともセッション2番手につけていた、#81 J-Fly Racing R8が獲得。
そしてタイトルに王手をかけている# 99 Y’s distraction GT-Rは星野一樹が4番手に留まっていたこともあり、合算では3番手となった。

また、影山正美がリーダーながら、体制を一部入れ替えた#31 Porsche 991GT3 Cupは、新たなジェントルマンドライバーのJ.Strakが2分5秒217を、そして影山が1分57秒320を記し、しっかりST-X勢に続くことに成功した。

 

ポールポジション(ST-Xクラストップ)スリーボンド日産自動車大学校GT-R

《内田雄大》
セットが決まっていなくて、予選は本当にぶっつけだったんですね。
昨日も雨で、同じGT-R勢に比べて2秒遅くて、今朝も2秒ぐらい遅かったんですよ。
ガラッと持ち込みのセットからいろいろやって合わなくて、結局、初戦の鈴鹿のセットに戻してみようと、それでやってみたんですよ。
ポール獲れるとは思っていなかったので、本当に良かったです! 重さはないとは言えないですけど、今はそれを感じないぐらいです。
少しでももがいてね、(Y‘s distraction GT-Rの王座決定を)なんとか阻止したいと思っていますし、もちろんチャンピオンもまだ諦めていません。

《藤井誠暢》
朝までめちゃくちゃ遅くて、想像以上に昨日のウェットも今日の朝も、リヤのグリップ感がなくて、アンダーステアがすごくて、秒単位で遅れちゃうほど苦しかったんで、迷った時は戻ろうということで。
今年の前半のデータをもとに決め打ちですけど、クルマを戻して行ってみたら、思ったよりもバランスが改善されていて、テストしてないから煮詰めきれてはいないですけど、今週の中ではベストは尽くせたかなと。
ビリになるかと、正直そのぐらい遅かったので、直前まで。僕のセッションで前にいるのは、ウエイトの少ないクルマだけだけですから、ENDLESS GT-Rと40kg違って、コンマ2秒差ならポテンシャルはあると思います。
もちろん99(Y’s distraction GT-R)も重いから苦しいのは分かるし、そういう意味では軽いクルマが前に来るわけですから。
99が有利なんですけど、チャンピオン争い云々よりも、今日こうやってポール獲れたので、1ポイント稼ぎましたし、また勝ちたいので長いレース、きっちり行きたいと思っています。

 

ST-TCRクラストップ L&JR Mars Audi RS3 LMS

《今村大輔》
なんとかAドライバーの中ではトップになれました。 手応えとしては、ドライコンディションを一切試していなかったので、想定でのセットで来たんですけど、その中でもみんなで相談しつつ、煮詰まったようなセットが出たので、2アタックしかしていないんですけど、いいタイムが出ました。 ここ、もてぎはホームコースなので、しっかり決めたいなという気持ちもあったので、今日はすんなりA、Bとトップタイムを出せたので、いいなっていうフィーリングが確認できたので、明日の決勝も自信持って行けるかなって手応えがありました。

《加藤正将》
レースウィークに入ってセットアップを開始した感じで、ちょっと部品の供給の関係で、事前テストができなかったんです、地元なんですけど。 1回ぐらいやりたかったんですけど、それができなくて木曜日から。 確認しながら、クルマを仕上げていって、セッティングも大きく今回変えていって、今までネガだった部分を変えていこうと、ちょっと頑張ったんですが、それがはまって、オールラウンドに予選も速くて、決勝もコンスタントに走れるようなセットが出たので。 決勝も頑張ります!

 

ST-Zクラストップ DIAMANGO Cayman

《石原将光》
一生懸命走ってくれて、坂本くんが。
まだ余裕はあるみたいですね。
決勝レースは、ミスなく走れるのが一番かな。
ワンミスが命取りにもなるので、ミスのないように。
気持ち良くレースを終われるといいですね。

《坂本祐也》
TCR勢が思ったより速くて、走った感じ、ドライぶっつけでセットもあんまり決まっていなかったんですけど、まとめても3秒は見えなかったですね。
出て、4秒3とか。2周目に行き過ぎて、3周目にまとめたんだけど、タイヤがタレちゃったんで、更新できませんでした。
そこをうまくまとめれば4秒の前半は見えるんですけど、TCRのトップは3秒4、見えないなぁ(笑)。
もうちょっと煮詰めれば、出るかもしれませんが、現状だと厳しいかも、という気がします。

 

ST-1クラストップ Porsche991 GT3Cup

《T.Stark》
今回がスーパー耐久の初レースで、スリックタイヤでは、まだ十分に走れていないので、『こんな感じかな、こんな感じかな…』と手探り状態で。
でも、決勝を楽しみにしています。
決勝が練習になっちゃうかもしれないけど、まだ全然うまく走れていないので。
まだ感覚が分からなくて、予選はウェットの感覚で走っちゃったので、たぶんもうちょっと改善すれば、もうちょっとタイムは上がると思うので、明日頑張ります。

《影山正美》
オーナーさんが、事前に練習する予定でいたんですが、仕事でできなくて、木曜日は初めてポルシェ、もてぎは2回目という状態で走り始めたので、不安はあったんですが、本人のポテンシャルは非常に高く、吸収も早く、すごく進歩していろいろできるようになって。
本人的にはぎゅうぎゅう詰めの、覚えなきゃいけないことがいっぱいあって、大変なんですけど、一生懸命答えようとしているし、ものすごくいいタイムも出しているし、今後がすごく楽しみなドライバーです。
これからどんどんいろんなことを学んでいくでしょうし、最初ポッと乗った時のスピードはあるんで、ここからもっと伸びていくと思うから、やりがいはあるし、すごく楽しいって言ってくれているので、いい流れからスタートできていると思います。

 

ST-2クラストップ 新菱オート☆DIXCELエボX

《冨桝朋広》
無事になんとか1ポイントを獲得。
とりあえず、レース来る前から『1ポイントだ、1ポイントだぁ』って、すごく言われていたから(笑)、ずっと初日から。
大澤くんとコンマ2秒だったら大丈夫だろうと言われ、それでようやく僕もリラックスできる状態になって。
あとは決勝に向けて、これを維持したいですよね!
ここでもうちょっと展開を良くして、最終戦に持ち込めるよう頑張ります。

《菊地靖》
今回はトミやん(冨桝)が頑張ってくれたので、59(DAMD MOTUL ED WRX STI)との差がトミやんの時でコンマ2秒だったから、ちょっと頑張れば。
予選の1ポイントを獲りに来ていたから、トミやんにプレッシャーかけたけど、ちゃんとクリアできたから、すごいと思いますよ。
ここで、前でゴールしないときつくなっちゃうから、なんとしても前でゴールして、最終戦に面白い展開で持っていって、向こうにもプレッシャーを与えて、という展開がいいなぁって。
それはマストで。
正直、明日の気温でうちらのクルマは左右するから。
できたら涼しい中でやりたいんだけど、どうなるか分からないし、レースは長いし。
もてぎで5時間って長いし、ブレーキとかきついから、取りこぼさないように頑張ります。

 

ST-3クラストップ DENSO Le Beausset RC350

《嵯峨宏紀》
ほとんど今週、ドライで走れなかったという部分があるんで、初見みたいな路面だったんですが、僕の時は雨上がりの路面だったから、サラサラしている部分があって、バランス的にはアンダーステアな傾向があったので、アジャストして健太に渡して。
健太もそれでもまだ曲がらないね〜って言っていたんですが、できる限りのベストは尽くせたと思います。
ギリでしたね。でも、38号車の5秒0っていうのは見えなかったです。
そのへん何が原因で、僕らにタイムの伸び悩みがあるのか、まだまだ検証しなくちゃいけないんですけど、明日は明日で別な展開があるので、その中でいい順位で帰って来れれば、いいなと思っています。

《山下健太》
今週は晴れであまり走れていなかったんで、ちょっと自分のドライビングの面で、予選の一発のグリップに合わせきれなくて、という点があって。
でも、1周まとまって来たら、一応5秒9が出たんで、悪くないと思っていたら、ポールっていう結果は良かったんですけど、38(Muta racing ADVICS RC350 TWS)がああいうタイムを出してきたので、全然ポールって感じじゃないですね。
明日も、予選一発で1秒違うんで、決勝も1秒近く違うと思うので、うまくやらないと本当に行かれちゃうと思うし、うまく考えて行かないといけないと思いますね。
とりあえず頑張ります。

 

ST-4クラストップ ウィンマックステインワコーズDC5☆KRP

《小林康一》
今週はずっと天気が悪かったせいで、横一線からど〜んとスタートしたみたいな感じだったから、なんか良かったかな、逆に。データの量からすると古いクルマだから、たくさんありますからね(笑)。
そろそろ、しばらくずっと優勝から遠ざかっていましたからね。
燃えたりして。決勝は淡々と行きます。
無理せず、壊れちゃうから(笑)。

《塩谷烈州》
久しぶりに来ましたよ。
去年、ピレリのタイヤをテストして、その時からいい感触はつかめていたから、ただ、それがちゃんと転がるまで、去年休んでいたので、ちょっと時間かかっちゃいました。
前回のオートポリスは順位こそ悪かったけど、足に関してはすごくいい状態ができていたんですよ。
それを今回、活かせればと。ピレリにやっと合わせられたという感じです。
予算少ないんで、事前テストとかできないから、現場でやるしかないんで。
それがやっとできたかな、と。
勝てればいいですね。今回と岡山は頑張ります。

 

ST-5クラス THE BRIDE FIT

《見並秀文》
けっこう思ったよりもタイムが出ましたし、ここは太田さんが速いので、僕は太田さんから遅れること、1秒以内にまとめたいな、というのが正直、僕のメニューで。
そのために練習にも来て、予定どおりに行きました。
たぶん僕が思うに、ストップ&ゴーのコースで低ボトムから高回転に上がって来る間に、重いクルマにはロスがあるのかと思っています。
なので、唯一残された、ラストチャンスかと思っています(笑)。
流れ的にはドライもウェットも、昨日からいい感じなので、行けそうな気がするんですけど、マイナートラブルが心配ですよね。
心配なのはブレーキだけですね、頑張ります。

《太田侑弥》
ちょっとうまく行き過ぎて、怖いんですけど(笑)。
なんかセットが、ドライ走ってなかったんですが、すごく良くて。だから、思っていた以上に出たんです。
決勝は淡々と行くしかない、ぶつからないように!

 

(はた☆なおゆき)

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