《プレビュー》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第6戦 スーパー耐久レースin岡山

October 26, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第6戦 スーパー耐久レースin岡山 プレビュー
3クラスで王座未決定、しかも大接戦。最後に笑うのは?

ピレリスーパー耐久シリーズは早いものでもう、最終戦を岡山国際サーキットで迎えることとなった。
今回は久々の2グループ開催となり、日曜日の午前にグループ2の、午後にグループ1の決勝レースが行われる。
焦点となるのは、3クラスで未決定のタイトルの行方、そして新たに姿を見せたマシンのポテンシャルだ。

 

 

チャンピオン決定の条件とは?

まだチャンピオンが決まっていないのは、ST-2クラスとST-3クラス、そしてST-5クラスである。
グループ2の決勝が先に行われるので、まずはST-5クラスから。
チャンピオン候補は2チームに絞られ、いずれもロードスターを走らせている。
トップは#88 村上モータースMAZDAロードスターの村上博幸組で、2位は#2 TEAM221ロードスターの筒井克彦組だ。
その差は4.5ポイントとあって、これは難しい条件など必要なく、ほぼ先着した方にタイトルが輝くと言ってもいいほど。

雨でも降らない限り、パワーサーキットではない岡山の場合、FIT勢よりロードスター勢の方が有利だと思われるため、必然的にこの2台がトップ争いも演じることになるだろう。
予想として比較的、燃費重視の展開で来そうなのが#88 村上モータースMAZDAロードスターで、逆に燃費度外視で#2 TEAM221ロードスターがスピードで押してくるのでは?
だから、レース中盤までは相見えることはなく、終盤になってそれぞれの位置関係が分かり、プッシュしていくということになりそうだ。

続いてST-2クラスは一騎討ちながら、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学組が、#6 新菱オート☆DIXCELエボXの冨桝朋広組に16.5ポイント差をつけているだけに、大幅に有利とは言えそうだ。
逃げ切りなれば、インプレッサの時代から数えて6連覇の偉業が達成される。
#6 新菱オート☆DIXCELエボXの優勝を許しても、4台出走のクラスとあって完走すればいい。
条件はそれだけなのだが、近頃ではガラスのようにデリケートな戦いが続いているだけに油断は禁物。
どちらかに何かトラブルが生じようとも、絶対に諦めずゾンビのように蘇ったクラスでもあるので、最後まで予断は許されないと言っておこう。

 

3台でタイトルを争い合うST-3クラス

 唯一、三つ巴の戦いとなっているのがST-3クラスだ。
トップは#62 DENSO Le Beausset RC350の嵯峨宏紀組で、6.5ポイント差で追いかけるのが#38 Muta racing ADVICS RC350 TWSの堀田誠組、8ポイント差で追いかけるのが#68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークXとなっている。

それぞれ勝って決めようと考えているに違いないが、まず#62 DENSO Le Beausset RC350は当然勝てば逃げ切りで、#38 Muta racing ADVICS RC350 TWSもまた勝てば・・・と言いたいところだが、もうひとつだけ条件があって、#62 DENSO Le Beausset RC350にポールポジションを奪わせなければ逆転となる。
そして#68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークXが勝った場合、#38 Muta racing ADVICS RC350 TWSは2位でも大丈夫なのだが、#62 DENSO Le Beausset RC350が3位の場合は同ポイントになる。
その場合、どう優劣が分かれるかというと、まずポールを獲って1ポイントつけ加えていたかどうか。
もし、どちらも獲れていない場合は、優勝回数で勝る#68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークXの逆転に。

権利のないチームが優勝した場合、また条件は複雑になるが、その時の計算はアナウンスを注目して欲しい。
余談ながら、もし同ポイントで並んだ時、優勝回数の多さが優先されるが、次に優先されるのは高得点ではなくて、高い順位の回数の順位である。
現在のスーパー耐久はレース時間の長さでポイント配分が異なっているため、他のクラスの2位以下決定で、そういったマジックも生じるかもしれないから注意して欲しい。

 

ST-Zクラスにジネッタ初登場!

この最終戦でFIA-GT4によるST-Zクラスが、3度目の成立と相成った。
そしてニューマシンが登場。
それがジネッタG55 GT4だ。
ジネッタはイギリスの小さな自動車メーカーだが、なかなか個性的な車両を送り出すことで知られ、ロードゴーングカーをレーシングカーに改めるのではなく、むしろレーシングカーをロードゴーイングカーにカスタムするような発想のメーカーだ。

マシンの詳細は、また改めて紹介するとして、エントラントである「モノコレ」の競技責任者である、阪直純氏からシェイクダウンを担当したドライバーのコメントをいただいた。
「クルマとしては非常に動きが軽くて、どちらかというとハコよりもフォーミュラに近い動きをしていて、ドライビングの違いによってタイムが出る、出ないが大きく分かれるような、とても勉強になるクルマです。
アンダーもオーバーもドライビングによって修正しやすいクルマなので、重くてダ〜ッと滑っていったりすることなく、オーバースピードで突っ込んでいっても、もうコントロールできないということもなく、それなりにコントロールしやすくて。
トラクションコントロールやABSもしっかり効いていて、安心感のあるクルマですね」

残念ながら#51 DIAMANGO Caymanが出場しないため、#550 モノコレGINETTA KAP CUSPAのまたもや孤軍奮闘になってしまうが、どれだけの速さを見せてくれるのか楽しみだ。
ドライバーはRYO/安田裕信/廣田秀機という組み合わせでの参戦となる。

 

ST-Xクラスのランキング2位争いにも注目したい

すでにチャンピオンは#99 Y’s distraction GTNET GT-Rの浜野彰彦組に決まっているST-Xクラスだが、今回注目したいのはランキング2位をめぐる壮絶な争いだ。
2位の#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田優大組が80.5ポイント、#83 Phoenix racing Asia R8のKeong Wee Lim組が80ポイント、#3 ENDLESS GT-RのYUKE TANIGUCHI組が79ポイント、そして#81 J-Fly Racing R8のJeffrey Lee組が77ポイントと、4台が超僅差で並んでいる。
これはもう、先着したチームが2位になるのは間違いないだろう。

アウディのアジア勢もだいぶ日本のスーパー耐久にも慣れてきたこともあり、そろそろ初優勝の期待がかかるところ。
そして、もちろんチャンピオンチームである、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rが3勝目を挙げて有終の美を飾れるかどうかも、注目すべきポイントだろう。

そして#97 Modulo CIVIC TCRの植松忠雄組がチャンピオンのST-TCRクラスだが、このチームは開幕2連勝の後、勝ちに恵まれていない。
より気持ち良くシーズンを終わるためにも、最後を締めたいと思っているはずだ。
その一方で、シビック勢を数で上回るアウディRS3勢の逆襲にも期待したいところ。
予選では3回のポール獲得はあっても、優勝は富士24時間の一度のみ。
なんとか最後に一矢報いたいとは、我々が思う以上にアウディユーザーの方が強く思っているだろうが・・・。
なお、このクラスはランキング2位も、#98 FLORAL CIVIC TCRの飯田太陽組に決定している。

一方、#86 TOM’S SPIRIT 86の連覇が決まっている、ST-4クラスは#884 林テレンプSHADE RACING 86の平中克幸組のランキング2位がほぼ確実となった。
3位の#55 Sunoasis田中建設 86のたしろじゅん組が出場せず、4位の#13 ENDLESS 86の小河諒組とは、すでに21.5ポイントの差がついているからだ。
しかし、#884 林テレンプSHADE RACING 86がリタイアした上で、もし#13 ENDLESS 86がポール・トゥ・ウィンを飾れば、0.5ポイント差の大逆転となる。
当事者からすれば、「そんな縁起でもないことを!」と、お叱りを受けてしまうかもしれないが・・・。

また、今回はスポットでホンダ車が大挙して参戦する。
スポットとはいえ、いずれも古参チームであるだけに、手も足も出ないということはあるまい。
久々に86勢を打ち負かしてほしい、と思っているホンダファンもいるのでは?
いずれにせよ、普段とは一味違うバトル光景が見られるかもしれない。

 

(はた☆なおゆき)

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