《予選レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第6戦 スーパー耐久レースin岡山

November 3, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第6戦 スーパー耐久レースin岡山予選レポート
GT-R勢が苦戦を強いられた予選、PPはPhoenix Racing Asia R8が獲得!

ピレリ スーパー耐久シリーズの第6戦が岡山国際サーキットで開催され、11月3日(土)に予選が行われた。
天候にも恵まれ、この時期としては高めの路面温度の中、ハードなアタック合戦が続いたが、グループ2のポールポジションを獲得したのは、ST-4クラスですでにチャンピオンを決めている#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允/坪井翔/中山雄一組。
そしてグループ1では初めてのポールポジションを、#83 Phoenix Racing Asia R8のKeong Wee Lim/Mathias Beche/Melvin Moh/川端伸太朗組が獲得した。

 

 

ベストではなかったと語るも、TOM’S SPIRIT 86がグループ2のPPを奪う

天気予報が告げるところでは、この週末は雨に見舞われることはないだろうと。
専有走行の行われた金曜日は、時おり曇り空が広がったものの、絶えずコンディションはドライのままだった。
その専有走行は2グループ3セッションずつ行われたが、気になったのは赤旗が連発したこと。
クラッシュしたマシンの中には、話題のニューマシン、#550 モノコレGINETTA KAP CUSPAも含まれ、足まわりのボディ側パーツが損傷したため、午前のセッション半ばまでの走行に留まった。

ちなみに専有走行でのトップタイムは#81 J-Fly Racing R8が記しており、1分29秒786がまずはターゲットとされた。
全体的に上位のタイムは各クラスとも肉薄しており、予選も白熱することが大いに予想できた。
今回は土曜日の朝にもフリー走行が行われ、ここでのトップは#999 CARGUY HURACAN GT3で、1分30秒439をマーク。
専有走行のタイムを上回れなかったのは、上位がもう決勝を見据えているからなのだろう。

予選はまずグループ2からAドライバー、Bドライバー、そしてC&Dドライバーの順で計測され、その後にグループ1という段取り。
今回はまた、ST-Xクラスを後に、それ以外のクラスと分けられて計測された。

まずはST-4クラスとST-5クラスによるグループ2。
ピットが最も1コーナー寄りということもあって、#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允は先頭でアタックを開始。
最初の計測ラップこそトップを譲ったものの、次のラップに1分43秒147を記してトップに立つ。
その後に、#13 ENDLESS 86の小河諒が1分43秒398と僅差で迫ってきたことから、しっかりクールダウンを挟んで再度アタックをかけるも、松井自身は短縮ならず。
だが、逆転する者も現れなかった。

ST-5クラスのAドライバーセッションでは、#48 DIJON ホンダカーズ野崎エンドレス FITの猪股京介が1分51秒877でトップにつけて、2番手は#11 ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZの大西隆生が1分51秒893、そして#88 村上モータースMAZDAロードスターの村上博幸が1分52秒258で3番手につけていた。

続いて行われたBドライバーセッションでは、最初のアタックから#86 TOM’S SPIRIT 86の坪井翔が1分43秒232をマークしてトップに立ち、次の周には1分43秒114にまでタイムアップを果たして、その後の逆転を誰にも許さず。
合算タイムでもちろんトップとあって、指定席でもあるポールポジションを獲得することとなった。
また、このセッションで2番手は#58 ウィンマックステインワコーズ DC5☆KRPで、塩谷烈州が1分43秒576を出した結果、Aドライバーの小林康一との合算タイムでは、#13 ENDLESS 86をも上回ることとなり、総合でも2番手につけることとなった。

ST-5クラスのBドライバーセッションでは、#168 冴えカノレーシング WITH FCAの窪田俊浩が1分51秒530をマークしてトップに立つも、合算タイムでは4番手に。
#11 ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZの三木孝浩は6番手だったものの、トップとの遅れを最小限としたこともあり、大西との合算タイムでポールポジションを獲得。
一方、タイトルを争い合う#2 TEAM221 ロードスターは2番手、そして#88 村上モータース MAZDAロードスターは3番手と、それぞれ好位置につけ、かつお互いの動向が見やすい状況から決勝に挑むこととなった。

 

三つ巴のチャンピオン争いとなったST-3クラスは、まずは埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マーク XがPP獲得でけん制成功!

 続いて行われたグループ1の予選では、前述のとおり、まずはST-Xクラスを除いた5クラスでの計測が行われた。
Aドライバーセッションでトップタイムを記したのは、ST-TCRクラスの#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSを駆るHIROBONで、1分38秒279をマークし、これに続いたのは#45プリズマ☆イリヤRS3 LMSの竹田直人で1分38秒409だった。

そして3チームにチャンピオンの権利が残されているST-3クラスでトップだったのは、#68 埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マーク X。
まずは服部尚貴が1分39秒851を出して、ライバルを牽制する。
一方、#38 Muta racing ADVICS RC350 TWSの堀田誠は1分40秒968で5番手、#62 DENSO Le Beausset RC350の嵯峨宏紀は1分40秒982で6番手という結果に終わる。

Bドライバーセッションにおいて、ST-TCRクラスでトップに立ったのは1分37秒130を記録した、#45 プリズマ☆イリヤRS3 LMSの白坂卓也。
#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSの松本武士は1分38秒107で6番手に甘んじたことから、合算タイムでも#45 プリズマ☆イリヤRS3 LMSがトップにつけて、#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSを従えることとなった。
一方、ここまで猛威を振るい続けたシビック勢は苦戦を強いられ、すでにチャンピオンを獲得している、#97 Modulo CIVIC TCRの4番手が最上位に。

そしてST-3クラスでは#38 Muta racing ADVICS RC350 TWSの阪口良平が、1分39秒331をマークしてトップに立つも、合算タイムではやや無念の残る4番手に。
一方、#62 DENSO Le Beausset RC350も山下健太を以ってしても、1分40秒115を出すのがやっとで5番手に甘んじ、合算タイムでも5番手に。

その結果、ポールポジションは脇阪薫一が1分39秒865をマークして、3番手につけた#68 埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マーク Xが獲得。
逆転チャンピオンに一縷の望みをつなぐことに成功した。

なお話は前後してしまうが、ST-Xクラス勢に続く総合9番手を獲得したのは、ST-1クラスの#31 Porsche 911 GT3 Cupで、これに続いたのはST-Zクラスに初登場の#550 モノコレ GINETTA KAP CUSPA。
前日のクラッシュから癒えて、実力をちらり垣間見せた。

そして、ST-2クラスでは冨桝朋広が1分41秒470を、菊地靖が1分39秒783をマークして、ともにトップだった#6 新菱オート☆DIXCEL エボXがポールポジションを獲得。
しかし、ポイントリーダーの#59 DAMD MOTUL ED WRX STIも、しっかり2番手につけていた。

 

苦戦を強いられたGT-R勢、アウディとランボルギーニでST-Xクラスの上位を独占

ST-Xクラスでは、ついにアジア旋風が吹き荒れた。
Aドライバーセッションを担当した、Keong Wee Limこそ、トップだった#24 スリーボンド 日産自動車大学校 GT-Rの内田優大の1分30秒780、#999 CARGUY HURACAN GT3の木村武史の1分30秒792に続く、1分30秒825で3番手に留まったものの、BドライバーセッションでパートナーのMathias Becheが1分29秒130をマークしてトップに立った結果、#83 Phoenix racing Asia R8が初めてのポールポジションを獲得することとなった。

総合2番手はKei Cozzolinoが1分29秒402をマークして3番手だった#999 CARGUY HURACAN GT3で、Andre Coutoが1分29秒155を記録してセッション2番手だった、#81 J-Fly Racing R8が総合3番手につけた。

一方、ウエイトハンディにも苦しんでいることもあって、GT-R勢は総じて苦戦を強いられ、#24 スリーボンド 日産自動車大学校 GT-Rの4番手が最上位に。
そして、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rは6番手で、すでに決めているチャンピオンに、果たして有終の美を飾ることができるか注目された。

 

グループ2ポールポジション(ST-4クラストップ)TOM’S SPIRIT 86

《松井孝允》
 これだけ狭いコースでST-5クラスもいて、なかなかクリアラップが獲れなかったので、それを探るためにゆっくり走ったり、隙間を探って走ったんですが、結局出ませんでした。
でも、その中で出せる時にタイムを出せたっていうのが、チームの無線もあって、クリアで走れるところをやり取りしながらやっていたのが、今回ポールポジションを獲れたことにつながったかなと。
ちょっとドライバーのアタックとしては満点ではないんですが、出せる時に出せたっていうのが、これだけ混んでいる予選の勝ち方だと思うので、それはそれでチームの力の方が大きいですね。

《坪井翔》
 トラフィックがあれだけ厳しい中だったので、自分のパフォーマンスというより、とりあえず抑えのタイムを出しておくことが大事だったので。
そのタイムでもポールポジションを獲れるだけのパフォーマンスがあるのは分かっていたから、松井選手のインフォメーションを元に、アタックできる時にしっかりアタックして、クリアになった時があったので、しっかりアタックできました。
タイム的には少し納得はいかないんですが、それでも全然ポールなので、何も問題ないと思いますし、うまくバランスのとれた予選だったと思います。
決勝は、もし2番手が58(ウィンマックステインワコーズ DC5☆KRP)なので、クルマの特性も違うから、そういうところはしっかり加味してやりたいと思います。

 

ST-5クラストップ ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZ

《大西隆生》
 けっこうテストから調子良くて、ピレリタイヤも他のクルマですけど乗せてもらっていたので、今回はスポットなんですけど、走った経験をいろいろフィードバックして。
なんかチャンピオン争いしているところに割って入って、非常に申し訳ないんですが、僕らも表彰台に乗りたいんで、頑張ります。

《三木孝浩》
 失敗多かったんで、決勝レースは落ち着いて、みんなでまとめて、ゴール目指して頑張っていきたいと思います。
やっぱり、大西くんに近づけて走ろうという思いが、やっぱり2番じゃないですか、それを聞いて乗って、いつもより力が入ったんで、決勝ではそのへんをなくして、ゴール目指して頑張ります。
このコースはチーム全体がここを利用させてもらっていて、ホームコースなのでがんばって、このまま一番でいきたいと思います。

 

グループ1ポールポジション(ST-Xクラストップ)Phoenix racing Asia R8

《Keong Wee Lim》
 本当にここまでクルマもドライバーも、メカニックも一生懸命やって来て、ここでやっとポールポジションが獲れて、本当に良かったと思います。
決勝に向けては、これからチームメイトやエンジニアと相談して、戦略を練る予定です、時間をかけてじっくりとね!

《Mathias Beche》
 最速タイムを出せたことは、本当にいい気持ちです。
チームメイトのクルマよりも重い状態なのに速く走れたことは、すごく嬉しく思いますし、ドライバーのチームメイトだけじゃなく、メカニックも含めて、本当にいいチームだと思います。
日本のレースは好きですよ。
モータースポーツ文化も素晴らしいですし、このコースの印象もいいですし、チームもその中ですごくいい仕事をしてくれているので。
あともうひとつ、日本の食事も美味しいしね!
決勝はどうなるかわからないし、難しいとは思うけど、表彰台には登りたいね。
40kgのハンディが課題だけど、シリーズ2位もかかっているので頑張りたいと思います。

 

ST-1クラストップ Porsche 911 GT3 Cup

《T.Stark》
 ちょっと前が詰まっていたので、不完全燃焼で。
今回は(ST-1クラスが)ST-Xとの混走じゃなかった影響もありましたね。
ここまでの流れはいいと思います。
岡山はもちろん初めてですし、まだポルシェというかレーシングカーに乗って7日目ですけど、楽しめるようになってきました。
(前回のもてぎより)岡山の方がリズムは合うというか、より好きになりました。

《影山正美》
 ボクらの趣旨で一番は、Aドライバーに楽しんでもらうことなので、チームとしては良かったと思いますね。
ボクはクルマをとにかく安定して乗りやすくする、クルマを作るってこととドライビングすることに集中できるような環境を作るのが仕事なので、そこは満足しています。
ライバルがいたらまた面白いんでしょうが、このクルマに乗って7日目で、その間に練習がなくても、とんでもなく進化してくれているので、すごい才能の持ち主。
変に怖い思いをさせないように、いろいろとアドバイスしていきたいと思います。

 

ST-Zクラストップ モノコレ GINETTA KAP CUSPA

《RYO》
 クルマは比較的軽くて、もともとボクはフォーミュラをやっているので、それにちょっと近いものがあって、ハンドリングもすごくシャープで、ハコよりはフォーミュラに寄っているのかなという感じで、コーナーに飛び込む速度をできるだけキープして、加速につなげるという乗り方があっているのかな、というようなフィーリングでした。
昨日のアクシデントで走れていないんで、何とも言えないんですが、トータルで30分ぐらいしか乗っていないので、もっと乗っていたら、すごく楽しいクルマだと思います。

《安田裕信》
 非常に乗り味は軽くて、ドライビングでアンダーもオーバーも、自分で出せるくらい、クルマは扱いやすいんです。
だから、あんまりセットを詰めていくクルマというよりは、自分のドライビングで修正していく部分が多いから、乗っていて僕ら楽しいですよね。
攻めたら攻めた分、タイムが出るし、攻めなかったらタイムは遅いし、すごくレーシーなクルマなので扱いやすいし、トラコンやABSも制動しているし。
ただ昨日、ニュータイヤで走ることができていれば、たぶんもうちょっと、4秒5とか出たと思いますが、いきなりアタックすると、車高も高いままで走っているし、1秒ぐらいはたぶん。
パートナーもいい感じで走ってくれたので、決勝も楽しみです。

 

ST-TCRクラストップ プリズマ☆イリヤ RS3 LMS

《竹田直人》
 地元は関西なので練習、だいぶやらしてもらって、その成果が出たかなぁ、と思います。
このレースウィーク、どんどんタイムが上がってきているので、もっとさらにレベルアップしたいな、と思っています。

《白坂卓也》
 久々のポールです!
でも、昨日クルマにトラブルがあって、実は今週初めて予選でニュータイヤを履いたので、少し不安があったんですが、うまく合わせられてタイムも良かったですし、いいクルマをチームが作ってくれたおかげです。
僕はうまく合わせるだけでした。ポールも久々に獲れて、狙っていたんですけど、肝心なのは決勝なので、そこにちゃんと切り替えて頑張ります。

 

ST-3クラストップ 埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マーク X

《服部尚貴》
 この大一番でポールは、この1ポイントがうちは欲しかったもので、まずは一応、持てる限りのマックスが出せたと思います。
実は火曜日から入って、スポーツ走行があったもんで、そこからいろんな本当に、いろんなトライをして煮詰めて、焦げ出したぐらいで(笑)。
けど、本当にそういう意味ではすごくきっちり、各部署が仕事できている感じで、ここまでは本当にパーフェクトで来ています。
あとはね、38(Muta racing ADVICS RC350 TWS)と62(DENSO Le Beausset RC350)との位置関係があるけど、うちらは何せ勝つしかないから。
勝って、それでダメならしょうがないから。
だからうちは本当に、できる限りの、みんな100%を出し切れば、もうあとはチャンピオン獲れなくても仕方ない。
出し切るつもり。

《脇阪薫一》
 チームがいろいろテストをさせてくれているし、何せ服部さんがいろいろやってくれるから、ボクはやれと言われていることをやるだけだから、めっちゃ楽させてもらっています。
チャンピオンシップは全然諦めていなくて、逆に整ったから。
まぁ、勝つしかないし、前のレースはスピードがなかったから、亀さん作戦というか、ただの遅いクルマでしたが、しっかり整ったので、やります!

 

ST-2クラストップ 新菱オート☆DIXCEL エボX

《冨桝朋広》
 ようやく無事に予選を終えることができました。
もうチャンピオンは厳しいですけど、予選はなんとか!
なかなかしぶといですからね、ウチらは(笑)。
トラブルさえなければ、淡々と。
最後は勝って終わりたいです。

《菊地靖》
 とりあえず今日はぶっちぎり。
ボク以上にトミやんが調子良かったので、59(DAMD MOTUL ED WRX STI)より前に行ってくれたから、ボクは楽をさせてもらいました。
向こうを焦せらせる意味でも、ジャブは大成功でした。
明日の決勝で、うちは勝つしかないですからね、頑張ります!

 

(はた☆なおゆき)

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