《決勝レポート・Gr.2》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第6戦 スーパー耐久レースin岡山

November 4, 2018

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第6戦 スーパー耐久レースin岡山 グループ2 決勝レポート
0.5ポイント差の大逆転、TEAM221 ロードスターがチャンピオンを獲得!

今季最後の戦いとなる、ピレリ スーパー耐久シリーズ第6戦のグループ2決勝レースが、岡山国際サーキットを舞台に11月4日に開催された。
好天に恵まれる中、ST-4クラスで優勝を飾ったのは#13 ENDLESS 86だった。
レース中盤に逆転し、そのままトップを守ってフィニッシュ。
小河諒にとっては久々の、そして高橋翼と花里祐弥、呉良亮にとって初めてとなる、表彰台の中央に立つこととなった。

一方、ST-5クラスでは終始攻めの走りを見せた、#2 TEAM221 ロードスターの筒井克彦/山西康司/山下潤一郎/上村優太組が優勝。
2位には#88 村上モータース MAZDA ロードスターの村上博幸/山谷直樹/脇谷猛組がつけたが、わずか0.5ポイント差で#2 TEAM221 ロードスターがチャンピオンに輝くこととなった。

 

 

ST-4クラスはENDLESS 86が2年ぶりの優勝を飾る

今回は久々の3時間による2グループ開催ということもあり、午前に行われたグループ2決勝レースのスタート進行は、8時からの開始に。
まさに眠い目をこすりながらの始まりとなったものの、いざレースがスタートを切ると、いきなり文字どおり目の覚めるようなバトルが繰り広げられた。

ポールポールポジションの#86 TOM’S SPIRIT 86のスタート担当は坪井翔ながら、なんと1周トップを守りきれず。
バックストレートで前に出たのは予選2番手だった#58 ウィンマックステインワコーズ DC5☆KRPの塩谷烈州で、インテグラ自慢のストレートパフォーマンスが炸裂した。
そして、その2台に食らいついて離れなかったのが、#13 ENDLESS 86の小河諒で、早々に三つ巴でのトップ争いを繰り広げるようになったからだ。
それぞれが隙をうかがい、逆転の機会を待つ中、まず動いたのが坪井で、14周目にトップ浮上。
これに続けなかったことから小河の判断で、#13 ENDLESS 86は高橋翼への交代を20周目に早めることとなる。

その後、坪井は塩谷との差は広げたものの、37周目に松井孝允と交代すると、高橋は#86 TOM’S SPIRIT 86の後ろ姿を拝むような位置に。
そればかり、やがて真後ろにつけて、再び激しいバトルを繰り広げることとなる。
58周目の1コーナーで高橋はいったん前に出たが、その周はリボルバーで松井が抜き返す。
それでも少しも遅れをとることなかった高橋は、65周目のヘアピンでトップを奪取!
75周目に#86 TOM’S SPIRIT 86は中山に、残り46分間での逆転の希望を託す。

そして、77周目には#13 ENDLESS 86もピットイン。
なんと乗り込んだのは再び小河!
両車ともに一度もタイヤ交換をせず、その意味では条件はイーブンだったものの、ピットでの停車時間は#86 TOM’S SPIRIT 86よりも短かったのは間違いない。
気がつけば、小河は中山に約8秒の差をつけていた。
これをしっかり守り続けた小河は、さすがにラスト数周こそペースを抑えざるを得なかったものの、それでも中山を寄せつけず。
チームと小河にとっては2016年の最終戦・オートポリス以来となる2年ぶりの勝利を、そしてアシストする若手ドライバーたちには初めての勝利を挙げることとなった。

#86 TOM’S SPIRIT 86に続く3位は、小林康一と塩谷、瀬戸貴巨のドライブする#58 ウィンマックステインワコーズ DC5☆KRPが獲得、それまでも見せていた速さを、ようやく決勝での結果に結びつけることに成功した。

 

ST-5クラスはFF勢の逆襲ならず、ロードスター勢がワンツー達成!

もともとテクニカルコースである岡山では、FRのロードスターが有利だという印象が強かったものの、予選では#11 ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZの大西隆生/三木孝浩/東條正志組がポールポジションを獲得。
タイトルを争い合う#2 TEAM221 ロードスターの筒井克彦/山西康司/山下潤一郎/上村優太組が2番手、そして#88 村上モータース MAZDA ロードスターの村上博幸/山谷直樹/脇谷猛組が3番手につけたとはいえ、全体的にヴィッツやFITが上位を占めたのは、昨年とは異なるタイヤの特性が背景にあるようだ。
ピレリタイヤは縦方向のグリップに優れるため、FFの方が性能を引き出しやすいと・・・。

しかし、そう行った状況をはね退けたのが、#2 TEAM221 ロードスターの山西だった。
トップからレースを開始した#11 ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZ の大西に、少しも遅れることなく食らいついたばかりか、11周目に逆転を果たしていたからだ。
一方、その間に3番手に上がっていたのは#37 DXL ワコーズ NOPRO デミオ SKY-Dの井尻薫で、序盤は3台で激しくトップを争い合う。

なかなか抜けぬ状況から、早めの仕掛けに出たのは#37 DXL ワコーズ NOPRO デミオ SKY-D。
いつもは燃費自慢の車両が、26周目に大谷飛雄に代えて勝負に出たのだが・・・。
そして、#2 TEAM221 ロードスターは36周目に上村に交代。
一方、前後からのプレッシャーから解放されたはずの#11 ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZながら、スティント後半のペースが思わしくなく、その後順位を落としてしまう。

上村がトップに返り咲いたのは56周目。
そして気がつけば序盤はペースが上がらず、中団に沈んでいたはずの、#88 村上モータース MAZDA ロードスターが2番手に浮上。
タイトル争いだけでなく優勝をも再び争うように。
そこで#2 TEAM221 ロードスターの筒井が下した決断は、自らが最終スティントを走るのではなく、山西にすべてを託すこと!
このままのポジションを保てば、0.5ポイント差ではあるがタイトル獲得に成功するからだ。
終盤に2分間ではあったが、出されたFCYも味方につけて、それまでギリギリだった、燃費もクリアした#2 TEAM221 ロードスターは逃げ切りに成功。
そしてタイトル獲得をも果たすこととなった。

2位に留まり、2連覇はならなかったものの、#88 村上モータース MAZDA ロードスターの村上は「やれるだけのことはやりましたから、悔いはありません」と晴れやかな表情を見せていた。
そして3位は#37 DXL ワコーズ NOPRO デミオ SKY-Dの関豊と井尻、大谷が獲得。
FCY解除のグリーンフラッグに井尻が素早く反応、目の前を走っていた、#11 ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZを抜き去るという、幸運にも恵まれていた。

 

ST-4クラス優勝 #13 ENDLESS 86

<小河諒>
勝ててよかったです。
スタートからすぐトップ3台絞られて、どういう展開にしようかと。
本当は僕が引っ張る予定だったんですが、僕の方からチームに、『このままじゃ無理なんで、勝負かけましょう!』ってピット早めに入らせてもらって、祐弥には申し訳なかったですけど、作戦でなんとか。
ドライバーチェンジがめちゃくちゃ早くて、給油も攻めたので、86号車(TOM’S SPIRIT 86)よりピットを2回ともかなり早めに終えられたのが、かなり良かったんだと思います。
最後も僕が行って、本当なら左側2本は換える予定で全部進めていたから、左側のタイヤもけっこう使っていたので、FCYで一回タイヤが冷えたら、動きが変わっちゃって、最後の5周ぐらいはちょっとペースが上げられなくなったんですけど、なんとか逃げ切れて良かったです。

<高橋翼>
僕のスティントで、タイヤももちろん厳しかったんですけど、なんとか攻略できて、抜くことができて、とても良かったです。
何度かトライして抜こうとしたんですが、抜き返されたりして、ファイナルの関係で、そのへんセッティングとかも違っていて。
でも、なんとか最終的になんとか抜けたので。抜けて諒さんにバトンを渡すことができたので、そこは良かったと思います。
表彰台のいちばん上から見る光景は初めての感覚ですし、僕がエンドレスにきて初めての勝利だったので、とてもチームに感謝したいですね。

<花里祐弥>
僕は乗れませんでしたけど、作戦の中でなくなっちゃっただけのことなので。
もちろん、予選の段階で僕がもっと速ければ、乗れたと思いますし、その点は反省点であり、今後の課題が明確にあっていいのかな、と思います。
また、今回のレースに関しては持ち込みから調子が良くて、そのセットもエンジニアと僕とで、ものすごくディスカッションして、ドライバーにとにかく楽させてあげたい、速く走らせてあげたいという気持ちからガレージメンテをして持ってきて、いろんな人のおかげで、この状態になれたと思うんですね。
レースキャリアの中で、初めて優勝というのを味合いましたけど、今回は味合わせて“いただいた”ので、これからのレース活動続く中で、自分の中で優勝をもぎ取れるように、強いドライバーになってエンドレスや、今までお世話になった皆さんに、もっと感謝できるようになれば、と思っています。

<呉良亮>
感動しています。
見守りながら、いろいろ勉強になって、すごく。
早く僕もああいうふうになりたいな、と思いました。

 

ST-5クラス優勝&チャンピオン #2 TEAM221 ロードスター

<筒井克彦>
レース中は作戦を考えるのに必死でした!
0.5ポイント差というのは、どうなんですか?
今まででいちばん最少記録なのかな。
あったとしてもタイですよね。
こんなにハードなシーズンになるとは思わなかった(笑)。
もうちょっと早く決めて、最終戦を楽に走りたかったんですが、富士24時間でぶつけられて、今シーズンは終わったかと思いました。
まさか・・・タイトル獲れるとは思いませんでした。
とにかく、今日はいろんな作戦を考えていて、どれが勝率高いか考えていて、やっぱり最初にいいカード使おうと思って、それで山西〜上村と考えて、結果、山西をもう一度送り出して、そこで僕の仕事は終わりという感じでした。
もう無理しないで、壊れないように走ってくれって。
チャンピオンになれて本当に良かったです!

<山西康司>
チャンピオン争いっていうと、GT500でスタート前に止まっちゃったのが記憶に蘇って(笑)。
でも、優勝で決められてよかった。
20年ぶりのチャンピオン争いで、なんか緊張感ありましたけど、楽しめました。
ガソリンはちょっとやばいかなと思って最後は落としたんですが、FCYのおかげで割と楽にはなりました。
うまくコントロールできました。
筒井さんに感謝。
あと上村が頑張ってくれました。

<山下潤一郎>
みんなのおかげです。
本当にチームに助けられたので、去年から筒井さんと始めて2年目で、やっと獲れたんで嬉しいです。
本当にガソリンはカツカツだったので。
FCYが入った時は勝利を確信しました。
今回は本当に作戦どおりに行って嬉しかったです。

<上村優太>
24時間に続いて、このチームで走るのが2回目なので、本当にチャンピオンを獲るということだけ考えて走っていました。
僕は3時間、真ん中のスティントを担当したんですが、もうプッシュ、プッシュで後ろとのギャップを作ることだけに集中して走っていました。
本当に嬉しいですね、こうやって力になれたので。

 

(はた☆なおゆき)

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