《グループ2予選・決勝レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース

ピレリ スーパー耐久シリーズ第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース グループ2決勝レポート
林テレンプSHADE RACING 86が開幕2連勝!

 

スポーツランドSUGOを舞台に、ピレリ スーパー耐久シリーズ第2戦の予選、そしてグループ2の決勝レースが4月27日に行われ、総合優勝を飾ったのは、平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHI組の#884林テレンプSHADE RACING 86。開幕戦に続き、2連勝となった。そしてST-5クラスでは、藺牟田政治/久保田英夫/植田正幸組の#70 J’S RACING☆FITが今季初優勝を飾っている。

 

 

またもTOM’S SPIRIT 86に襲い掛かった不運……

早朝まで降り続いていた雨は、予選が始まる頃には霧雨に。グループ2の予選は、Aドライバーセッションでは#310 GR Garage水戸インターGR86の久保凛太郎が1分45秒092をマークしてトップ。これに#86 TOM’S SPIRIT 86の坪井翔が1分45秒691で続いていた。しかし、Bドライバーセッションでは#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允が1分45秒078でトップに立ち、逆に#310 GR Garage水戸インター86の細川慎弥は1分46秒889で3番手に甘んじたことから、合算タイムでは#86 TOM’S SPIRIT 86が2戦連続でポールポジションを獲得した。3番手は平中と国本がアタックした#884林テレンプSHADE RACING 86が獲得。

雨は決勝レースの前にやみ、マシンがグリッドに並べられた頃には、路面はほぼドライコンディションとなっていた。もちろん全車ドライタイヤを装着するも、スタートが近づくにつれ、雨が再び降り始める。これは荒れ模様のレースになる……、そう予感させたものの1周でやんで、そこから先は強い日差しさえ注がれるようになる。

トップでレースを開始したのは#86 TOM’S SPIRIT 86の松井。そのまま後続の細川、国本を引き離していくが、最終コーナーのデブリを回収するため、11周目にはFCYが。このタイミングでピットに戻ってきたのは松井と細川だった。ただし、このFCYは極めて短かったため、それほどロスを最小限とすることはできなかったよう。国本も入りかけるが、このタイミングではないと即座に判断し、コースに留まったことからトップに躍り出ることとなる。

だが、20周目に1コーナーでコースアウトした車両があったことから、2回目のFCYが。ここで入ったのが#884 林テレンプSHADE RACINGの国本で、4分間に及んだことから今度はロスを最小限に。その間に#116アルカディア号☆WSエンジニアリング☆PRINCEの大塚隆一郎がトップに立ち、2番手は#86 TOM’S SPIRIT 86の大嶋和也で、#884林テレンプSHADE RACING 86の平中は、#310 GR Garage水戸インターGR86の久保の前でコースに戻り、3番手につけることとなった。

大嶋が大塚をかわしてトップに立ったのは30周目。1時間を経過したばかりの35周目には、平中も2番手に浮上する。その時点で大嶋と平中の差は11秒以上もあったが、これが徐々に詰まっていく。56周目にはついに1秒を切るまでとなるが、坪井も必死にガードを固めて逆転を許さない。しかし、64周目に#86 TOM’S SPIRIT 86は大嶋から坪井に交代、その間に平中が待望のトップに躍り出る。

そのまま逃げ続ける平中との差をなかなか詰められずにいた坪井だが、#884林テレンプSHADE RACING 86がピットに入れば……という思いは、少なからずあったに違いない。だが、平中のロングランが功を奏し、給油量を最小限にすることができた#、884林テレンプSHADE RACING 86は国本に再びシートを託すとともに、トップでコースに戻ることに成功する。

そして、その直後にハプニングが発生した。2番手の#86 TOM’S SPIRIT 86が突如スローダウン。原因不明のガス欠症状で、コース脇にマシンを止めたのだ。再始動は果たせたものの、そのままピットに戻り、マシンがガレージに押し込まれる。その後、レース復帰はできたものの、7位でゴールするのが精いっぱい。

強敵の脱落後は、まったく危なげない走りを国本が見せ、#884林テレンプSHADE RACING 86が見事開幕2連勝を達成した。2位は久保、細川、山口礼がドライブした#310 GR Garage水戸インターGR86が、そして今季初参戦で中山友貴と宮田莉朋のドライブした、#13 ENDLESS 86が3位を獲得した。

 

総合優勝(ST-4クラス優勝) #884林テレンプSHADE RACING 86

平中克幸
「水温が上がるトラブルがあって、後ろについた時、水温がガッと上がって、それを避けるためにスリップから抜けてやり合っていたんですけど、それ以外は完璧で、作戦も良かったですし、実は僕ら、ドライでSUGOをこのクルマで走るのは今日が初めてで、去年出ていないので。正直、僕、あの場面で代わって、ドライ一発目がアウトラップだったので、けっこうどうなるか分からなかったんですが、1周したらクルマの感じもけっこうつかめてバランスも良さそうだったので、そこからプッシュして走れて。そしたら、どんどんタイムも上がってきて、前のクルマとの差も詰まって、というレース展開だったので、すごく良かったです」

国本雄資
「クルマは速かったですし、特に平中さんのスティントがめちゃくちゃ速くて追いついて。本当に速さでチームのモチベーション上げる走りをしてくれたので、僕はもう最後のスティントはギャップがあったので。こういう大きなギャップを作れて、速さを見せられたので、すごく良かったです」

HIRO HAYASHI
「昨日、私がクルマを壊してしまったので、スタッフが夜中までかけて直してくれて、チームみんなのおかげです。ここまで来ましたから、もちろんシリーズチャンピオン目指して頑張ります!」

 

 

#70 J’S RACING☆FITが久々の優勝飾る!

決勝でも#101ヒロマツ デミオの勢いは衰えず、佐々木がそのまま逃げていくが、路面が完全に乾くようになると、後続車両のペースの方が上回るようになり、6周目には#168冴えカノレーシングwith RFCの霜野誠友の先行を許す。トップに立ってからの霜野のペースは良く、そのまま一気に逃げていく。2番手で追いかけたのは#69 J’S RACING☆FITの窪田俊浩だったが、なかなか差は縮まらず。

49周目に#168冴えカノレーシングwith RFCは谷岡力と交代。これで#69 J’S RACING☆FITがトップに立ち、66周目の梅田真祐への交代後もトップを快走し続けたのだが……。80周目に梅本淳一に代わるも、体調が思わしくなく無理を押しての走行だったことが裏目に出てしまう。これで迫ってきたのが#70 J’S RACING☆FITの植田、そして#101ヒロマツ デミオの佐々木だった。93周目にまず植田が梅本をかわし、ここはチームメイト同士だから問題なし。

が、問題は佐々木の勢いだ。98周目に佐々木が梅本をかわして2番手に浮上し、その時点でのギャップは約5秒。これを徐々に詰めていって、最終ラップには佐々木が植田をロックオン! 1コーナーでの仕掛けは果たせなかったことから、ヘアピンでの逆転を佐々木は試みるも、アウトにはらんで痛恨のコースアウト……。なんとか2番手はキープしたが、その間に植田が逃げていった。J’S RACINGにとっては2017年の開幕戦・もてぎ以来の優勝に。3位も獲得して、ドライバー全員で久々の笑顔を見せることとなった。

 

ST-5クラス優勝 #70 J’S RACING☆FIT

藺牟田政治
「最高ですね。もう嬉しいです。ただ、私の走りは、まだ勉強はせな、あきませんね! 植田さんと英夫におんぶに抱っこだったんで、まだまだ頑張ります。今までS耐の優勝はないです、これが初めてです」

久保田英夫
「S耐で勝ったのは、2008年のハイランド以来です。10年乗っていなかったので。いや、最高ですね! 本当に一時はどうなるかと思って、FCYがうまく入って、戦略読めていなかったんで巣けど、結果的にはツイていました、本当に嬉しいです。FCYのおかげでピットも2回で済んで、なければ足りなかったので」

植田正幸
「良かった! 久保田が頑張ってくれて、イムちゃんもすごくいい走りしてくれたので、タイヤ交換もなかったし。僕ら、ブレーキに少しトラブルを抱えていたので、思いっきり行けなかったんですけど、ABSの誤作動で。苦しかったんですが、後ろは孝太だったし(笑)。『俺を抜いてみろよ!』って感じで。でも、良かった。孝太もすごくしっかり位置を開けてくれて、彼は最後アンダー出しちゃいましたが、いいレースができて良かったです。S耐の優勝は、いつ以来かな〜。覚えていないです(笑)」

 

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