《決勝レポート速報》ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース

ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース 決勝レポート速報
大激戦の末にGTNET GT3 GT-Rが、富士24時間の2連覇を達成!

 

ピレリ スーパー耐久シリーズ第3戦、「富士SUPER TEC 24時間レース」の決勝レースが6月1〜2日に富士スピードウェイで行われた。天候にも恵まれて激しい戦いが繰り広げられる中、優勝を飾ったのは#1 GTNET GT3 GT-Rの浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/平峰一貴組。富士24時間の2連覇を飾るとともに、今季初めてランキングのトップにも立つこととなった。

 

 

どのクラスも独走なし。目まぐるしく入れ替わったトップ

昨年、富士では50年ぶり、国内レースとしても10年ぶりとなった24時間レース。前回は激しいバトルと、想像をはるかに超えた場内の盛り上がりで話題を集めたもの。より期待値の高まったレースが、どうなるものか大いに注目された。

レースはポールポジションを獲得した、#300 TAIROKU RACING GT-R GT3の本山哲、そして2番手につけた、#1 GTNET GT3 GT-Rの星野一樹、その先輩後輩対決が最初の見どころとなった。が、正直なところ同じGT-Rであっても、新旧の性能差は明らか。スタートからの1周こそ本山に食らいついた星野だったが、その後は徐々に差を広げられてしまう。最初のドライバー交代は同じ46周目。だが、本山から引き継いだばかりの山口大陸が、メカニックの作業中にエンジンをかけてしまい、すぐに止めたもののペナルティの対象に。藤波を次第に離していた山口ながら、のちに60秒ストップを命じられて、#1 GTNET GT3 GT-Rの先行を許してしまう。

そこから先は、まさにシーソーゲームのような展開となった。逃げ足の速さでは明らかに#300 TAIROKU RACING GT-R GT3が優ったが、ミスのないレース運びで#1 GTNET GT3 GT-Rは差を詰め、時に上回っていった。だが、決定的な勝負の分かれ道となったのは、20時間目を間近に控えた669周目。ハリソン・ニューウェイがマシンに乗り込み、給油やタイヤ交換が終了した直後に、ハンドルが向けられた先はコースではなく、ピットガレージだった。駆動系トラブルが発生し、修復に長い時間を要してしまう。

これでトップに躍り出た#1 GTNET GT3 GT-Rは、絶妙のチームワークで逃げ切りを果たして、前回のSUGOに続く2連勝、そして富士24時間でも2連勝を達成するとともに、ランキングでも今年初めてトップに立つこととなった。2位は#9 MP RACING GT-R のJOE SHINDO/柴田優作/富田竜一郎/高田匠/影山正美/上村優太組で、#300 TAIROKU RACING GT-R GT3は無念の3位となった。

 

ST-ZはENDLESS AMG GT4が3連勝、ST-TCRはBRIN・NAUB RS3 LMが初優勝

ST-Zクラスは、#3 ENDLESS AMG GT4の内田雄大/山内英輝/高橋翼/山田真之亮組が開幕3連勝。予選では圧倒的な速さを見せつけられながらも、決勝ではほぼ互角の戦いを繰り広げ合った#2ケーズフロンティアSYNTIUM KTXが、6時間を経過して間もなく突然のエンジントラブルに見舞われてリタイアを喫してからは、難なく逃げ切りを果たすこととなった。

まさにサバイバル戦となっていたST-TCRクラスでは、スタート直後に追突を食らって大きく順位を落としていた#45 BRIN・NAUB RS3 LMSの竹田直人/白坂卓也/田ヶ原章蔵組が、その後は大きなトラブルに見舞われることなく最後は独走。このクラスに挑んで3シーズン目にして、待望の初優勝を手繰り寄せることとなった。序盤に圧倒的な速さを見せていた#501 KCMG Annika CIVIC TCRはエキゾースト系のトラブルで大きく順位を落とし、次なる主役となるかと思われたModulo CIVICもシャシーのトラブルでリタイアを喫していた。

再び孤軍奮闘の戦いとなったST-1クラスでは、#47 D’station Porscheの星野辰也/織戸学/近藤翼/小林賢二/濱賢二組が、しっかり完走を果たして総合でも5位に。ただし、終盤になって車両から脱落したタイヤの激突を受け、見た目以上のダメージを負い、あわやリタイアの危機にも見舞われていた。

ST-2クラスは、結果的にはいつもの2台による一騎討ちとなった一方で、#17 DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-Dが絶対の高燃費を武器に、その中に割って入ることが期待されていた。だが、早い段階でサスペンションにトラブルを抱え、プレッシャーをかけるまでには至らず。普段のレース以上に互いの腹のなかを探りながらの戦いの中で、#6新菱オートDIXCELエボX冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/八巻渉/藤井芳樹組はパワステポンプの損傷、そしてミッション交換を強いられたことで、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基組が、2年越しの悲願であった富士24時間制覇に成功した。

 

優勝候補が相次いで脱落したST-3クラス

ST-3クラスで予選こそ3番手だったものの、山下健太がオープニングラップのうちにトップに浮上、そのまま逃げることも予想された#62 DENSO Le Beausset RC350。ところが、1時間も経たずにマシントラブルに見舞われ、1コーナーでクラッシュを喫してしまう。山下に大きな怪我がなかったのは何よりだった。

代わってトップに立った#14 HIRIX☆YAIMA☆Z34はST-X車両との接触、その後のミッショントラブルで勝負権を失ってしまう。さらには予選トップで昨年の覇者でもある、#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXの服部尚貴/脇阪薫一/吉田広樹/平沼貴之/番場琢組もミッショントラブルに見舞われてしまう。さらに徐々に順位を上げつつあった#15岡部自動車Z34もまた、他車との接触で戦列復帰はなったものの、フロントにひどいダメージを負っていた。

まさに対象的なスムーズなレース運びを終始見せていたのが、#34 TECHNO FIRST RC350の手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司/大西隆生組。このメンバーでの嬉しい初優勝を挙げることとなった。2位は#39 5ZIGEN ADVICS RC350 TWS TRACYの下垣和也/大島和也/近藤説秀/伊藤裕仁/廣島嵩真組が獲得した。

 

意外にもTOM’S SPIRIT 86と村上モータースMAZDAロードスターが今季初優勝

ST-4クラスの予選トップは、#86 TOM’S SPIRIT 86の坪井翔/中山雄一/松井孝允/佐藤公哉組で、そのまま決勝も全速で駆け抜けるものと思われた。ところがスタート担当の坪井は、#884林テレンプSHADE RACING 86の平中克幸、#310 GR Garage水戸インターGR86の久保凛太郎、#13 ENDLESS 86の中山友貴の包囲網からなかなか抜け出せず。しかし、頼れるチームメイトたちに後を託すと、すんなりクリアしてあとは逃げる一方に。

むしろライバルたちが大なり小なりトラブルを抱えるのを尻目に、逃げ切った#86 TOM’S SPIRIT 86が今季初優勝を飾ることとなった。2位は中山、宮田莉朋、蒲生尚弥、そして助っ人に菅波冬悟を加えた#13 ENDLESS 86が獲得した。#884林テレンプSHADE RACING 86は、開幕3連勝ならず無念の3位に。

ST-5クラスでは#69 J’S RACING☆FITシミュレーションどおりの展開を重ね、中盤までに周単位でのリードを築いていたが、終盤になってドライブシャフトが破損し、これが致命傷になって2位に甘んじる。突然降って湧いたチャンスを逃さずとらえたのが、#88村上モータースMAZDAロードスターの村上博幸/雨宮恵司/中島保典/山谷直樹/近藤善嗣組だった。今シーズンここまで不運な展開が続いてノーポイントだっただけに、苦境からの脱却を果たすこととなった。

 

[オーバーオールウィナー(ST-Xクラス)のコメント] GTNET GT3 GT-R

浜野彰彦
「嬉しいですね、いいチームだと思いましたね。本当にチーム力だったと思います。新型(のGT-R)と今日のお昼過ぎまで同ラップで、ずっと争っていたんですけどね、あれはジェントルマンには神経すり減りますよね、ワンミスもできないから。でも結果的にはああったったんですけど、チーム力だったと思います。今年はタスクが多いのでね、去年と違って。自分も成長できたと思いますし、まあホッとしています(笑)」

星野一樹
「いや〜、2年連続優勝なんて、なかなかできることじゃないですよね! それはわざと自分たちにプレッシャーをかける意味で、24時間は絶対に連覇するんだって言葉にも発してきて、本当に勝てたんだから、本当にすごいことですよ。スピードでは本当に勝てないと思っていたので、なんとかそれ以外の部分で勝てる部分を見出さなきゃいけないと思って、結局はトラブルフリーだったり、ノーミスだったりというのを心がけていくしかなかった。それには去年勝ったいい経験が、今年につながっているんだとも思っています。でも、この勝利はマジでかいです、チャンピオンに向けて今年も行けると思います」

(今回の詳報は、クラスごと3回に分けてお届けする予定です)

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