《予選レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race

ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race 予選レポート
D’station Vantage GT3が初めてのポールポジションを獲得する!

 

激戦の続くピレリスーパー耐久シリーズは、いよいよ残す戦いは2戦のみとなった。秋の気配を存分に感じさせたツインリンクもてぎを舞台に、9月14日(土)に行われた予選でポールポジションを獲得したのは、#777 D’station Vantage GT3の星野敏/藤井誠暢/近藤翼組だった。

 

 

今季ここまでST-4クラス予選最速の座は、TOM’S SPIRIT 86が一度も譲らず!

9月に入ってようやく厳しい暑さから解放され、秋めいた雰囲気が漂うようになってきたが、それは今回の舞台である、ツインリンクもてぎも例外にあらず。早朝には霧雨が舞ったりしたが、予選は心地よいコンディションの中での走行となった。

今回もグループ2、グループ1、そしてST-XクラスとST-1クラスの順で計測が行われた。

まずST-4クラスではAドライバーセッションで#86 TOM’S SPIRIT 86の坪井翔が2分12秒499をマークしてトップに立ち、Bドライバーセッションでこそ中山雄一が2番手ながら、1分12秒271にまでタイムアップ。セッショントップは2分12秒142をマークした#104 ROOKIE RACING 86の佐々木雅弘。しかしながら、合算タイムでは文句なしのトップで、#86 TOM’S SPIRIT 86が今季5回目のポールポジションに輝くこととなった。

2番手は#310 GR Garage 水戸インター GR86が獲得し、ランキングトップの#884 林テレンプ SHADE RACING 86は3番手から決勝に挑む。

 

THE BRIDE FITが得意のもてぎでST-5クラスを、昨年に続いてトップ獲得

ST-5クラスのAドライバーセッションでトップにつけたのは、#37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dの井尻薫。2分22秒716を記し、2分24秒002の#101 ヒロマツ デミオ吉田綜一郎、2分24秒263の#4 THE BRIDE FIT見並秀文を引き離した。

だが、Bドライバーセッションでは#4 THE BRIDE FITの相原誠司郎が、2分22秒451をマークしてトップに浮上。見並との月山タイムでトップにまで浮上し、昨年に続いてポールポジションを獲得することとなった。2番手は佐々木孝太が3番手につけた#101 ヒロマツ デミオが獲得し、3番手は#88 村上モータースMAZDAロードスターが獲得。#37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dは6番手に甘んじたものの、決勝での追い上げが期待されることとなった。

 

ST-ZクラスはケーズフロンティアSYNTIUM KTMがぶっちぎりのトップ

前回でST-Zクラスのチャンピオンは、#3 ENDLESS AMG GT4の内田雄大/山内英輝/高橋翼組に決まったものの、さすがに積み重なったウエイトハンディが厳しく、予選では本領を発揮できず。前回のオートポリスで練習中にクラッシュし、本戦には出場できなかった#2 ケーズフロンティア SYNTIUM KTMが、軽さを生かして激走を見せた。Aドライバーの飯田太陽が2分3秒344をマークしてトップに立てば、Bドライバーの加藤寛規は2分0秒918をマークしてやはりトップに立ち、まったくライバルを寄せつけず。今回は高橋一穂が欠場し、小林崇志をCドライバーに起用。「ミスなく走って、確実に勝ちたい」とはドライバー全員の思いだった。

一方、厳しい状況にも関わらず、#3 ENDLESS AMG GT4は2番手に。決勝でどれだけ抵抗を見せてくれるか、あるいはチャンピオンを決めた後の凱旋レースをどう飾ってくれるか、注目される。

 

ST-TCRクラスはPhenomen Mars Audi RS3 LMSが予選トップ、開幕戦以来の勝利を誓う

金曜日の練習中までは相次ぐトラブルによって、満足に周回を重ねられなかった#65 Phenomen Mars Audi RS3 LMSだったが、どうやらトラブルシューティングは完了した模様。Aドライバーの松井猛敏が2分3秒748でトップに立てば、Bドライバーの加藤正将も2分2秒938をマークして、やはりトップに立ちポールポジションを獲得することとなった。

2番手は#22 WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMSが、そして富田龍一郎らを擁し、スポット参戦の#33 Audi RS3 LMSが3番手に。トップ3をアウディ勢が独占する中、シビック勢の最上位は#97 Modulo CIVICの4番手だった。

 

7連覇に王手をかけたDAMD MOTUL ED WRX STIが、ST-2クラスのトップに

史上初の7連覇に王手をかけ、勝てば決定の#59 DAMD MOTUL ED WRX STI。まずはAドライバーの大澤学が2分6秒341をマークしてトップに立ち、最大のライバル、#6 新菱オート☆DIXCELエボXの冨桝朋広を1秒6も引き離す。続いて行われたBドライバーセッションでは、#6 新菱オート☆DIXCELエボXの菊地靖が2分5秒752でトップに立つが、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの後藤比東至も2分6秒659で1秒差に抑えた結果、見事逆転に成功。貴重な1ポイントをさらに加えて、悲願成就にまた近づくこととなった。

初登場で話題を集める#743 Honda R&D Challenge FK8はクラス4番手、決勝では果たしてどんな走りを見せてくれるのか、非常に楽しみである。

 

ST-3クラスは埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークXが、予選を制す

もてぎに本拠を構えるLe Beausset Motorsportsが今季限りでレース活動の終了を発表したことから、今回はまさに話題の中心に。昨年も優勝を飾っているだけに、予選から激走を見せるかどうか注目された。が、Aドライバーの嵯峨宏紀が2分6秒294で2番手となり、トップは#68 埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークXの服部尚貴で、2分5秒584をマーク。

一方、BドライバーセッションではWEC参戦が決まり、最終戦には出場できない山下健太が奮起して2分4秒899をマークしてトップにつけるも、#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXの脇阪薫一が2分4秒948の僅差で続いたことからポールポジションを獲得することとなり、#62 DENSO Le Beausset RC350を2番手に封じ込めることとなった。

3番手は#15 岡部自動車Z34が、そしてランキングトップの#34 TECHNO FIRST RC350は4番手。決勝では普段のように、激しいバトルが繰り広げられることだろう。

 

ポールポジションをD’station Vantage GT3が初めて獲得する!

ポイントリーダーの#1 GTNET GT3 GT-Rが欠場し、今や逆転の可能性を残すのは#9 MP Racing GT-Rと#777 D’station Vantage GT3だけに。しかも、いずれも勝てなければ最終戦を待たずして逃げ切りを果たされてしまうだけに、自ずと気合が入らざるを得ず。

そんな中、Aドライバーセッションでは#777 D’station Vantage GT3の星野敏が、1分54秒412をマークしてトップに立つが、終了間際に#83 X-Works R8のツェ・カヒンが1分54秒292を出して逆転を果たす。

だが、Bドライバーセッションで、藤井誠暢がスーパーラップを決める。あえてピットから離れるのを遅らせて、しっかりクリアラップが取れる状態とし、最後の最後に1分52秒224を叩き出してトップに浮上。それまでトップだったショウン・トンも1分52秒826を記録していたが、合算タイムではコンマ3秒上回って#777 D’station Vantage GT3が初めてのポールポジション獲得に成功する。

3番手は#244 Max Racing RC-F GT3で、4番手は#9 MP Racing GT-Rが獲得。それぞれ5時間の長丁場でどんなレース運びを見せて、最後はどんな展開になっているのか、大いにきになるところである。

 

ST-1クラスはD’station Porscheの凱旋レースとなるか?

ST-1クラスでは星野辰也が1分58秒561で、そして織戸学も1分56秒739で、ともにトップに立った#47 D’station Porscheが予選でトップ。前回でチャンピオンを決め、ウエイトハンディも厳しいはずなのだが、それぞれ激走を見せて、#998 Z-REX ADVICS R8 TRACYを従えることとなった。決勝レースでは、それぞれ総合何位でゴールするかも注目される。

なお、今回のレースは5時間で争われ、全クラスの混走レースとなる。今季最後の長丁場にどんなドラマが繰り広げられるのか、大いに気になるところだ。

 

 

ポールポジション

[ST-Xクラストップ] D’station Vanatage GT3

星野敏
この1点は大きいですね! 明日はアストンマーティン初めてのポールポジションなので、2勝目をなんとか飾りたいと思います。クルマがものすごく、藤井選手がセッティングをやってくれて、いい状態になっているので、僕自身もいい走りができたと思います。

藤井誠暢
僕はオートポリスから乗っているんですけど、前回優勝できそうで、最終的に天候とかの問題で2位に終わっちゃったので、今回は何としても勝ちたいと、そういう意気込みで来ました。今週はチームがいいクルマを作ってくれて、エンジニアがデータを分析して、僕が新しいトライをして、それがすごくいい感じで。今週は時間もあったので星野さんに乗ってもらって、ベースのいいクルマに対して星野さんが乗りやすいようにしたら、みんな速く走れているので、手応えもありました。厳しいですけどチャンピオンシップ争いに最後まで残れるよう、明日は頑張ります。

 

[ST-Zクラストップ] ケーズフロンティア SYNTIUM KTM

飯田太陽
セッティングがまだ完全に決まっていた感じではないので、なりの感じで。ちょっと走りは失敗したんですが、3秒3が出せたので決勝に向けては良かったと思います。ここは確実に優勝を狙いたいですね。

加藤寛規
クルマがいいですよ。こないだオートポリスで走れなかった分が、ちゃんとスタッフが今までと同じものに仕上げてくれたので、乗りやすかったですよ。同じ状態にはなりました。ウエイトハンディで向こう(3号車)は重いので、その分で助けられたというか。ただ、そういう軽い状態なので、ここはウエイト感度も非常にあるコースなので、レースをきっちり、みんなでミスなく走りたいと思っています。

 

[ST-TCRクラストップ] Phenomen Mars Audi R8 LMS

松井猛敏
昨日までトラブルが続いていて、ほとんど走れず、今日のウォームアップでようやく動作確認できた、って状況だったんですよ。ぶっつけ本番に近い状況なので正直、信じられない気分なんですが、走り慣れたもてぎだからできたのかもしれませんね。今回からアウディは少し軽くなって、ようやく思っているイメージと走りがリンクするような感じがあって、そこが大きかったかもしれません。明日は大事に、大事に走って、でもブレーキにつらいコースなので、そのあたりいたわりつつ走ろうと思っています。

加藤正将
昨日まではマイナートラブルが出たり、オートポリスのトラブルシューティングに時間がかかっちゃったんですが、結局ミッションのアッセンブリー交換までして、なんとか今朝でトラブル解消したかな……というところで出たとこ勝負で予選行っちゃったら、なんとか決まったという感じでしたね。決勝のロングランのテストもかろうじてできていて、タイヤが減ってきてもタイムの落ち込みが極端にないので、そこは強みかなと。ホームコースですから、勝ちたいですね、開幕戦みたいに。あの時よりも速さがあるので、予選からここまでパフォーマンス出せているので、決勝はノーミスで行ければ……と思います。

 

[ST-1クラストップ] D’station Porsche

星野辰也
ウエイトハンディでクルマはかなり重くなっているんですが、それでも2分はしっかり切れましたし、自分的にもいい感じで走れたと思います。チャンピオンを決めた後のレースですから、緊張せずに走れるんじゃないかと思っています。

織戸学
チャンピオンは前回で決まっているので、あまりプレッシャーなく決勝も走りたい。今回は辰也さんも濱さんも、じっくり走ってもらったので、いい感じだし、たぶん決勝でもいい走りをしてくれると思います。

 

[ST-2クラストップ] DAMD MOTUL ED WRX STI

大澤学
ここでポールの1点が重要で、岡山が楽になるかどうか決まっちゃうので、今回は狙っていきました。クルマも決まっているし、もてぎはホームなので落ち着いて走ることもできて、なんとかそこそこのタイムが出て良かったです。勝ってチャンピオンを決めたいと思います!

後藤比東至
今日も疲れました、良かったです。大澤選手がスーパーラップだったので、久々に緊張しました。マージンは作ってきてくれましたが、6号車の菊地選手がさらに出してくるのは分かっていたので……。なんとか今回で決めたいんですけど、ランサーの2台も速いので。きっちりやれることを、やるだけです。

 

[ST-3クラストップ] 埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX

服部尚貴
ここはうちのチームにいちばん近いコースですから、ホームコースのようなものなので、ポールが獲れて良かったです。本番は長いから、ただ1ポイント獲れたっていうのは、チャンピオン争いに必要なポイントなので。明日は終わってみれば、やっぱりこの位置というのが理想。今年はなんだかんだ言って、まだ勝てていないからね。岡山の最終戦の前に大きいポイント獲っていれば、やっぱり有利だから!

脇阪薫一
感触としては、服部さんの出してくれたセットと、アドバイスもいつももらっているから、それを僕が実現させられるかどうかって作業なので、今回はうまいこといきました。決勝は長いから、どうなんでしょうね。でも最善のポジションを獲れたのは間違いないので、ここまでは順調です、決勝も頑張ります。

 

[ST-4クラストップ] TOM’S SPIRIT 86

坪井翔
去年、11秒入っているので、路面温度が低ければ出ると思ったんですが、太陽が出てきちゃったので路面温度が上がったんで、出ないのはしょうがないかなと思ったんですけど。ただ、今ひとつタイヤのピーク感が来ている感じがなくて、路面温度が高いせいでグリップが来ていなかったので、その中でのベストを尽くす感じで、とりあえず十分だし。中山選手もタイムを上げてくれたので、Bドライバーの中では2番手でしたが、104は30kg軽いし、うちらの方がポールポジションに相応しいタイムが出せたんじゃないかと思います。チャンピオンシップを考えると1ポイント獲れたのは、獲らなくてはいけない状況なので、しっかり獲れたのは良かったと思います。勝たないとダメなので、決勝も頑張ります。

中山雄一
アタックはこっち1周目のタイムで、もてぎは周回すればするほどグリップは上がってくるんですけど、トラフィックもあってベストが出た周に『もうピットに帰ってきて』とチームから指示があったので。目先のタイムだけ見ると上がられたと思うんですが、30kgってハンディが載っていることを思えば、クルマのバランスも悪くないので、その中でポール獲れて良かったです。もう2勝するしかない状況の中で、この1ポイントは大きいと思います。

 

[ST-5クラストップ] THE BRIDE FIT

見並秀文
良かったです。僕の時はかなり路面温度が高くて苦しかったんですが、Bドライバーの相原の時になって条件良くなって、頑張ってくれましたし、昨日のベストも更新できていますし、想定内ですね。決勝はなんとかミスなく、今回は相原、佐藤と若手に先行かせて、頑張ってもらって。あとブレーキがギリギリなんですよ。そこを最後、僕と森山とで厳しくなるところを担当しようと思っています。でも、ブレーキはやばいと思います。そこを若手が(笑)。タイヤは問題ないんですが、ブレーキだけなんとか保たせて帰ってこいと。そこだけです。

相原誠司郎
奇跡的にトップタイムが出せました。感触として悪くなかったんですが、そんなにタイムは出ていないんだろうな、って思っていたんですよ。アウトラップの後、アタックしてまだタイヤが来ていなかったので、3周目ぐらいがタイヤはいちばんいいところだったので、ミスなく終われて良かったです。決勝は、とりあえず安定したタイムを刻めるように努力します。

↑PageTop
● SUPER TAIKYU PARTNERS  ※五十音順