《決勝グループ2レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第6戦 スーパー耐久レースin岡山

ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第6戦 スーパー耐久レースin岡山 決勝グループ2レポート
ENDLESS・86が今季初優勝、
林テレンプ SHADE RACING 86が初戴冠!

 

ピレリ スーパー耐久シリーズ第6戦のグループ2決勝レースが11月10日(日)の8時30分にスタートを切り、3時間にわたって爽やかな秋晴れの空の下で、激しいバトルが繰り広げられた。この最終戦までもつれ込んだ、ST-4クラスのタイトル争いは、#884 林テレンプ SHADE RACING 86の平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHI/石川京侍組が、2位でゴールしたことによって初の栄冠を獲得。優勝を飾ったのは#13 ENDLESS・86の中山友貴/宮田莉朋/蒲生尚弥組で、チームにとっては今季初の、そしてこのトリオでは初めての勝利となった。

ST-5クラスでは、ポールポジションからスタートした#66 odula Idia ROADSTERの橋本陸/武地孝幸/織田祥平組が、そのまま逃げ切って初優勝を飾った。昨日でチャンピオンを決めている、#4 THE BRIDE FITの見並秀文/カルロス本田/妹尾智充/佐藤駿介組は4位でフィニッシュとなった。

 

 

積極策が裏目に出てしまった、TOM’S SPIRIT 86……

最終戦に相応しい好天に恵まれた岡山国際サーキットの午前に、グループ2の決勝レースが行われた。オープニングラップのうちにトップに浮上したのは、予選2番手で#86 TOM’S SPIRIT 86をドライブする坪井翔。これに#13 ENDLESS・86の蒲生尚弥が続き、ポールの#884 林テレンプ SHADE RACING 86をドライブする平中克幸は、3番手からの発進となった。やや坪井がリードしているとはいえ、後ろの2台も大きく遅れることなく続き、まずは6週目に平中が先行。そのバトルが激しかったのをミラー越しに見た坪井はペースを上げて、ふたりを引き離し始める。20周目には蒲生が2番手に再浮上。

その間に13秒ほどのリードを築いた、坪井はペースを合わせる余裕さえ見せていた。そして、35周目に#86 TOM’S SPIRIT 86は中山雄一に、42周目に#13 ENDLESS・86は宮田莉朋に交代したのに対し、#884 林テレンプ SHADE RACING 86は、ほぼ折り返しの50周目にようやく国本雄資とスイッチ。すると、中山は再びトップに立ったばかりか、リードは30秒以上にも広がっていた。

今回は先手を取っていた印象が強い、#86 TOM’S SPIRIT 86は70周目に松井孝允に代わって先行を許していたのは宮田だけで、国本は抑えることに成功。3台はまた等間隔を保ったまま周回を重ねていく。そんな中、モスSでアクシデントが発生したため、79周目からFCYが出されることに。すかさず入ってきたのが、#13 ENDLESS・86と#884 林テレンプ SHADE RACING 86で、蒲生が再び、一方はHIRO HAYASHIをコースへと送り出す。

その後、FCYはSC(セーフティカー)ランに変わり、ようやくバトルが再開されたのは残り24分間となる84周目。蒲生、松井、HAYASHIの位置関係は変わらず、そのまま周回が進んでいくかと思われたものの、87周目に#86 TOM’S SPIRIT 86の左フロントタイヤがホイールから外れ、スローダウンしているではないか! おそらく先のFCY〜SCでタイヤが冷えて、内圧が一気に下がったことが原因のよう。

松井は何とかひとつ順位を落とすだけで済んだが、もはや前を追う余力はなく……。逃げ切り果たした#13 ENDLESS・86が久々の優勝を飾り、そして#884 林テレンプ SHADE RACING 86が2位でゴールして、チーム結成2年目にして初めてのチャンピオンを獲得することとなった。

4位は#310 GR Garage 水戸インター GR86の久保凛太郎/細川紳弥/鈴木宏和組が獲得。その久保と、浅野武夫が終盤に激しく争い合っていた#18 Weds Sport 86は、なんと最終ラップにエンジントラブルが発生。このレース唯一のリタイアとなってしまった。

 

実は終盤にミッショントラブルを抱えていたodula Idia ROADSTERが初優勝

ST-5クラスでは、ポールポジションを獲得した#66 odula Idia ROADSTERの橋本陸が、いきなり速さを見せた。なんとオープニングラップだけで、2番手の#88 村上モータースMAZDAロードスターの村上博幸を3秒も引き離したのだ。その勢いは留まることを知らぬかのように、橋本はその後も逃げていく。最初にピットに入ったのは、1時間22分を経過した43周目。タイなど海外でのレース経験は持つが、日本での公式レースは初めてという、織田祥平にバトンは託される。

その間に、いったんは4番手まで後退した#66 odula Idia ROADSTERではあったが、先行していた車両がドライバー交代を行うと、やがてトップに返り咲く。我々からすれば未知の存在である織田ながら、そのペースは極めて安定しており、橋本同様にリードをさらに広げることに。そして、残り50分を切った68周目に武地孝幸と交代する。依然としてトップは#66 odula Idia ROADSTERのまま。2番手につけていたのは#88 村上モータースMAZDAロードスターの中島保典ながら、その影を踏ませてさえもらえない。加えて、その後のFCY〜SCは武地により有利に作用して、また差は広がるように。

しかし、間もなくして武地のペースが一気に鈍り始める。3速ギヤを失ったのが原因だ。徐々に中島が差を詰めていくも、それまでに築かれていたギャップはあまりにも大きすぎた。一時は周回遅れにもなっていたのを、最後は40秒差にまで詰めたが、それまで。辛くも逃げ切り果たした#66 odula Idia ROADSTERが、嬉しい初優勝を飾ることとなった。

3位は#168 冴えカノレーシングwith RFCの谷岡力/霜野誠友/小林良組が獲得。予選まででチャンピオンを決めていた、#4 THE BRIDE FITの見並秀文/カルロス本田/妹尾智充/佐藤駿介組は4位でフィニッシュ。せめて表彰台と、最後は佐藤が小林を必死に追いかけていたものの、あと一歩のところで逆転はかなわなかった。

 

総合優勝(ST-4クラス優勝)#13 ENDLESS・86

中山友貴
「ずっと勝てていなかったし、使ってくださっているエンドレスさんに、結果で返せていなかったので、僕は走っていないんですけど、優勝できたのは非常に良かったと思います。レースを走るごとにクルマの理解度が増して、蒲生選手と宮田選手のいいところを引き出しながら、みんなで協力し合って結果を勝ち取れたのかな、と思っています」

宮田莉朋
「ちょうど2コーナーでクラッシュしているところを通って、止まっているところを見て、タイミング良ければと思っていたら、案の定、FCYボードが出たので、それでピット入って。完璧でした。Hパターンのミッションで初優勝です(笑)。もう、嬉しいです! エンドレスさんでずっと勝ちたかったんで、その気持ちが、この結果につながったので、すごく嬉しいし、一緒に走っている中山選手、蒲生選手、そしてともに戦っているエンドレスのみなさんに、すごく感謝しています」

蒲生尚弥
「運も含めて、みんなの頑張りが報われたかな、と。非常に嬉しいです。順当に行けば、86が行っていたと思いますが、今回もついていました。良かったですね」

 

ST-4クラスチャンピオン #884 林テレンプ SHADE RACING 86

平中克幸
「良かったです。今回、レースは大変だったんですけど、うまくまとめて結果的に2位になれて、チャンピオンが獲れたので。本当に立ち上げて2年目の、若いチームですが、やるべきことをしっかりやってくれて、毎レース、本当に勉強してくれて、強くなってくれた結果、今回の結果につながったんだと思います」

国本雄資
「嬉しいです! ちょっとペースが良くなかったですけど、トラブルなく最後まで走りきれて2位だったんで、チャンピオンも獲れたんで最高です」

HIRO HAYASHI
「本当に良かったです、(チャンピオンが)獲れて良かったです。私にチェッカー受けさせてくれ他、チームのみんなに感謝しています。今夜、いいお酒が飲めそうです(笑)」

石川京侍
「僕は走らなかったんですが、見ている間はドキドキして、走っていた方がもしかしたら楽だったかもしれません。このチームには富士から参戦させていただいて、貢献はできたのかな、と思います」

 

 

ST-5クラス優勝 #66 odula Idia ROADSTER

橋本陸
「やっと、3年目にして勝てました。スタートから引き離すことだけを練習走行から意識してやっていたので、それがうまく行ったんで、とりあえず安心しています。今日も体調は、腸の調子が悪くて、何回もトイレに行っています(笑)。力抜けて、逆にそれが良かったのかもしれませんね」

武地孝幸
「3速なくなったんですよ、残り30分ぐらいで。2速から3速に入れた途端に、急になくなって、すぐ2速と4速で走っていたので、1分58秒ラップぐらいしかできなくて。でも、SCのおかげで後ろとの差が開いて、逃げきれましたけど。やっと勝ちました。この流れを来年につなげたいですね」

織田祥平
「今までタイとか、海外でレースをやってきて、日本のレース、スーパー耐久は初めてです。Aドラの橋本くんがけっこうちぎってきてくれて、僕は普通に走るだけでいけていたし、楽にさせてもらって、しかもデビューウィンということでありがとうございます」

 

ST-5クラスチャンピオン #4 THE BRIDE FIT

見並秀文
「最後はFCYにも助けられました。うちは給油回数2回では行けないので、3回を選んでいたし、最後は僕の担当だったんですが、ペースの良かった佐藤を行かせまして、良かったと思います。この佐藤、シーズン当初に福山(英朗)さんから紹介いただきまして、『面白いドライバーなんで使ってみて』と言われて。若いんですけど、僕らの時代の匂いがするヤツで、なかなか面白いヤツです。絶賛スポンサー募集中なんで、応援よろしくお願いします!」

妹尾智充
「BRIDE自体は、オートポリスと最終戦の2戦で、それ以外はウェッズスポーツの86に乗りまして、でもオートポリスで3位、今回も4位。昨日の予選でもいいタイム、速さを見せられたので、それでチャンピオンを決められたのは、すごく嬉しいです」

カルロス本田
「最後は表彰台でチャンピオンに華を添えたかったんですが、ゼッケンどおり4番で! 残念ですけど、でも見並を中心に若手と組んで。ホームコースにしているドライバーを入れながら、確実にレースができて1年間、チャンピオンが獲れたと思います。これぞ耐久ということでOKじゃないかと思います」

佐藤駿介
「ようやく……。見並さんに1年間、走り方、考え方を教えてもらって、素晴らしい環境でレースができて、本当に幸せな時間を過ごさせていただいて。これからお金で買えない財産になってくると思うので、それを次に活かして、今後も成長していきたいです。表彰台には立ちたかったですし、無線で『行け〜、攻めろ〜』って言われていたんですが、あれがいっぱいいっぱいで。あとちょっとのところで届かなかったです。でも、見並さんに『頑張った〜!』って言われたのが嬉しかったです」

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