《プレビュー》ピレリスーパー耐久シリーズ2020第2戦

ピレリスーパー耐久シリーズ2020第2戦プレビュー

久々の2グループ開催、ヒートアップ間違いなし…のはずだったが

ピレリスーパー耐久シリーズ第2戦が、本来の予定では春に行われるはずだったスポーツランドSUGOで、季節を秋に改めて開催されることになった。
今回は久々の2グループ開催で、予選とグループ2の決勝が土曜日に、そしてグループ1の決勝が日曜日に開催される。
クラス間の速度差の軽減によって、年々スピードアップしていったのが2グループ開催の特徴でもあったが、今回は天気の心配もあり…。
どうか台風がうまいこと避けてくれることを期待したい。

 

 

まずは土曜日に決勝を行うグループ2。激戦は必至だが…

まずはST-4クラスとST-5クラスによるグループ2。
開幕戦では#310 GR Garage水戸インターGR86を駆る、久保凜太郎/星川慎弥/坪井翔/松井宏太組がST-4クラスを、そして#37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dの井尻薫/吉岡一成/関豊/上松淳一/加藤芳皓組がST-5クラスを制している。
いきなり24時間という過酷なレースの優勝とあって、喜びもひとしおだったに違いない。

だが、いつまでもその余韻に浸ってはいられない。
24時間レースに比べれば、今回の3時間レースなどスプリントも同然。
また違った戦い方が要求される。
グループが分かれることで、バックミラーを凝視する時間が大幅に減る、グループ2はよりクラスごとの戦いに専念できることで、バトルが激しくなることが大いに期待できるからだ。

前回はわずか5台のエントリーと寂しかったST-4クラスも、今回は8台に。
#310 GR Garage水戸インターGR86の勢いは見逃せないところだが、終盤まで互角に渡り合った、#13 ENDLESS 86の小河諒/宮田莉朋/松井孝允/花里裕弥組、そしてディフェンディングチャンピオンである、#884 林テレンプSHADE RACING 86の平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHI/石川京侍組による、三つ巴の戦いはもはや必至といえよう。

過去のレースから明らかなとおり、この中でトラブルに見舞われたり、戦略的なミスを喫したりしたチームから、トップ争いを脱していくのは間違いなく、その意味では生き残り合戦にも等しくなりそう。
戦略的なミスとは、たとえばセーフティカーをうまく利用できなかったり、せっかく投入したエースがFCYの連発で本来のスピードが発揮できなかったり、という本当に些細なレベルであっても、このクラスでは命取りになる。

さて、今回は年間エントリーの今季初参戦が2チーム、スポット参戦が1チームあるが、その中でも注目して欲しいのが、#225 KTMS 86の野中誠太/平良響/翁長美希組だ。
スーパー耐久的には馴染みの薄いドライバーだろうが、野中と平良はFIA-F4に、そして翁長はKYOJO-CUPに出場する、いずれも若手期待のドライバー。
特に平良は前週に行われたレースで2勝を挙げており、目下ランキングのトップ。
勢いに乗るドライバーである。3人とも箱でのレースは今回が初めてとなるが、どれだけ適性を見せてくれるのか、非常に楽しみである。

ST-5クラスはコースとの相性からすれば、FRのロードスター勢が圧倒的に有利。
なのではあるが、心配なのは台風の影響。フットワークの良さが雨によって封じ込められてしまうからだ。
ドライコンディションであれば、一時期の速さを取り戻しつつある、#88 村上モータースMAZDAロードスターの村上博幸/中島保典/谷川達也組が優勢と予想したいところだが、こればかりは…。

FF勢の中でも、前回は予想以上の雨の中でのスピードを見せた#37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dながら、3時間レースではどれだけ持ち味を発揮できるか。
やはり終盤まで互角に渡り合っていた、#69 J’S RACING☆FITの梅田真佑/久保田英夫/窪田俊浩組の逆襲に、ここは期待がかかるところだ。

 

なるか連勝、HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3!?

日曜日にはグループ1による決勝レースが行われる。
こちらは抜いていく車両の激減で、違うクラスの車両に気を配る機会も減って、普段よりはるかにストレスの少ないレースになることだろう。

まずはST-Xクラス。
前回は#888 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3の山脇大輔/高木真一/ショウン・トン/根本悠生組が、初参戦初優勝という快挙を成し遂げた。
だが、古参のチームが連勝をたやすく許してくれるはずもない。

前回、ポールポジションを奪ったのは、#777 D’station Vantage GT3の星野敏/藤井誠暢/近藤翼/元嶋佑弥組だった。
決勝でももちろん速さを見せたが、原因不明のハブトラブルが連発し、無念のリタイアを喫してしまっている。
今回はリベンジに燃えているのは間違いない。

得意とする24時間レースを、一回の接触が致命傷になってしまった#81 DAISHIN GT3 GT-Rの大八木信行/星野一樹/大八木龍一郎/藤波清斗組もまた、リベンジに燃える一台。
レースのまとめ上げには定評のあるチームであるだけに、順当に行けば…。

 

KTRとアストンGT4がカギを握るST-Zクラス

今年は台数だけでなく、車種の増加もあって、一気に注目度を高めているST-Zクラス。
前回は#3 ENDLESS AMG GT4の内田雄大/山内英輝/高橋翼/山田真之亮/富田竜一郎組が圧勝、ディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せることとなった。
今回も優勝候補の一台であるが、SUGOが旋回自慢の車両に有利だということを踏まえたならば…。

まず挙げられるのが、#2 ケーズフロンティアSYNTIUM KTMの飯田太陽/加藤寛規/高橋一穂組。
この車両にとって、いちばんの勝負どころとなるのは、間違いなくここSUGO。
そして、GT3譲りのバランスの良さを自慢とする、#47 D’station Vantage GT4の星野辰也/織戸学/篠原拓朗/浜健二組も侮れないところ。
前回の富士では100Rでの速さが目立っていただけに、SUGOでは最終コーナーの激走が楽しみだ。

 

たとえ台数は少なくても、見せ場は必ず作るST-TCRクラスとST-1クラス!

前回は#22 WAIMARAWA KIZUNA Audi R8 LMSのキズナ/千代勝正/安田裕信/大草りき/山野直也/吉田寿博組が優勝を飾ったST-TCRクラス。
前回もエントリーは4台だったが、さらに1台減ってしまったのは寂しい限り。
しかし、その3台の実力はほぼ互角と見られ、三つ巴のトップ争いが期待できそうだ。

寂しいといえば、ST-1クラス。
今年は再び対決のシーズンになると思いきや、今回はわずか1台に留まった。
が、その1台が前回、衝撃のデビューを飾った#28 ROOKIE RACING GR SUPRの蒲生尚弥/豊田大輔/小倉康宏/矢吹久/大嶋和也組だけに、今回もどんな激走を見せてくれるか、大いに楽しみ。
ST-Zクラスとの速さ比べもまた一興だ。

 

ROOKIE RACING GR YARISは、まだまだ伸びしろあり?

衝撃のデビューウィンが飾られたのは、ST-2クラスでも! #32 ROOKIE RACING GR YARISの井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO/勝田範彦/石浦宏明組が、想像をはるかに超えるポテンシャルを披露した。
ライバル車両より400cc排気量が小さいこともあり、互角には戦えるかも…という予想を覆し、圧勝となった。
このクルマの強みは、何と言っても軽さとバランスの良さ。
まだまだ手を加えられる部分は残されているというから、なんとも末恐ろしい。

ただ、スーパー耐久の戦い方、という点では#59 DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学/後藤比東至/石坂瑞基組に一日の長はあり、前回はタービンの不調で早々に優勝争いから脱落したが、リベンジに燃えているのは間違いない。

 

今回ばかりはZ勢が主役になる!

前回は#52 埼玉トヨペットGBクラウンRSの服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/平沼貴之組が、衝撃のデビューウィンを飾ったものの、SUGOはフェアレディZの聖地!
今度こそは、の期待がかかる。
前回も優勝寸前まで行った、#15 岡部自動車RECAROフェアレディZの長島正明/小松一臣/たしろじゅん/山崎学組、逆に序盤から燃料計トラブルに苦しんでいた、#244 QUEEN EYES 34Zの田中徹/田中哲也/三宅淳詞組の一騎討ちになるのではないだろうか。

なお、今回から登場の新チーム、#62 HELM MOTORSPORTS RC350には、平木湧也と平木玲次の兄弟に加え、三浦愛がドライブする。
すでにミニチャレンジではこのレースは経験している三浦ながら、スーパー耐久は初参戦。
どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

諸事情により、第2戦プレビューのアップが遅れてしまいましたが、その分、現地の状態をお伝えすることが可能になりました。
すっごく寒いそうです。
これから観戦に向かわれる方は、天候も心配なので雨対策、そして防寒対策も忘れずにお越しください。

また、今回からS耐TVも復活しましたので、そちらでの観戦もお勧めです。

(本文中に記載のドライバー名は、前回のウィナーのみ前回のドライバーで、そのほかのチームは今回出場するドライバーを記載しています)

 

(はた☆なおゆき)

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