《決勝レポート》ピレリスーパー耐久シリーズ2020第3戦 グループ2決勝レポート

ピレリスーパー耐久シリーズ2020 第3戦 グループ2決勝レポート
運も味方につけた、林テレンプSHADE RACING 86が久々の優勝飾る。ST-5クラスは、odula AVANTECHロードスターが初優勝!

 

岡山国際サーキットを舞台とする、ピレリスーパー耐久レースの第3戦は、土曜日の午後から、ST-4クラスとST-5クラスによるグループ2の決勝レースが3時間で競われ、オープンニングラップにトップに立った#884 林テレンプSHADE RACING 86の平中克幸 / 国本雄資 / HIRO HAYASHI / 石川京侍組が、昨年の第2戦・SUGO以来の優勝となった。
そして、ST-5クラスではいったんは逆転を許したものの、#456 odula AVANTECHロードスターの橋本陸 / 妹尾智充 / 貫戸幸星組が初優勝を飾っている。

 

GR Garage水戸インターGR86に襲った、まさかのアクシデント

予選終了から5時間と経たず、ほどよい緊張感が保たれたままグループ2の決勝レースはスタート進行を開始。
予選同様、好天に恵まれた中で、スタートが切られることとなった。オープニングラップに魅せたのは、#884 林テレンプSHADE RACING 86の平中だった。バックストレートで、ポールスタートだった#310 GR Garage水戸インターGR86の細川慎弥を、バックストレートで並んで、ヘアピンでパス。そのまま徐々に後続との差を広げていった。

その後ろでは細川、そして#13 ENDLEESS 86の松井孝允が激しく2番手を競っていたが、9周目の1コーナーで止まりきれなかった松井が、細川と接触。
弾き飛ばされた細川はコースアウトし、しばらくグラベルに捕らわれの身となってしまう。
復帰はできたものの、トップから3周の遅れをとって、#310 GR Garage水戸インターGR86の3連勝の夢は絶たれてしまう。

 

 

そのアクシデントの間に平中は4秒近いリードをつかむが、思うようにペースが上がらず、やがて松井の接近を再び許してしまう。
だが、先にピットに入ったのは松井で、平中はかろうじて逆転を免れる。
その3周後となる45周目に、#884 林テレンプSHADE RACING 86はピットイン。
交代した国本は、#13 ENDLESS 86の宮田莉朋の前でコースに復帰。ピットでの素早い作業にもアシストされて、7秒の差もついていた。

しかし、それも徐々に詰まっていき、56周目に国本の真後ろにつけた宮田は、59周目のヘアピンでインを刺してトップに浮上する。
国本からタイヤが厳しいという情報が入ったこともあり、#884 林テレンプSHADE RACING 86は、まもなく2時間を経過する65周目にピットに入って、石川と交代するとともにリヤタイヤ2本を交換する。

一方、#13 ENDLESS 86が2回目のピットに入ったのは、残り30分を切った81周目。
小河諒ではなく、乗れている松井に代わるとトップでコースに復帰できたものの、その直後にドライビングスルーペナルティの指示が! 宮田の走行中に黄旗追い越しがあったためで、「確認はしていて、ポスト前で抜いたんですが、抜いていいのは区間であって、ポストではないと言われました」と宮田。

これで松井はやむなくピットに戻り、ギリギリトップで戻れるかと思われたが、その脇を石川にかわされ万事休す。
その後の追い上げもままならず、#884林テレンプSHADE RACING 86の逃げ切りを許すこととなった。

3位は#18 Weds Sport 86の浅野武夫/藤原大暉/土屋武士組が獲得。土屋曰く「8年ぶりの表彰台」という。
なお、#310 GR Garage水戸インターGR86は坪井翔がファステストラップをマークするなど、高いパフォーマンスを示したものの、5位まで順位を戻すのが精いっぱいだった。

 

 

優勝者コメント

[ST-4クラス優勝] #884 林テレンプSHADE RACING 86

平中 克幸
最初の周に抜けたというのが、その後の展開に役に立ったと思います。
ラッキーもあったんですけど、なんとか守り抜いてきてくれたので、久々のS耐の優勝だったので、本当に嬉しいです。
けっこう決勝のペースで苦労していたんで、今回もですけど。
でも、ちょっとずつ良くなっているので、それが結果につながって良かったです。
次から全部勝っていくつもりで、1回勝ったぐらいじゃ喜んでいられないので、頑張ります。

国本 雄資
運良く勝てて、良かったです。
最初から最後までずっとバトルだったので、嬉しさは多いですね。途中からタイヤは厳しくなったので。
僕から京侍に代わる時は換えています。

HIRO HAYASHI
ありがとうございます、いやもう、ドキドキでした、最後は。
やっと今年、勝てましたから、まだ後半戦ありますから、頑張ります。

石川 京侍
ラッキーだったんですけど、ギリギリで。とりあえず良かったかなと。
ペース悪い中、苦しんでいたんですけど。
タイヤは換えても思いの外タイム上がらなくて、うわっ、きついなって思っていたら、ラッキーでした、向こうのドライブスルーで。
良かったです。

 

 

地元に村上モータースMAZDAロードスターは錦を飾れず …

ST-5クラスでも、オープニングラップのうちにトップが入れ替わった。#456 odula AVANTECHロードスターの妹尾をヘアピンでかわしていたのは、#88村上モータースMAZDAロードスターの谷川達也。
ようやくドライコンディションに恵まれたこともあり、FRのロードスターが元気を取り戻した感はあった。

だが、負けじと食らいついていったのが、#69 J’S RACING☆FITの久保田英夫だった。
しばらくは3台でトップを競い合うも、やはりフロントタイヤが厳しいのか、久保田は徐々に遅れ始め、また谷川も妹尾をやがて振り切るようになる。

 

 

先にピットに入ったのは、#456 odula AVANTECHロードスターで、43周目に貫戸に交代。
その4周後に#88村上モータースMAZDAロードスターも中島保典に交代する、その後、トップを走行したのは#102ヒロマツデミオ マツダ2の佐々木孝太。
バックマーカーとの接触でフロントを傷めるも、足回りにまでダメージを負っていなかったのは不幸中の幸い。
しかし、53周目にピットに戻ると、トップ争いは先の2台に戻っていた。

前を行くのは#456 odula AVANTECHロードスターの貫戸で、これがスーパー耐久初レースは思えなかったほど。
残り1時間15分を切った56周目に、橋本に交代。#88村上モータースMAZDAロードスターも60周目に村上博幸に代えて、最後の勝負に賭けることとなった。

 

 

その時、橋本と村上の差は約8秒。
しばらく等間隔で続いていたものの、実は音を上げ始めていたのは橋本の方だった。
しかし、74周目の2コーナーで村上がコースアウト。
ステアリングラックの損傷で、突然コントロールが効かなくなっていたのが原因だ。

強敵のリタイアで後続とは大差をつけた橋本は、厳しくなったタイヤを守りながら走行するも、それでもライバルをわずかに近づけただけで、逃げ切りに成功。
見守っていた妹尾は、レースに号泣していた。

終盤のペースでは橋本を上回った#69 J’S RACING☆FITの窪田俊浩が、梅田真佑と久保田とともに2位を獲得。
3位は#102ヒロマツデミオ マツダ2の佐々木と吉田綜一郎、大崎悠悟、そして加藤潤平のものとなった。

 

 

優勝者コメント

[ST-5クラス優勝] #456 odula AVANTECHロードスター

橋本 陸
最後、流して走っていたというか、フロントタイヤしか交換していなかったので、リヤがやっぱり、僕のスティントの序盤から厳しくて。
52秒中盤が本当に限界だったんです。
村上さんにあのままプッシュされていたら、うちもやばかったかな、というのが正直なところで。
ぶっちぎれる状況にはなかったので、運にも助けられたかな、という感じでした。
このチームでの優勝は初めてなんですが、岡山では去年も優勝しているので、2回目になりますね、縁起が良くなりました。

妹尾 智充
4年越しに、S耐デビューしてから今年で4年なんですけど、やっと勝つことができて、しかもホームで勝てたので、嬉しすぎて。今日だけは喜んで、また次に向けて頑張ろうと思います。

貫戸 幸星
デビュー戦で優勝って、持ってますね、僕。今年はスーパーFJの開幕戦でも勝てましたし、ちょっと怖いぐらい。
みんなが速かったし、クルマも良かったし、チームも良かったし、すべてパーフェクトにできました。
スーパー耐久は、また機会があれば。今は、この喜びに浸ります。

 

(はた☆なおゆき)

 

 

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