《予選レポート》スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第1戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race 予選レポート

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第1戦 予選レポート

PC Okazaki 911 GT3Rがポールポジションを獲得
ST-ZクラスとST-5クラスでレコードタイム更新される

今年からコントロールタイヤをハンコックに改め、スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookとして新たなスタートが切られることに。ツインリンクもてぎからシリーズはスタートし、3月20日(土)に予選が行われた。
ポールポジションを獲得したのは、#16 PC Okazaki 911 GT3Rの永井宏明 / 上村優太 / 中山雄一 / 大原佳祐組。永井と上村がともにトップタイムを記し、高いポテンシャルをアピールした。また3月の半ばらしいコンディションに恵まれたこともあり、ST-Zクラスで#47 D’station Vantage GT4の織戸学が、そしてST-5クラスで#66 odula TONE MOTULロードスターの太田達也選手がレコードタイムを更新している。

 

永井宏明の好タイムにプレッシャー感じながら、上村優太がレコードにあと一歩と迫る

練習走行が行われた金曜日までは好天に恵まれたものの、土曜日はサーキット上空が灰色の雲で覆われていた。しかし、そのおかげで温度も下がってアタックにはより適した条件に。ST-XクラスのAドライバー予選で、序盤をリードしたのは#77 D’station Vantage GT3の星野敏だったが、終盤に差し掛かって#16 PC Okazaki 911 GT3Rの永井が逆転してトップに浮上。ひとり1分50秒台への突入となる、1分50秒977を最終ラップに叩き出す。2番手は#290 Floral UEMATSU FG 720S GT3の植松忠雄が、1分51秒782で続く。


Bドライバー予選では、ついに1分49秒台に突入。1分49秒959を#81 DAISHIN GT3 GT-Rの青木孝行がマークするが、それ以上の短縮は果たせず。その次の周になって#16 PC Okazaki 911 GT3Rの上村が逆転を果たすとともに、1分49秒697を叩き出したことから、タイム合算においても#16 PC Okazaki 911 GT3Rは、もちろんトップとなってポールポジションを獲得することとなった。

Bドライバー予選において藤井誠暢が3番手につけた、#777 D’station Vantage GT3が星野のタイムとの合算では2番手に。そして3番手はデビュー戦となる、#290 Floral UEMATSU FG 720S GT3が獲得した。

ポールポジション(ST-Xクラストップ) #16 PC Okazaki 911 GT3R

永井宏明
ふたりで一番、一番で来られたので、幸先いいというか、素晴らしい予選だったと思います。バッチリミスなく走れました。ポルシェもコースに合っているんでしょうね。明日、雨だからポルシェに有利になればいいんですが、皆さん一緒のことですけれど、初めてのタイヤなので不安要素はたくさんあるんですけど、それをうまくアジャストできればいいな、って思いますね。みんな同じなので、その中で5時間もありますし、ミスなく走れればと思っています。

上村優太
永井選手がAドライバーでトップタイムを出して、ちょっとプレッシャーもあったんですけど、その中でも確実にタイム出せたんで、良かったですね。2番手からもコンマ3秒離れているので、今すごくいい位置にいるなぁ、と思います。僕はジェントルマンからいい刺激をもらいつつ、今年からGT500ドライバーの中山(雄一)さんからも刺激をもらって、すごく僕にとってもいい環境だな、と思っています。このまま頑張ります!

最激戦区で最速タイムはD’station Vantage GT4がマークする


1台がエントリーを取り消したとはいえ、14台での争いとなり、シリーズ最大の激戦区となったST-Zクラス。ジェントルマンドライバーにも扱いやすい、GT4の特性がより評価された格好だ。

Aドライバー予選でトップタイムを記したのは、話題のニューマシン、GRスープラGT4だった。#311 FABULOUS GRMN GR SUPRA GT4の鈴木宏和で、2分をあと一歩で切る2分0秒170をマークし、2番手で#47 D’station Vantage GT4の星野辰也ながら2分0秒652と、コンマ5秒の差をつけられていた。

そんな星野辰也の無念を晴らさんとばかりに、織戸学が激走を見せた。従来のレコードを3秒も上回る、1分58秒613をマーク。#311 FABULOUS GRMN GR SUPRA GT4の久保凜太郎も1分59秒182を記したものの、合算タイムではコンマ1秒にも満たない差で、#47 D’station Vantage GT4がトップに。C.S.I RacingのST-4クラスと合わせた、2クラストップの夢を打ち砕いた。また、タイム合算による3番手は、#3 ENDLESS AMG GT4が獲得した。

ST-Zクラストップ #47 D’station Vantage GT4

星野辰也
本当にクルマが決まっていましたから、ターンが素晴らしく決まって良かったです。ベストタイムも出ましたし、会心の走りができました。メカの皆さん、織戸さんのおかげです、感謝しています。決勝は雨みたいなので、コースの中におさまるように、走行したいと思います。

織戸学
クルマは本当に良くなっているので、いい予選でした。辰也さんも速いし。決勝は雨だから、雨のタイヤを使ったことないので、全然分からないですね。まぁ、みんな同じだけど、未知の世界なので。どのぐらいタイヤ保つかも分からないし。朝のウォームアップで確認します。

新設のST-Qクラスは、1分58秒台がターゲットタイムに


新たに設けられたST-Qクラスは、#28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAのみが挑み、Aドライバーの蒲生尚弥が1分58秒722をマーク。これが新たなクラスのターゲットタイムとなった。

また、本来2台がエントリーのはずだったST-TCRクラスは、1台がエントリーを取り消したため、#75おとぎの国CIVIC TCRの孤軍奮闘となり、Bドライバーの蘇武善和が2分1秒958をマークした。


そして3台が挑んだST-1クラスでは、Aドライバーの大山正芳が1分59秒238をマークし、Bドライバーの斎藤真紀雄も1分59秒060で、それぞれ2番手につけるも合算では、#71 CSダイワ通称アキランドポルシェがトップに立つことになった…はずが、斎藤に四輪脱輪が多発し、当該タイムが抹消され、下位に沈んでしまう。


代わって、ST-1クラスのトップにつけたのは、飯田太陽と高橋一穂がアタックを担当した、#2 シンティアム アップルKTM。なお、Cドライバーの加藤寛規が最速タイムとなる、1分57秒944を記していた。

ST-Qクラストップ #28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA

蒲生尚弥
木曜日に走ってセットアップをして、今年からタイヤが変わりましたけど、それにもうまく対応できたかな、という感じでした。昨日は僕自身走らなかったんですけど、今日の予選もクルマの状態も良く走れたのかな、と思います。決勝の天気がどうなるか分かりませんが、完走しないと僕らは意味がないと思うので、無理せず最後まで走ります。

ST-TCRクラストップ #75おとぎの国CIVIC TCR

蘇武善和
結局1台になっちゃったので、比較するのは去年のタイムなんですけど、それを見ても、そこそこいいタイムが出ているので、まぁ予選としては良かったんじゃないかと思っています。ただまぁ、ライバルがいないからって、若干テンションが下がりがちになるんですけど、逆に言うとこれだけテストできる機会もないので、気持ち切り替えて走りたいと思います。ライバルがいつ出てきても大丈夫なように準備していきたいと思っています。

ST-1クラストップ #2シンティアムアップルKTM

飯田太陽
ドライの時はかなりフィーリング良くて、接地感もあって良かったんですが、どうやらウェットでは良くないようで、ちょっとドキドキしています。ただ、レースは5時間だからね、長く安定して走ることができれば、最後は勝てると思っています。

ST-2クラスは今年もORCROOKIE Racing GR YARISが速いものの…


ST-2クラスでは、井口卓人が2分4秒183、佐々木雅弘が2分3秒454をマークして、ともにトップだった、#32 ORC ROOKIE Racing GR YARISがトップとなった。

しかし、40kgの重量増、そしてタイヤの変更でセットアップには苦労していたようで、逆に軽量化に成功した、#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10の冨桝朋広、菊池靖にも肉薄されていた。

ST-2クラストップ #32ORC ROOKIE Racing GR YARIS

井口卓人
今年から最低重量も変わっていますし、やっぱりタイヤが変わった難しさもありました。その中でセッティングをどんどん進めて、けっこういい方向にクルマのバランスが来てくれたので、活かすことができました。佐々木さんも素晴らしいタイムでしたし、苦しい中でもポールが獲れたので、いい結果だったと思います。

佐々木雅弘
去年はセッティングがすごく合っていて、今までのタイヤに対して良かったんだけど、タイヤが変わってから、こないだのテストがあまり思わしくなく、セットアップが取り切れなくて。ようやく昨日の最後の走行になって、すごく乗りやすいセットアップを見つけて、それがうまく昨日、見つかって。今日も朝まで微調整して、今みたいなタイムが出てポールが獲れて良かったです。でも、明日は雨ですし、ウェットのタイヤも初めてだし。みんな一緒なんだけど、そういうところが機能していけば、安全にいい順位が取れるんじゃないかと思っています。

足掛け2年、埼玉トヨペットGBクラウンRSが2戦連続で予選トップ


今年からグループ分けに一部変更があり、グループ2にはST-3クラスも含まれることに。Aドライバー予選において、トップタイム2分3秒214をマークしたのは、#62 HELM MOTOR SPORTS LEXUS RC350の平木湧也。昨年のウィナーとして、貫禄を示すこととなった。

だが、Bドライバー予選では平木玲次が5番手に甘んじ、合算タイムでは#62 HELM MOTOR SPORTS LEXUS RC350は3番手に。代わってトップに躍り出たのは、#52埼玉トヨペットGRクラウンだった。服部尚貴が2分3秒259で平木湧也に肉薄、さらにBドライバーの吉田広樹が2分3秒129と、クラス最速タイムを出していた。この2台の間には、#244 QUEEN EYES 34Zが割って入ることとなった。

ST-3クラストップ #52埼玉トヨペットGBクラウンRS

服部尚貴
クルマはだいぶ乗りやすくなってきて、去年勝ったクルマと変わらないぐらいのタイムまで来たから、とりあえず去年の最終戦よりもクルマは進歩していると思う。予選に関してはポイントも獲れたし、良かったと思います。ウエイトがかなり落ちたということで、動きもかなり良くなってきました。なんとか今シーズン最後には、今よりもいい状態に、いいクルマにして前の方で終わりたいですね。

吉田広樹
今回、ポールは絶対獲りたいねって、服部さんがアタックしてくれたんですが、まわりが意外と上がってきて、すごい大接戦で。服部さんのコメントからアジャストして、服部さんの予選のロガーとかオンボードを僕も見て、僕なりに合わせ込んでいったら、最終的に合算でポールが獲れて、いい結果で終われたので良かったです。去年はもてぎですごく苦労して、なんか全然戦えないというところから、シーズンオフの間に車重の面だったり、セッティングも含めていろいろやってくれ他ので、チームのみなさんに感謝しています。

王者の貫禄、ST-4クラスでGR Garage水戸インターGR86が予選トップ


ST-4のチャンピオンである# 310GR Garage水戸インターGR86は、今年から坪井翔がAドライバーを務めることに。期待に応えて、2分9秒622をマークしてトップに立つ。これに迫るかと思われた#884林テレンプSHADE RACING 86の国本雄資だったが、アタックラップに1コーナーで痛恨のオーバーランが。やむなく走行を終了し、ほぼ2秒の差をつけられてしまう。

これで精神的な余裕も確保した、細川慎弥は2分10秒650で2番手となるも、合算タイムではもちろん# 310GR Garage水戸インターGR86がトップ。今年の初戦も浩一からのスタートとなった。

ST-4クラストップ #310 GR Garage水戸インターGR86

坪井翔
今年からAドライバーとしてチームを僕が引っ張っていけるように、頑張っていかなきゃ行けないんですが、その開幕戦でひとまずポールが獲れたので、ひとまずいいスタートが切れたのかなと思います。タイヤもハンコックに変わりましたが、苦戦せずにここまで来られているので、順調に行っています。4クラスが3台しかいなくなっちゃったので寂しいですけど、しっかり勝てるように、雨ですけどなんとか落ち着いてレースしたいと思っています。

細川慎弥
坪井がスーパーラップで稼いでくれたので、気は楽に行けましたね。クルマも去年より、ちょっと乗りやすくなっているから、明日天候が不安定だとは思うんだけど、落ち着いて行ければいいな、と。連覇に向けていいレースをしたいですね。

Odula Star 5 ROADSTERの速さに衰えなし、これで4戦連続トップ!


昨年のラスト3戦、予選トップであり続けた#456 odula Star5 ROADSTERが年を改めても、速さをキープ。Aドライバー予選では橋本陸が、2分17秒062をマークして、レコードタイムを更新した。しかし、よもや破られまいと思ったタイムが、Bドライバー予選で#66 odula TONE MOTULロードスターの太田が2分16秒478にまで縮めて、更新されてしまう。

それでも#456 odula Star5 ROADSTERは、Bドライバーの貫戸幸星が2番手につけたことから、またしても指定席に並ぶこととなった。3番手は#72 TiRacing☆NATSロードスターが獲得。

クラストップ #456 odula Star5 ROADSTER

橋本陸
最速タイムは太田さんに持っていかれたんですが、合算でトップだったんで良かったです。決勝は雨なので、なんとも言えないですけど、とりあえずみんな同じ条件で、初レインなので、そこで強いレースができたらな、と思いますね。

貫戸幸星
なんかホッとしました。もてぎ走るのは初めてなので。レースウィークに初めて走って、ここまで…。まだまだ詰まります。今の予選点数をつけるとすれば、30点ですね(苦笑)。決勝も頑張ります。

 

(はた☆なおゆき)

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