《予選レポート》スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第2戦 予選レポート

徐々に乾いていった路面に、チームの読みがバッチリはまってLEXUS RC F GTがPP獲得
四駆の意地見せ、ORC ROOKIE Racing GR YARISがグループ2のPPに!

国内メジャーシリーズでいち早く幕を開けた、スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookは、もう2戦目をスポーツランドSUGOで迎えることとなった。前回は全クラス混走の5時間レースとして競われたが、今回は3時間ずつ2グループでの開催となる。しかも、その決勝は日曜日の午前、午後に連続して行われる。グループ2に初めてST-2クラスとST-3クラスが加えられたのも話題のひとつ。果たして展開に影響を及ぼすのか?
予選は4月17日(土)に行われ、雨模様の中、グループ1のポールポジションは#31 LEXUS RC F GT3の永井秀貴 / 嵯峨宏紀 / 小高一斗組が初めて獲得することなった。

 

LEXUS RC F GT3がスーパー耐久で初のポールポジションを獲得する

第2戦の舞台となるSUGOは、このオフに最終コーナー寄りのピットを改修するとともに、ピットロードを2m拡大。これに伴いホームストレートはメインスタンドにやはり2m寄せられることとなった。さらにピットロード出口も、従来の2コーナー先から3コーナー先に移されている。もちろん安全面の強化が目的だが、そう大きく走りに影響を及ぼすことはないだろう。

さて開幕戦も日曜日は雨に見舞われたスーパー耐久シリーズだが、今回は土曜日から雨に見舞われてしまう。ドライコンディションだった金曜日の練習走行では、非公式ながら3クラスでレコードが更新されていただけに、記録的な点では非常に残念ではあった。なお、土曜日午前にはフリー走行も設けられていたため、前回の決勝と合わせてウェットタイヤのデータもしっかり取れたはずだ。
そういった条件の中で行われた予選において、ST-XクラスのAドライバー予選は開始直前に小降りになって、やがてやんで路面は徐々に乾いていく。まずトップにつけたのは#290 Floral UEMATSU FG 720S GT3をドライブする植松忠雄で、1分34秒118をマーク。これに、#16 PC Okazaki 911 GT3Rの永井宏明が1分34秒688で、そして#31 LEXUS RC F GT3の永井秀貴が1分34秒980の僅差で続くこととなった。

グループ1 ポールポジション(ST-Xクラストップ)
#31 LEXUS RC F GT3

永井秀貴
嵯峨選手が頑張ってくれまして、タイム出してくれたので、ありがとうございます。僕もなんとか走りきれたので、最後の方で出せました。今回も難しいコンディションで不安もあったんですけど、皆さんがなんとかクルマを仕上げてくれたから獲れたポールなので、本当に嬉しく思います。

嵯峨宏紀
タイヤを2セット履いて、2セット目に程度のいい中古を、溝のそんなにないのがあったので、それがうまくはまって、タイムを出すことができました。チームの判断に感謝します。このクラスで初ポールなので、良かったと思います。チームがTRDを含めて頑張ってくれたので、非常に感謝しています。

大接戦だった、ST-Zクラスの予選!

ST-ZクラスのAドライバー予選では、#311 FABULOUS GRMI GR SUPRAの鈴木宏和が、序盤のうちに1分39秒586をマークすると、すぐにピットに戻る余裕を見せ、そのタイムは最後まで誰にも更新されず。2番手には#500 5ZIGEN AMG GT4の大塚隆一郎が1分39秒904で、そして3番手には#3 ENDLESS AMG GT4の内田優大が1分39秒926でつけていた。

Bドライバー予選では#34テクノ・SUN’S・モノコレG55の安田裕信が1分37秒456でトップに立ち、2番手は#30 JMS RACIN AMG GT4 with B-MAXの関口雄飛が1分37秒766につけるも、合算タイムでは#311FABULOUS GRMI GR SUPRAの鈴木が作ったマージンが大きく活きることに。久保凜太郎は1分38秒561で7番手だったものの、ST-Zクラス移行後、初の予選トップにつけることとなった。


ST-Zクラストップ #311 FABULOUS GRMI GR SUPRA

鈴木宏和
1番でした、やっと! こないだは僅差で負けたので、ホームコースで1番は気持ちいいですね。予定のセットとは違う方向性に行っちゃったので、そこだけがつらかったから、もうちょっと行けたと思います。今回はすっきり勝ちたいです。

久保凜太郎
ついに来ました、ギリギリでしたけどね。鈴木選手がちゃんとタイム出してくれたから、良かったけど、そんなに僅差になるとは思わなかったし、こんなに情けない走りになるとは思ってなかった。もうちょっと頑張りたかったですね、個人的には。

ST-Qクラスの蒲生が、ST-Zクラス全車斬りを果たす

ST-Qクラスで孤軍奮闘の#28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAは、Aドライバーの蒲生尚弥が魅せた。出したタイムは1分38秒367で、これはST-Zクラス全車を上回ったからだ。一方、Bドライバーの豊田大輔は1分40秒987をマーク。合算タイムでは総合13番手から決勝に臨むこととなった。

そして前回に続いて1台だけとなったST-TCRクラスも、ST-Zクラスをターゲットに。塚田利郎は3人を斬って1分43秒331をマークすれば、Bドライバーの蘇武喜和は1分41秒452まで短縮を果たし、ともに満足そうだった。

そして3台の戦いとなったST-1クラスでは、連勝を狙った#2シンティアムアップルKTMが、朝のフリー走行でクラッシュし、修復が予選に間に合わず。2台の戦いは、堤優威が1分38秒138を、そして阪口良平が1分37秒926をマークして、ともにトップだった#38 muta Racing GR SUPRAが、堀田誠ともどもトップとなった。って、ST-1クラスのトップにつけたのは、飯田太陽と高橋一穂がアタックを担当した、#2 シンティアム アップルKTM。なお、Cドライバーの加藤寛規が最速タイムとなる、1分57秒944を記していた。

ST-Qクラストップ #28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA

蒲生尚弥
僕の時は雨量こそかなり少なかったんですけど、タイヤのピークとクリア取れる間隔がちょっと難しかったです。予選は今んとこ、みんなミスなく来ているので、いい感じだと思います。

ST-1クラストップ #38 muta Racing GR SUPRA

阪口良平
ちょっと練習走行でトラブルがあって、それをしっかり直してもらって、天候も味方しました。でも、僕は計測1周だけして、スリック履いたんですけど、1周足りなかった。でも、合算でトップだったし、作ってきたクルマ、いってしまえば手作り感のあるクルマで総合7番手に行けたことが嬉しいですね。決勝は少しつらい展開になるかもしれないけど、しっかり走って、トラブルが出なければいいなと思っています。

ST-TCRクラストップ #75おとぎの国CIVIC TCR

塚田利郎
TCRって構造上、タイヤが狭い分、タイヤに面圧が出るんで、熱入れやすい分、あのコンディションでは比較的早いうちにタイムが出せたというのがありました。ST-Zクラスを1台ぐらい食えているかと思ったら、3台食えていたので良かったです。ただ、まだまだタイムをこれからアップできそうだったんですが、ピットからタイム的には十分ですから、帰ってきてくださいって。クラスで1台しかいない分、完走するのが絶対なので、大事をとって早めに切り上げた、というところですね。温存するものは温存し、獲れるものは獲っていきたいです。

路面が濡れたら、四駆におまかせ!

冒頭でも触れたとおり、今回は初めてグループ2にST-2クラスとST-3クラスが加えられた。このところ、速さでST-3クラスがST-2クラスを優るという印象が強いが、ことウェットコンディションとなれば話は別だった。Aドライバー予選でこそ、1分41秒771で総合3番手だった#32 ORC ROOKIE Racing GR YARISの井口卓人ながら、Bドライバー予選では佐々木雅弘が果敢にもドライタイヤを装着して走行し、タイヤに熱が完全に入った終盤には1分40秒718をマークして総合トップに。合算タイムにおいてもトップで、初めてグループ2のポールポジションを獲得する。

間にST-3クラスの車両を2台挟むも、クラス2番手は#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10が獲得。冨桝朋広が1分42秒203を、そして菊地靖が1分42秒152をマークしていた。

グループ2 ポールポジション(ST-2クラストップ)
#32ORC ROOKIE Racing GR YARIS

井口卓人
今回、木、金がドライで、SUGOでウェットは今日が初めてで、フィーリングもすごく良かったんですが、走っていてタイヤの落ちが少しあって、アタックのタイミングとか、もうちょっとやれることはあったなぁ、って思いました。次の佐々木さんにはスリックタイヤで勝負してもらって、かなりタイムも良かったので、チームの頑張りがうまく噛み合ったんだと思います。本当に前回も速さはあったんですが、うまく噛み合わなかったので、今回は短い3時間のレースですけど、なんとかヤリスを表彰台の真ん中に持っていってあげたいと思います。

佐々木雅弘
いい感じ! スリックで行きました。ちょい濡れというか、俺の次もスリックでは誰も走ってないぐらい全然濡れていたから、けっこういろいろ悩んだけど、まあまあ。パッと行ってスリックで行って良かった。確かめたかったんですよ、次の富士24時間に向けてオーバーラップする路面がどこか知りたかったし、テストするにはいい路面だったから、どこで行けるかなというのをつかみたかったので、いろんな意味でスリック履いてみて。最初は我慢してバ〜ンと出たから、良かったなと。四駆だからできることだと思います。

戦力の妙が効いてHELM MOTORSPORTS RC350がトップ

ST-3クラスのAドライバー予選では、#39エアバスターWinmax RC350 TWSの冨林勇佑が、最初のアタックラップで出した1分41秒552で、長らくトップにつけていたが、終盤になってユーズドタイヤを投入した#62 HELM MOTORSPORTS RC350の平木湧也が、1分41秒006をマークして逆転に成功する。
Bドライバー予選では、#15岡部自動車RECAROフェアレディZの小松一臣が1分40秒994で、#39エアバスターWinmax RC350 TWSの大島和也が1分41秒679で続くも、合算タイムでは兄弟の力が光ることに。#62 HELM MOTORSPORTS RC350の平木玲次は、1分41秒992で4番手ながら合算タイムではクラストップ。グループ2のフロントローも獲得した。#39エアバスターWinmax RC350 TWSは総合3番手から決勝に臨む。

ST-3クラストップ#62 HELM MOTORSPORTS RC350

平木湧也
まさか獲れるとは、僕たちも思っていなかったです。濡れていたんですけど、最初はニュータイヤで行って、タイムがちょっと届かなかったんですよね。1000分のいくつぐらい。そこからタイムは出る気配がなくて、というのもゴムがよれていたので。でも、ユーズドがあるので、それを入れてみようということで、ワンアタック行ったら、コンマ5ぐらい上げられて、良かったなという感じでした。。明日はドライになるかもしれませんが、前からレースできるのは、すごくいいことなので、頑張りたいなと思っています。

平木玲次
前回のもてぎのウェットは、あんまりいいところで戦えなかったので、今回はマシンもいろいろ変えながら試した結果で。予選としては総合でトップ獲ることができたので、ちょっと明日、天気がどうなるか分からないですけど、いい位置からスタートできるので、優勝できるように頑張っていきたいと思っています。

ST-4クラスはGR Garage水戸インターGR86が2戦連続で予選トップ

ST-4クラスのAドライバー予選では、#310GR Garage水戸インターGR86の坪井翔が最後までトップを誰にも譲らず。序盤はタイムを縮め続け、一度ピットに入った後、駄目押しともなる1分43秒487をマークして、1分44秒187がベストタイムだった、#884林テレンプSHADE RACING 86の国本雄資を従えた。

Bドライバー予選でも#310 GR Garage水戸インターGR86の細川慎弥がしばらくトップにつけるも、出走をギリギリまで遅らせていた#884林テレンプSHADE RACING 86の石川京侍が、終盤に差し掛かって1分43秒175をマークして逆転。細川もラストアタックで短縮を果たすも、1分43秒740で逆転ならず。それでも坪井の貯金が効いて、#310 GR Garage水戸インターGR86が2戦連続で予選トップにつけることとなった。

ST-4クラストップ #310 GR Garage水戸インターGR86

坪井翔
今日から雨だったので、みんな同じ条件の中で走れて、ウェットタイヤのことを、もてぎで詳しく知れたので、それの対策をウチらはしてきて、雨の予選でも自信を持って挑めるような状態を作っていました。僕の予選はプッシュし続けてタイムが出たので、そのタイヤの状態を慎弥さんの方にフィードバックして、Bドライバー予選に行ってもらって。どんどん乾いていく状態だったから、非常に難しい予選でしたが、なんとか2戦連続ポールが獲れて非常にいいですし。前回は負けて悔しかったので、今回はポールからしっかり勝ちたいと思います。

細川慎弥
今週はすっきり終わりたいですね。前回、ウェットのもてぎではクルマの良くない部分が見えたからこそ、今回は突然雨になったんですけど、クルマ側とドライビング側で調整できました。明日はドライでしょうし、戦略も含め、ドライバーもミスなく走れば、今回こそ勝てるでしょう。

TiRacin☆gNATS☆ロードスターが初の予選トップ!

ST-5クラスではウェットコンディションとなっても、今回の予選もロードスター勢が速かった。
#72 TiRacin☆gNATS☆ロードスターの金井亮忠が、計測2周目に1分49秒498をマークしてトップに立ち、直後に#456 odula Star5 Roadsterの橋本陸が1分49秒174で逆転するも、トップで入られたのは1周のみ。即座に金井は1分48秒018をマークしたからだ。

Bドライバー予選においても、72 TiRacin☆gNATS☆ロードスターは石井達也が、今回が初めて挑むスーパー耐久にも関わらず、1分48秒840を記録して2番手につけた結果、ST-5クラスのトップにつけることとなった。合算タイムでのクラス2番手は、太田達也がBドライバー予選で1分48秒329をマークしてトップだった、#66 odula TONE MOTULロードスターが獲得した。


クラストップ#72 TiRacin☆gNATS☆ロードスター

金井亮忠
みんなFCYの練習だと思っていたんですけど、僕らは朝のフリー走行からもう、雨が降ったからには予選のためのテスト走行として使って、そこでセットアップも煮詰めることができたので、予選にもいい結果につながったと思います。走りもまあまあまとめられたし、上のクラスのスリップストリームがうまく使えたんですよ。ペースを上げる前に、うまく最終コーナーで後ろに着いて、そこからペース上げてくれたので、うまくウチとしてはスリップが効いて、それも相まって。いいタイムが出せました。

石井達也
緊張しました! 金井選手のタイムが良かったので、まずは落ち着いていこうと。結果的にいいタイム出せて、本当に良かったです。金井選手の車載を見て、予習しながら行ったので、そこはいい感じに行けたかな、と思います。だいぶクルマにも慣れてきたので、この調子で決勝も頑張ります。

 

(はた☆なおゆき)

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