《Gr-2 決勝レポート》スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第2戦 Gr-2 決勝レポート

グループ2の総合優勝は埼玉トヨペットGBクラウンRSが獲得
ST-4クラスは林テレンプSHADE RACING 86が2連勝


スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第2戦のグループ2決勝レースが、スポーツランドSUGOで4月18日に開催された。初の試みとして、従来のST-4クラスとST-5クラスに、ST-2クラスとST-3クラスを加えたバトルは、予想以上の盛り上がりを見せた。

 

総合優勝を飾ったのはST-3クラスの#52埼玉トヨペットGBクラウンRSを駆る服部尚貴 / 吉田広樹 / 川合孝汰組。ST-2クラスは#225 KTMS GB YARISの野中誠太 / 平良響 / 翁長実希組が、ST-4クラスは#884林テレンプSHADE RACING 86の国本雄資 / 石川京侍 / 清水英志郎組がそれぞれ2連勝。そしてST-5クラスは#456 odula Star5 Roadsterの橋本陸 / 貫戸幸星 / 大崎達也組が今季初優勝を飾っている。

ドライに転じた決勝レースでは、ST-3クラスで総合優勝が競われた

グループ2の決勝レースに、ポールポジションから臨んだのは#32 ORC ROOKIE Racing GR YARISの井口卓人 / 佐々木雅弘 / MORIZO / 松井孝允組。「耐久でこんな位置からスタートしたことはないので、新鮮な光景です」とスタート担当の佐々木は語っていたが、その座を長くキープすることは許されなかった。

2番手からスタートしたST-3クラスの#62 HELM MOTORSPORTS RC350の高橋知己が、6周目の1コーナーで佐々木をかわしてトップに浮上。佐々木はその後、クラストップの死守に徹し、やがてトップはST-3クラス勢で競われることとなる。一時は2秒のリードを築いていた高橋ながら、徐々に差を詰めてきたのが#52 埼玉トヨペットGBクラウンRSの川合だった。そして、13周目の2コーナーで逆転を果たし、そのまま逃げ続けていった。

しかし、24周目にSPコーナーでクラッシュ発生。そのため、26周目から5周にわたり、セーフティカー(SC)が導入される。この間に川合、高橋はピットに戻って吉田、平木玲次に交代。ステイしていた、#41エアバスター55Garage RC350 TWSの庄司優磨がトップに浮上する。

だが、SCのおかげでロスを最小限とした、吉田が庄司に迫って39周目に逆転。#52埼玉トヨペットGBクラウンRSは、74周目の服部への交代後こそトップを明け渡したものの、全車2回目のドライバー交代を終えた時には、再びトップに返り咲くことに。その後は後方からのプレッシャーを少しも受けることなく逃げ切り、今季初優勝を飾ることとなった。

Gr-2 総合優勝(ST-3クラストップ) #52 埼玉トヨペットGBクラウンRS


服部尚貴

水曜日から入って、クルマをしっかりセッティングして、絶対に勝ちたかったから、やっていたんですけど、レインだけはうまくいかなくて、予選は残念な結果だったんですけど。ちゃんとドライはロングもやったし、そういう意味ではデータが取れて、それを活かせたレースになったんで、良かったです。

吉田広樹
 ウェットはいろいろ試してみて、ちょっと逆方向に行っちゃったので仕方ないですけど、ドライに関しては水曜、木曜と服部さんが走ってくれて、ドライのペースが悪くないのは分かっていたので、焦らず淡々と行けば大丈夫だと思っていました。

KTMS GR YARISが開幕2連勝を達成!

総合のトップをST-3クラス勢に明け渡しこそしたが、ST-2クラスのトップは守り続けていた、#32 ORC ROOKIE Racing GR YARISの佐々木。序盤のSCラン中に、このクラスは全車ドライバー交代を行なったこともあり、大きな順位変動はなし。佐々木から井口に代わっても、トップは保たれ、これに続いていたのは、冨桝朋広から大橋正澄に代わった#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10、そして野中から平良に代わった#225 KTMS GR YARISだった。

この3台のうち、最も2回目のドライバー交代が早かったのが#225 KTMS GR YARISで68周目に翁長に、次いで71周目に#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10は菊地にスイッチ。素早いピットワークでコースに戻された翁長が、菊地の前に出る。その間、必死に逃げた井口であったが、MORIZOに渡すマージンは十分ではなかった。79周目にようやく交代。SCランで佐々木のスティントが短くなってしまったのも、少なからず影響を及ぼしていた。


これで翁長がトップに浮上し、菊地もMORIZOを間もなくかわして3番手に。残り30周、表彰台目指して力走見せた、#32 ORC ROOKIE Racing GR YARISだったが、最終ラップに#7新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10にも抜かれてしまう。

#225 KTMS GR YARISは、これで開幕2連勝。若手トリオが表彰台の上でまた、笑顔を見せていた。2位は#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10、「こっちの方が重たいから、どうしてもタイヤの負担が大きくてね」と冨桝。

ST-2クラス優勝 #225 KTMS GR YARIS


野中誠太

けっこう作戦でうまくいったような感じで、最後までしっかり今回は走っての優勝だったので、すごく前回以上に喜びは大きいです。FIA-F4もGWから始まるので、そっちもいい流れでいきたいと思います。

平良響
今回はピットの作戦勝ちで、最初SC入ったタイミングと、僕らがピット入ったタイミングは悪かったんですけど、その後のピットでなんとか前に出ることができたのが大きいですね。タイヤはずっと、すごくセーブしていて、本当にセーブしないと長く走れないので、守りながら最後までいいペースで走ることができました。交換はしました。連勝できて良かった〜!

翁長実希
連勝できて嬉しいです。正直言って余裕はあったと思います。最初はタイヤを使って、タイムを出しに行ったので、後ろともギャップがあるということで、途中からタイヤ温存の走りに切り替えたんですけど、タイヤの使い方とか温存の仕方はまだまだ経験不足でうまくできないところもあったんですが、それなりにやりきれて良かったと思います。

GR Garage水戸インターGR86を襲い続けた不運

ST-4クラスの予選トップは、#310 GR Garage水戸インターGR86で、今回もスタート担当は坪井翔。前回は展開に左右され、敗北を喫しているだけに今回は絶対に落とせない。決勝でも#884 林テレンプSHADE RACING 86の石川を寄せつけず、周回を重ねていく。SCランにも素早く対応、細川慎弥への交代を#884 林テレンプSHADE RACING 86の国本よりも1周早く行なったことで、マージンはより築かれるものと予想された。

しかし、総合トップとSCに対する位置関係が悪く、#310 GR Garage水戸インターGR86には、いきなり周回遅れの通告が…。そればかりか折り返しを迎える前に、突然ピットに戻ってきた。そしてガレージに入れられたマシンは、大量の水がエンジンから吹き上げられ…。復帰はなったが、その間に10周もの遅れを背負ってしまう。


これで一気に楽になった#884林テレンプSHADE RACING 86は、残り45周を決勝を初めて走る、清水英志郎に任せる余裕さえ見せて2連勝。大量得点で、続く富士24時間をより有利に戦わせることだろう。

Gr-2 総合優勝(ST-4クラストップ) #884 林テレンプSHADE RACING 86


国本雄資

まわりにトラブルがあったので、2連勝を飾ることができました。僕らはノートラブルでした。次の富士、24時間で長いレースなので、次もノートラブルで! うちのチームは、まだ勝ててないから今年こそ勝ちたいですね。

石川京侍
自分の走りに点数つけるとしたら? 難しいですね、70点ぐらい。もともとピット入った時にタイヤ交換なしで1ラップのギャップができて、それが大きかったですよね。ちょっと国本さんはタイヤしんどかったようですけど、最後はマージンあったので、清水選手にはペース配分して走ってもらえました。

清水英志郎
最終スティントは僕が走りました。今回、初のS耐決勝で、プレッシャーはあったんですけど、国本さんと京侍くんがマージン作ってくれて、ちょっと展開にも恵まれた形でしたから、僕はマシンを無事にゴールまで持っていくというのが仕事で、それをしっかりできたので良かったです。

トラブルも克服し、odula Star5 Roadsterが今季初優勝

ST-5クラスの予選トップは、#72 TiRacing☆NATS☆ロードスター。金井亮忠がスタートを着るも、トップを守れたのはわずか9周だけだった。しかし、これは想定済。あらかじめタイヤ無交換を決めていたからだ。代わってトップに立ったのは、#66 odula TONE MOTULロードスターの太田達也。それでも一気に逃げるまでには至らず、さらに#456 odula Star5 Roadsterの橋本も大きく遅れず、静かに三つ巴の戦いを繰り広げていく。

続いて動いたのは橋本。金井を31周目にかわしていく。勢いに乗る橋本は、40周目には太田を抜いてトップに浮上する。見る限りの#456 odula Star5 Roadsterは絶好調。だが、実際には予選から原因不明のバイブレーションに悩まされており、解消できぬまま決勝に臨んでいた。


そんな中、折り返しを間近に控えた#66 odula TONE MOTULロードスターが48周目に、武地孝幸と交代。タイヤはリヤ2本を交換する。それに対して#456 odula Star5 Roadsterは50周目に左側のタイヤ2本だけ交換して、貫戸をコースに送り出す。その間にトップに返り咲いた、#72 TiRacing☆NATS☆ロードスターは実に1時間48分も走り続けて、ようやく岡原達也に交代。この時は貫戸、岡原、武地という順に。タイヤの負担は岡原が最も大きいはずだが、貫戸はやや逃したものの、武地は寄せつけず。

最終スティントの交代は、#456 odula Star5 Roadsterが最も早く、77周目に。大崎への交代と併せて右側2本を交換。79周目に大野尊久への交代を行なった、#66 odula TONE MOTULロードスターはフロント2本を交換。そして、#72 TiRacingNATSロードスターは、今回がスーパー耐久デビューにも関わらず、石井達也にはやはりタイヤを換えず、コースに送り出す。

ただし、今回の#456 odula Star5 Roadsterは盤石だった。そのまま逃げ切り、今季初優勝。バイブレーションは決勝でも絶えず生じており、レース中にメーターが外れたほどだったとか。

ST-5クラス優勝 #456 odula Star5 Roadster


橋本陸

昨日から車両トラブルがあって直らなくて、走るかどうか、ちょっと迷っていたんですが、ちょっと転がしてタイムに影響ないって判断だったので、とりあえず頑張ろうと。作戦はプランどおり進んでいたので、それもプラスに働いたので、レースとしてはすごく良かったです。

貫戸幸星
チームは今季初優勝なんですが僕、去年から3回出て2回勝っちゃっているんで(笑)、でも本当に速さで勝てたと思うので、良かったと思います。

大崎達也
Aドラ、Bドラがマージン稼いでくれたので、それを淡々と守るレースだったんですけど、ちょっと後半、温度が上がって厳しくなりましたけど、なんとか1位で良かったです。

 

(はた☆なおゆき)

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