《予選レポート》スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第4戦 TKU スーパー耐久レース in オートポリス

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第4戦 予選レポート

厳しい暑さに見舞われたオートポリスの予選
ポルシェセンター岡崎911GT3Rが今季2度目のポールを奪う


スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第4戦は、九州のオートポリスで「TKUスーパー耐久レースinオートポリス」として開催された。昨年は変則スケジュールゆえ、12月に行われたが、今年は夏場の開催に戻されたこと、そしてコントロールタイヤが改められたことで、これまでのデータが通用しにくい一戦となってしまったようだ。加えて強烈な暑さにも見舞われ、なかなか厳しい状態で予選は競われることとなった。

 

木曜日から開始された専有走行では、トップが目まぐるしく入れ替わる

スーパー耐久シリーズに参戦するチームの多くは、なかなか練習の機会が少ないオートポリスということもあって、今回は木曜日から専有走行が行われた。だが、厳しい暑さも相まって、なかなか最適な状態にできにくかったのか、総合トップだけでもセッションごと入れ替わっていた。

木曜日の専有走行では、#290 Floral UEMATSU FG 720S GT3が1分50秒866でトップ。開けて金曜日最初のセッションでは#9 MP Racing GT-Rが1分50秒182でトップだったが、次のセッションでは#16ポルシェセンター岡崎911GT3Rがトップながら、1分51秒808でタイムダウン。土曜日早朝のフリー走行では。#81 DAISHIN GT3 GT-Rが1分50秒634でトップと、めまぐるしく入れ変わっていた。そのことは、どのチームにも勝つ権利があると、物語っていたのかもしれない。

最速タイムを記したのはMP Racing GT-Rの柴田優作だったが…

このレースウィークは厳しい暑さとの戦いと予想されていたが、予選が行われる土曜日になって天気予報が一変。なんと日曜日には雨が降るというのだ! となれば、いかに5時間にも及ぶ長丁場とはいえ、視界が遮られないように予選でもトップを奪うことが、より重要になった。

Aドライバー予選において、トップにつけたのは#16ポルシェセンター岡崎911GT3Rの永井宏明。1分51秒807を記して、2番手につけた#777 D’station Vantage GT3の星野敏の1分52秒117に対し、コンマ3秒の差をつけた。

続くBドライバー予選において、トップタイムは#9 MP Racing GT-Rの柴田優作が記した1分49秒145。しかし、合算タイムにおいて、#16ポルシェセンター岡崎GT3Rの永井が築いていたマージンは絶対的なものだった。2番手こそ僅差だったが、3番手以下は大きく引き離していたからだ。その結果、Bドライバーの上村優太は1分49秒843で4番手ながら、トップとは僅差であったことから、開幕戦以来となるポールポジションを、#16ポルシェセンター岡崎911GT3Rが獲得することとなった。

総合2番手は植松忠雄の代役として急きょ起用された浜野彰彦が3番手、そしてBドライバーの澤圭太も3番手だった、#290 Froral UEMATSU FG 720S GT3が獲得。#9 MP Racing GT-Rは総合5番手となった。また、ポイントリーダーの#777 D’station Vantage GT3は70kgものウエイトハンデを背負っている影響もあり、藤井誠暢が6番手に甘んじたことから、総合では4位につけるのが精いっぱいだった。


グループ1 ポールポジション(ST-Xクラストップ)
#16ポルシェセンター岡崎GT3R

永井秀貴
今季2回目のポールになります、ありがとうございます。実は準備している段階で、なかなかうまくクルマを仕上げることができなかったんですが、なんとか走れる状態というか、予選までにチャレンジできる、プッシュできるクルマにできたので良かったです。明日はどっちかというと雨が降ってくれた方がいいんじゃないかなと。ポルシェはトラクションのかかりがいいですからね。

上村優太
Bドラ予選に関して、自分的にはベストな走りができて、クルマとしても今週いちばんいい状態で走れたんですよ。だから、納得のいく走りはできたものの、他の車両と比べてセクター1のタイム、セクター3のタイムが今ひとつで、ストレートのスピードも10km/hぐらい遅いので、そこがちょっと順位的には厳しかった理由です。コンマ6の差じゃないですか、レースでそこが心配ですけど、とはいえ今年に入ってポールは2回目なので、それはすごく嬉しいですね。雨が降ると、どうなるか分かりませんけど、とりあえずいちばん前からスタートできるので、自信持って走ります!

ST-ZクラスはFABULOUS GRMI GR Supra GT4が、第2戦SUGO以来となるトップに

ST-ZクラスではAドライバー予選に臨んだ、#311 FABULOUS GRMI GR SUPRAの鈴木宏和が築いたマージンが活かされることとなった。2番手の#500 5ZIGEN AMG GT4の大塚隆一郎とは僅差だったが、ST-Xクラス同様3番手以下との差は大きかったことが決め手になった。逆にBドライバー予選は全体が僅差。1分57秒台で5台が並んだからだ。その中で、#311 FABULOUS GRMI GR SUPRAの佐藤公哉が1分57秒726で4番手につけていたこともあり、合算タイムでは第2戦SUGO以来となるトップにつけることとなった。

2番手はAドライバーの松田利之こそ5番手だったものの、Bドライバーの古谷悠河が1分57秒106をマークしていた、#111 access HIROSHIMA+ GR SUPRAが獲得。
ST-Zクラストップ #311 FABULOUS GRMI GR Supra GT4

鈴木宏和
行くだけ行った、ですかね(笑)。でも、今見直して、もう少し行けたんじゃないかって、うん。今回はスープラが全体的に調子良くて、コースとバランスが合ってているんだと思います。

佐藤公哉
僕自身もトップ3には入りたかったですけど、もうちょっとなんとかできたかな、っていう感じがしますど。僅差なんですが、トップタイムは見えなかったので、その次の鈴鹿、岡山に向けてセットアップも、もうちょっと突ついていって、やっていきたいと思います。テーマは見つかったので、それに向けてやっていこうと思います。

ST-TCRクラスは今季2戦目のRacer Hondaカーズ桶川CIVICがトップ

今回も2台の戦いとなったST-TCRクラスは、Aドライバーの遠藤光博が2分0秒648で、Bドライバーの中野信治が1分57秒929で、ともにトップだった#97 Racer Hondaカーズ桶川
CIVICがトップ。ポイントリーダーで、九州に本拠を置く#75おとぎの国CIVICを抑えることとなった。

同じく2台が出場したST-Qクラスは、#28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAがトップで、総合でも8番手につけていた。


ST-TCRクラストップ #97 Racer Hondaカーズ桶川CIVIC

遠藤光博
昨日から僕は走らせてもらって、クルマはすごくいい方向に進んでいたので、チームが作ってくれたクルマで、しっかり走るだけって感じですね。ここでは去年も優勝しているので、クルマもそうですし、全体的に相性もいいですね。決勝は雨っぽいんですけど、雨でも晴れでもチーム力を発揮して、いちばん最初にチェッカー受けられるように頑張ります。

中野信治
クルマは走り始めからすごくバランスが良くて、予選でもタイヤもしっかり使えたのでポールが獲れました。ここでは悪くない印象が、クルマも相性はいいし、僕自身もこういうヨーロッパちっくなサーキットが得意なので、そういう意味では合っているのかもしれませんね。

ST-1クラスはシンティアムアップルKTMが最前列に

ST-1クラスはAドライバー予選において、#2シンティアムアップルKTMの飯田太陽が1分56秒013を叩き出してトップに。#38 muta racing GR Supraの阪口晴南は1分58秒521に留まり、もはやセーフティマージンと言えた。
Bドライバー予選においても#2シンティアムアップルKTMは、高橋一穂が1分57秒438を記してトップにつけるかと思われたものの、終了間際に#71 CSダイワ通商アキランドポルシェの山本賢が1分57秒438をマークして逆転。それでも文句なしのトップを#2シンティアムアップルKTMが獲得し、総合でもST-Xクラス勢に続く7番手となった。
ST-1クラストップ #2シンティアムアップルKTM

飯田太陽
ドライだとクルマのバランスは良くて、まぁまぁ気持ち良く走った結果、ミスもなかったのでタイムが出ました。ただ、雨だとそこがちょっとね。だから天気次第ですね。

高橋一穂
予選はちょっと…、いかんねぇ。決勝は頑張ります、でも雨みたいなんで、雨だとデータが全然ないので。雨になるとぶつかるので(苦笑)。

新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10が久々のトップに!

前回の富士24時間でクルマが炎上し、リタイアを喫してしまったためランキングトップから陥落した#225 KTMS GR YARISながら、すっかり修復なって復活を果たすことに。予選では2番手ながら、「コンスタントラップには自信があります」と野中誠太は決勝での逆襲を誓っていた。
その#225 KTMS GR YARISを従え、冨桝朋広が2分3秒648で、菊地靖が2分1秒056でともにトップにつけたのが、#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10だった。

ST-2クラストップ #6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10

冨桝朋広
来ましたね、久々に! 19年の最終戦、岡山以来ですって(笑)。けっこう、けっこう、獲れそうで獲れないポールです! (ヤリスに)微妙に追いついてきましたね。シリーズの上でも7号車の護衛に回らないとね。だから決勝は攻めますよ、行きますよ! でも暑かったら、またST-2クラスなんてトラブル合戦だよね。暑くないのを望みたいけど、また冬場に戻しましょうよ。こんな暑い時じゃなくて! まぁ最後まで生き残るように、悪あがきします!

菊地靖
一発はとりあえず良かった。一発は出るタイヤの特性をつかんで、それをうまく使えたけど、決勝はちょっと別な話だね。天候も明日分からないし。明日はタイヤのマネージメント勝負じゃないですか、どのクラスもですけど。明日、終わった時に笑っていたいですね。

ST-3で今季初のトップをエアバスターWinmax RC350 TWSが奪う

昨年もオートポリスでは優勝を飾り、本命と目されていた#52埼玉トヨペットGBクラウンRSながら、Aドライバーの服部尚貴は完全なクリアラップが取れず、2分3秒278で2番手に甘んじてしまう。逆に後半からの走行開始でトップタイムとなる、2分2秒684を記していたのが、#39エアバスターWinmax RC350 TWSの冨林勇佑だった。

Bドライバー予選では吉田広樹が2分2秒339をマークしてトップに立って、服部の仇をとったかと思われたが、冨林の築いたマージンが活かされることに。2番手には2分2秒431を大島和也が記録した#39エアバスターWinmax RC350 TWSがつけ、合算タイムでは久々のトップにつけることとなった。#52埼玉トヨペットGBクラウンRSが2番手に。
ST-3クラストップ エアバスターWinmax RC350 TWS

冨林勇佑
あえて最後までアタックを最後まで遅らせて、最後に出ようと。それがうまくいったんですけど、僕の時はちょっとアンダー気味だったんです。でもBドラの大島がうまくまとめてきたし、あとクルマの評価を聞いた感じ、ニュートラルに近いと言うことなので、決勝はあんまり心配していません。今年初めてのトップだったので、ようやく自分たちの実力が順位に反映されました。決勝は雨らしいから1位が欲しかったので、明日は明日で、また頑張ります。

大島和也
僕もトップ獲りたかったんですけど、まぁ、しょうがないです、ミスもあったので。Aの冨林くんがタイム出してくれて、合算でポール獲れたので、それは本当に良かったと思います。明日の天気は分かりませんが、あんまり焦らず自分のできる1スティントをしっかりまとめてきて、その結果ちゃんとリザルトがついてきたらいいなと思っています。

3回目のトップからGR Garage水戸インターGR86が今度こそ!

ここまで行われた2回の予選は、いずれもトップにつけながら、決勝では悔しい結果に終わっていた#310 GR Garage水戸インターGR86。坪井翔が2分6秒574でトップにつけて、たっぷりマージンを稼ぎ、細川慎弥が2番手ながら2分7秒467で、それを使い果たさず逃げるという展開となった。果たして三度目の正直となるか?

2番手は国本雄資が2分6秒602をマークして、Bドライバー予選のトップだった#884林テレンプSHADE RACING 86が獲得した。


ST-4クラストップ #310 GR Garage水戸インターGR86

坪井翔
またギリギリでしたけど、しっかりポールが獲れて良かったです。僕らはポイント考えると、けっこう崖っぷちなので、ポールの1点も非常に大事になってくるので。まぁ、予選はポールが獲れたことで非常にいいですけど、決勝はうまくいかないレースが続いているので、明日こそは、まぁ天気よく分からないですけど、しっかり味方にして明日こそ今年初優勝できるように頑張ります。

細川慎弥
いつもギリギリですけど、坪井選手に助けられ、いつも獲れているので(苦笑)。問題は決勝ですよね。ここで流れを変えたいです。なんか、あんまり力んでもあんまり良くない流れで来ているので、今回はいい意味で開き直って、自分たちのやることをしっかりやろうねって。チームはすごくリラックスしているので、決勝を楽しみにしています。

 

ST-5クラスはodula Star5 Roadsterが開幕戦以来のトップに

ST-5クラスでは、ポイントリーダーでもある#456 odula Star5 Roadsterが、意外にも開幕以来のトップに。橋本陸が2分12秒446で、貫戸幸星が2分12秒217でいずれもトップタイムを記録していた。この一戦で、ライバルをポイントでも引き離せるか注目される。
2番手も金井亮忠、猪爪杏奈がともに2番手だった、#72 TRES☆TiR☆NATSロードスターが獲得。新カラーリングのお披露目となるレースで、しっかり結果をおさめていた。
ST-5クラストップ #456 odula Star5 Roadster

橋本陸
昨日から新品タイヤのシミュレーションでうまくいっていたので、セッティングもその新品履く前には全部終わっていて。とりあえず、みんなドライビングの合わせ込みに今回は集中できたので、いつもより流れは良かったですね。ただ、予選自体もちょっと僕の方は内圧、気持ち外したかなという感じもあったけど、貫戸さんにはアジャストして速く走れてもらえました。久々なんですよね、トップ獲れたのは。開幕以来。勝ってはいるんですけど、ポールはなかなか獲れなかったので良かったです。

貫戸幸星
アタックの最終コーナーと、その手前でスローダウンしているクルマに引っかかって、実は。コンマ3秒ぐらいロスしているので…。楽にコンマ3ぐらいは。でも、この結果はうちにとって想定内です。

 

(はた☆なおゆき)

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