《予選レポート》スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第6戦 スーパー耐久レースin岡山

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第6戦 予選レポート

エアバスターWinmax RC350 TWSがグループ2で、ポルシェセンター岡崎911GT3Rがグループ1でポールポジション獲得!


早いものでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookも、いよいよラストバトルを迎えることとなった。最終戦の舞台となるのは2年ぶりの岡山国際サーキットにおいて、11月13日に「スーパー耐久レースin岡山」の予選が行われた。なお、今大会は第2戦SUGO以来となる2グループ開催で、予選もまた2グループに分けられていた。
先に行われたグループ2の総合ポールポジションは#39エアバスターWinmax RC350 TWSの冨林勇佑 / 大島和也 / 石井宏尚組が獲得し、そして、グループ1では#16Mポルシェセンター岡崎911GT3Rの永井宏明 / 上村優太 / 中山雄一組が総合ポールポジションを獲得。また、決勝を前にST -5クラスでは、#66 odula TONE MOTULロードスターの武地孝幸 / 太田達也 / 大野尊久 / 猪股京介組のチャンピオンも決定した。
天気にも恵まれるであろう、決勝レース2グループとも激戦に期待がかかる。

 

バイオ燃料車両がS耐に参戦。

昨年までST-4クラスとST-5クラスの混走で競われていた、グループ2は今年になってクラス編成を変更。今回はST-3クラスと、ST-Qクラスの2台も含めての戦いになった。
さて、各クラスの予選について報告する前に、気になっていたST-Qクラスの「TBN」車両について。ゼッケン37ということで、まず車両はTEAM NOPROのマツダデミオ・ディーゼルだというのが、まず明らかになった。そして、車名からは…。
ずばり「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」。バイオ燃料を使用しているようだ。

MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIOとは?

土曜日のお昼に正規に発表されたのは、使用する燃料は株式会社ユーグレナで製作された「サステオ」であり、100%バイオ由来だという。これはミドリムシと廃油が原材料で、ガソリンは一滴も加えられていない。ドライバーのひとり、井尻薫によれば、「思ったほど遅くないですよ。話を聞いていた時は4、5秒遅いと思っていたんですが、実際には1秒ぐらい」とのこと。

グループ2のPPはST-3クラスのチャンピオンが獲得!

ST-3クラスが今回グループ2に含まれることになって、日曜朝の決勝でのポールポジション争奪戦が、このクラスでは繰り広げられた。しかし、前回すでにチャンピオンを決めている、#39エアバスターWinmax RC350 TWSの冨林がAドライバー予選でトップタイム、1分39秒523を記し、2番手につけた#52埼玉トヨペットGBクラウンRSの服部尚貴が1分40秒242と、コンマ7秒の差をつけたことが決め手となった。
Bドライバー予選では服部のチームメイトである吉田広樹が1分38秒861でトップながら、2番手は#244 QUEEN EYES 34Zの三宅淳詞で1分38秒909、3番手は冨林のチームメイト、大島が1分39秒456で続いたことから、コンマ124秒という超僅差ではあったが、#39エアバスターWinmax RC350 TWSの冨林と大島、石井が総合のポールポジションを奪うこととなった。


グループ2ポールポジション(ST-3クラストップ)
#39エアバスターWinmax RC350 TWS

冨林勇佑
今回は練習でニュータイヤを履いていなかったので、非常に心配だったんですけど、クルマのポテンシャルは高かったので。あとタイヤのヒーティングよりクリア取るのを優先した結果、非常にAドラ予選での時にマージン稼げていたし、あと大島が岡山は得意なので、あんまり心配せず見ていたんですけど、思ったよりまわりが速くて。けっこうギリギリでしたけど、良かったです。
いい意味で気楽にというか、全開でチャンピオンを決められたことで、ちょっと肩の荷が下りた気持ちと、明日は石井さんがスタート行くので、なんとか石井さんにポールからスタートさせてあげられたらというのが、みんなあったので、それが有言実行できて良かったと思います。もう、フルスティントですよ、もちろん(笑)。僕らはおまけなので今回。僕らの仕事は、これでひと段落つきましたので!

大島和也
もう何度となく走った岡山だったので、アタックとか組み立てだとかは心配していなかったんですが、やっぱりタイヤがこんだけ路面とか気温が全体的に低い中で、タイヤがけっこう来ない感じで。僕もと御林くんと一緒で、ユーズドしか履いていなかったので、それを心配して冨林くんに、どういうフィーリングだったかとか、温め方のコツとか聞いて、教えてもらっていて。そういうのもあって、ちょっと冨林くんのアタックの時よりもタイヤの熱入れは僕の方が早くできたんです。ただ、ここってタイミングにリボルバーで引っかかっちゃって、少しそこでタイムロスした感じだったんですけど、Aドラ予選でしっかりタイム差作ってきてくれたので、僕は3番手でしたけど、なんとかポールポジション獲れて、良かったです。
冨林くんも言っていましたけど、やっぱり肩の荷が下りた感覚はあります。ただ、レース出ている以上、一戦一戦、目の前のレースに集中していくっていうのは変わりないんで、しっかり今回のレースも頑張りたいと思っています。

形勢逆転? GR Garage水戸インターGR86がST-4クラスで王手かける

0.5ポイントの最僅差であることから、ポールポジションの2点で状況が大きく変わることとなっていたST-4クラス。Aドライバー予選のトップは#310 GR Garage水戸インターGR86の坪井翔で1分42秒927だったが、ポイントリーダーだった、#884林テレンプSHADE RACING 86の国本雄資は、肝心要のところでエンジントラブルに見舞われ、1分45秒778に止まってしまう。
Bドライバー予選では国本のチームメイト、石川京侍が1分43秒320でトップだったが、細川慎弥が1分44秒046で続いたことで、挽回を許さず。#310 GR Garage水戸インターGR86の坪井と細川、堀尾風允が今季行われた予選すべてトップで、タイトルにも逆王手をかけることともなった。

ST-4クラストップ #310 GR Garage水戸インターGR86

坪井翔
今回は練習から僕ら、トラブルとか出ていて、思うようなテストができていなかったので、この予選って正直厳しいんじゃないかなと予想していて、なんとかポールは獲りたいけど、決勝勝負になるかなと思っていたんです。向こうは何かトラブルあったのか分かりませんけど、僕自身も今週末いちばん速いタイム出せたし、なかなかいい予選だったと思います。とりあえずポール獲れたんで、決勝が2位でも大丈夫なので! でも、レースって最後まで何が起こるか分からないので、ポールからスタートできる以上、貪欲に勝ちにこだわって、勝ちに行きます。

細川慎弥
今週はセットアップに意外と時間割けなくて、林テレンプの方はけっこう事前にテスト来ていたってことなんで、けっこう負けている感があって。セットアップもパパッと進めて、予選も朝またセット変更して、それがいい方向に行ったので、速さも追いついているかなって気はするんで、淡々と明日はしっかりまとめるしかない。このまま行きます、頑張ります!

ST-5クラスはTRES☆TiR☆NATS☆ロードスターの金井がレコード更新!

ST-5クラスは決勝レースを待たずして、チャンピオンが#66 odula TONE MOTULロードスターの武地 / 太田 / 大野 / 猪股組のチャンピオンが決定した。ポール・トゥ・ウィンだけが逆転チャンピオンの条件だった、#456 odula Star5 Roadsterの橋本陸 / 貫戸幸星 / 大崎達也 / 勝木崇文組がポールポジションを逸したためだ。
そのポールを奪ったのは、#72 TRES☆TiR☆NATS☆ロードスターの金井亮忠 / 猪爪杏奈 / 岡田衛組。Aドライバーの金井が1分47秒531をマークしてレコードタイムを更新してトップに立って、Bドライバーの猪爪は3番手ながら1分48秒518で、トップとの差を最小限としたためだ。ちなみにBドライバー予選のトップは太田で、1分47秒668をマークしていた。 


ST-5クラストップ #72 TRES☆TiR☆NATS☆ロードスター

金井亮忠
今週は僕、新品でアタックしていなかったので、未知数なのはあったんですけど、でもクルマのフィーリングをよく感じながら走ったら、あのタイムが出てくれたという感じで。クルマがすごく決まっているし、安定してタイム出せるので、決勝もこの調子で、優勝目指して頑張りたいと思います。

猪爪杏奈
コンディションなのか、頑張ってもタイム出ないみたいな。『あれ、こんなもんで、こんなもんなの?』って感じだったんですけど。ちょっとまとめきれなくて、まだ先に限界があって、私はちょっと振るわなかったですね。このマージンは金井選手が築いてくれたからポールになったんですけど、僅差だったら落としていたので、危うかったですね。

今季3回目の総合ポールをポルシェセンター岡崎911GT3Rが獲得

ST-XクラスのAドライバー予選では、#290 Floral UEMATSU FG 720S GT3の植松忠雄が1分29秒793でトップ。そしてBドライバー予選では、#9 MP Racing GT-Rの柴田優作が1分28秒703をマークし、レコードタイムも更新してトップだったにも関わらず、どちらも合算タイムではトップを奪えず。
#16ポルシェセンター岡崎911GT3Rの永井宏明が1分30秒172でAドライバー予選の2番手につけ、上村がBドライバー予選で3番手につけたことで、合算タイムでライバルを上回ったためだ。ひとつ冷や汗ものだったのは、上村は当初1分29秒280で2番手だったのだが、そのタイムは走路外走行ということで抹消されていたのだ! 幸いセカンドベストタイムとして、1分29秒301を出していたからことなきを得たが! #16ポルシェセンター岡崎911GT3Rのポールポジション獲得は、第1戦もてぎ、第4戦オートポリス以来で今季3回目となった。
2番手は#290 Floral UEMATSU FG 720S GT3の植松 / 澤圭太 / 川端伸太朗組が獲得した。


グループ1ポールポジション(ST-Xクラストップ)
#16ポルシェセンター岡崎911GT3R

永井宏明
まぁ、精いっぱいのことはやったんですけど、植松さんが速かったんで、残念ながら僕は2番手になりましたけど、上村くんがしっかりカバーしてくれたので、ポールポジションが獲れました。チームのみんなも喜んでくれたし、最終戦でポールポジションからスタートできるのは、すごくいいことなので嬉しいです。勝って終われるのが、すごく最高ですけど、まわりも速いんでポールポジションを活かして、レースできればなと思っています。

上村優太
練習からマシンがどんどん良くなっていって、最終的に予選がいちばんいい状態でしたただ、総合でポールポジション獲得できたものの、やっぱりAドライバー、Bドライバーの予選、個々に見るとふたりともトップではないので、僕の時も柴田さん、速かったなぁって感じでしたね。決勝、割とポルシェはラップタイムの落ちが少ないと思うので、淡々とトラブルなく行けば、いいレースになると思うんですけどね。最終戦なんで、頑張ります。

C.S.I RacingがST-4とともに、またしてもWポールを獲得する!

ST-Zクラスでは#311がFABULOUS GRMI GR Supra GT4が第2戦SUGO、第4戦オートポリス、そして第5戦鈴鹿に続く、今季5回目のポールポジション獲得となった。Aドライバー予選で鈴木宏和が1分35秒900でトップにつけて、Bドライバー予選では1分35秒416をマークした、#885林テレンプSHADE RACING GR SUPRA GT4の平中克幸にトップを譲ったものの、久保凜太郎が1分35秒 450でごく僅差に留めたからだ。速さはあるが、優勝はまだないだけに、今季最後の戦いに初優勝が望まれる。
一方、チャンピオンを一騎討ちで争う、#47 D’station Vantage GT4の星野辰也 / 織戸学 / 篠原拓朗 / 浜健二組は5番手、#3 ENDLESS AMG GT4の内田優大 / 山内英輝 / 菅波冬悟組は7番手。まだまだどちらにも決定的とは言いがたい状況にある。

ST-Zクラストップ #311FABULOUS GRMI GR Supra GT4

鈴木宏和
なかなかいい流れです。実はアタックラップ、引っかかっちゃって。もうちょっと行けたんだけど、まぁクルマ的にもいいし、その情報を久保選手にも出して、マシンも良くなっているので、まずまず。あとは決勝ですね。僕ら、速さはあるんですよ。あとは決勝をどう走るかですね。

久保凜太郎
自信はあったんですよ。今週は走り出しから悪くなかったので。いちばん最後のベストが出そうな周、最終コーナーで脱輪しかけて、伸びなくて結局2番手で終わっちゃったんですけど、あれをちゃんとまとめられていたら、1番で帰ってこられたかな、って感じだったので、そこは悔しいところですね。まぁ、今回は鈴木選手も速いし、いいバランスは取れているのかと思います。最終戦は3時間で短いし、狙いたいと思っています。

スポット参戦のAudi RS 3 LMSが、ST-TCRクラスでトップ

前回でチャンピオンを決めている、#75おとぎの国CIVIC TCRの塚田利郎 / 蘇武喜和 / 霜野誠友組だったが、こと予選に関しては凱旋飾れず。スポット参戦の#33 Audi RS 3 LMSの今村大輔 / 阿野雄紀 / 中原英貴組にポールを奪われてしまったからだ。
阿野はAudi driving experience Japanのサーキットトライアルチャンピオンとして、出場資格を与えられたドライバー。貴重なチャンスをどうものにするか注目される。

ST-TCRクラストップ #33 Audi RS 3 LMS

今村大輔

とりあえず練習どおりタイムは出たんですけど、ちょっとロスしたところがあったんで、リヤの使い方にもったいないところがありました。まぁまぁ、それなりにまとめられたかなという感じで。2年ぶりにTCR乗れたんで、慣れるまでに時間かかって。あとはハンコックタイヤも初めて履いたので、以前のタイヤと違いはあるんですが、そこはレースで徐々に慣れていけばな、と思っています。

阿野雄紀
練習の時と比べて、全然違うようにベストタイム出ましたけど、全然納得のいかない走りで。修正していかなくてはいけないポイントはいっぱいあるんですけど、やっぱりレースとなると、タイムを出そうというのとは違うと思うんですよ、初めてですけど。ていねいに走っていかなくてはいけないな、というのを感じました。今までAudi A1 Fun Cupというレースと、レジェンドカーレースに出ていました。A1を去年から、レジェンドカーを今年から走っています。

ST-1クラスはシンティアム アップルKTMに、まさかの事態が!

練習から好調で、予選でも激走を見せてくれることが期待された、#2シンティアム アップルKTMの飯田太陽 / 高橋一穂 / 加藤寛規 / 吉本大樹組。Aドライバー予選で飯田が1分34秒847をマークしてトップにつけ、#38 muta racing GR Supraの堤優威の1分35秒272にも、しっかり差をつけていた。
しかしBドライバー予選において、高橋がアトウッドでクラッシュ。幸い、足回りに大きなダメージはなさそうだが、3番手に甘んじてしまう。Bドライバー予選のトップは、岡山のポルシェ使いとして知られる、#71 CSダイワN通商アキランドポルシェの山本賢だったが、合算タイムでは阪口良平が2番手だった、#38 muta racing GR Supraが上回り、ポールポジションを獲得することとなった。


ST-1クラストップ #38 muta racing GR Supra

堤優威
昨日、ちょっとエンジントラブルがあって、エンジン交換を夜、メカニックさんがしてくれて。その中でこんな速いタイム出して、ST-Zにも勝って、たぶん今年初めてかな? 実力で前に行って、2号車とも近いタイムで終えられて、今年1年の集大成がやっと出せた感じです。自分的にも満足いくアタックでしたし、いいクルマに仕上がっていると思います。レースに向けても今回けっこうテストさせてくれたので、3人で力を合わせて優勝できたらなと思っています。

阪口良平
ちょっと練習からトラブルがいろいろあって、調子は良かったんですけど、交換したので僕も堀田さんもあんまり乗れずで、いきなりニュータイヤという状況で、ちょっと合わせきれなかったんですけど、基本的には調子いいんですよ。なので、しっかりクルマを直してくれたので、あとはしっかり走るだけです。いい感じだったし、長いようで短い3時間もあるんで、しっかり走り切りたいと思います。

 

新菱オート☆DXL☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10が連続ポール奪う

今季初参戦の#13 ENDLESS GR YARISが、小河諒のドライブによりAドライバー予選で1分40秒055をマークしてトップ。続くBドライバー予選では、すでにチャンピオンを決めている#7新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10の成澤正人、そして小河のパートナーである花里佑弥とで、まるでシーソーゲームのようにトップを入れ替える。
しかし終盤になって、1分39秒142をマークして、このふたりを上回ったのが、#6新菱オート☆DXL☆NEOGLOBE☆EVO10の菊地靖だった。冨桝朋広との合算タイムで、前回の鈴鹿に続くポールポジション獲得と相成った。


ST-2クラストップ #6新菱オート☆DXL☆NEOGLOBE☆EVO10

冨桝朋広
はい、無事に。前回も無事にポールやったんだけど(笑)。チームメイトがチャンピオンになれたんですから、最終戦ぐらいスパッと僕らが勝ってね、終わりたいです。まぁ、でも何あるか分からないから3時間。気を引き締めていきます。

菊地靖
最後にちょっとタイミングはずれちゃったんですけど、なんとか出せました。とりあえず直線は速いので(笑)、ここまでは。決勝でなんとか最後まで、このまま勝ちたいですけど。決勝ラップはみんな僅差で固まると思うので、ちょっとした作戦とか、そのへんの展開でレース的には面白い展開になるんじゃないかな? それでも勝ち切るように頑張ります。勝ちます!

 

(はた☆なおゆき)

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