スーパー耐久シリーズ2017 第5戦 富士SUPER TEC 予選レポート

September 2, 2017

スーパー耐久シリーズ第5戦が富士スピードウェイで開催され、9月2日(土)に予選が行われた。ポールポジションを獲得したのは、永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼組の#8 ARN Ferrari 488 GT3。ST-Xクラスで5戦連続は、3度目のタイ記録となった。

SKR ENGINEERING ings S2000が、TOM’S SPIRIT 86の連続トップにストップをかける

 土曜日の富士スピードウェイは、早朝まで降り続いた雨によってサポートレースが行われた頃は路面が濡れていたが、そのあと降り注いだ強い日差しによって瞬く間に乾き、スーパー耐久の予選は完全なドライコンディションで競われた。
 グループ2のAドライバーセッションでは、#86 TOM’S SPIRIT 86の松井孝允が1分57秒515をマークしてトップに。Bドライバーのセッションでも蒲生尚弥が1分57秒554をマークして長らくトップにつけていたが、終盤のワンアタックにすべてを賭けていた#93 SKR ENGINEERING ings S2000の佐々木雅弘が1分56秒764をマークして逆転に成功。佐々木のパートナーでAドライバーの太田侑弥は4番手だったものの、松井からコンマ5秒の遅れにとどめていたこともあり、合算タイムでは#93 SKR ENGINEERING ings S2000が上回って、開幕戦以来のトップを獲得。#86 TOM’S SPIRIT 86の4戦連続ポールを阻止することとなった。
「太田さんは淡々と行くって言っているけど、ガンガン担当の僕は思いっきり行く。守っていても仕方ないし、壊れたら壊れたで。シリーズを考えれば、僕たちはもう勝つしかないので」と佐々木。


 ST-5クラスでは#88 村上モータースMAZDAロードスターNDの村上博幸が、2分5秒403をマークしてAドライバーセッションのトップに。これをターゲットに慎重な走りを心がけたという、Bドライバーの脇谷猛は2分5秒110で2番手に留まるが、合算タイムでは4戦連続のトップに。1ポイントを加えて、また王座獲得に一歩前進を果たすこととなった。
「まずは自分たちのペースで淡々と走れば、いい位置でゴールできると思います。完走して、少しでも多くのポイントが稼げれば、可能性は大きく広がるんじゃないでしょうか」と村上。2番手は岡崎善衛と井上恵一がアタックを担当した#48 GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFITが獲得した。

 

5戦連続ポールは最多タイ、ハンディもなんのその、ARN Ferrari 488 GT3がまたしても!

 グループ1のAドライバーセッションでは、#8 ARN Ferrari 488GT3の永井宏明が1分41秒393でトップ。いったんは#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの内田優大の逆転を許したものの、すぐに再逆転を果たしていた。これに続こうとしたBドライバーの佐々木孝太ながら、今ひとつまとめきれず1分40秒335に甘んじて2番手に。トップタイム、1分40秒331は#3 ENDLESS ADVAN GT-Rの山内英輝がマークした。しかしながら、合算タイムではまたも#8 ARN Ferrari 488 GT3が獲得。ST-Xクラスにおける5戦連続ポールは2010年と14年以来のタイ記録。最終戦に記録更新の期待がかかることとなった。2番手は藤井誠暢が4番手だった#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rで、3番手は星野敏と荒聖治がアタックを担当した、#777 D’station Porscheが獲得した。


 今回は開幕戦以来の対決となった、ST-1クラスでは小川勝人と影山正美がアタックを担当した#31 Nissoku Porsche 991 GT3 Cupが獲得、ST-Xクラス勢に続く総合10番手ともなった。なお、影山のマークした1分44秒607は、久々のレコードタイム更新となっていた。「BMWさんは、だいぶ年季が入っているので(笑)。クルマのポテンシャルはどこまであるのか。僕は僕で精いっぱい行っている中で、それがコースレコードになりました」と影山。


 そしてST-2クラスでは大澤学が1分52秒287でトップ、後藤比東至が1分51秒994で2番手につけていた#59 DAMD MOTUL ED WRX STIが、今季4回目のポール獲得となった。今回は助っ人として谷口信輝を起用しており、「僕らの走りは今回、想定どおりでした。谷口さんを呼んで来て、負けるわけにはいかないですし、今回でタイトルを決めます」と大澤はきっぱり。なお、Bドライバーセッションでは菊地靖が1分50秒933をマークしてトップ。冨桝朋広とともに駆る、#6新菱オート☆DIXCEL EVO Xは2番手につけた。

 

ST-3クラスはADVICS TRACY RC350が2戦連続でトップに

 ST-3クラスのAドライバーセッションでは、#39 ADVICS TRACY RC350の手塚祐弥が1分51秒715をマークしてトップに。2番手につけた#15 岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34の長島正明が1分53秒081だっただけに、いかに飛び抜けていたかが分かる。続くBドライバーセッションでは#38 muta Racing TWS IS350の阪口良平が1分51秒980でトップながら、手塚のタイムを上回ることができず。パートナーの前嶋秀司は「アタックしたタイミングで黄旗が振られていて、アクセルを戻してしまった」ため、1分52秒011で2番手となっていたが、手塚の作ったマージンは絶対的で、前回に続くトップにつけることとなった。
「かなり気合入れました(笑)。Aドラ予選だと、いつもル・ボーセさんにやられていて2番手だったんですけど、今回は良平さんより速いタイムで、めっちゃ嬉しいです」と手塚。2番手は阪口と堀田誠が駆る#38 muta Racing TWS IS350が獲得した。


 そして、ST-TCRクラスでは、ここまで4戦連続でトップだった田ヶ原章蔵/白坂卓也/竹田直人/新井敏弘組の#45 LUQUI MOLY RS3 LMSが、ストップをかけられていた。田ヶ原はAドライバーセッションで1分52秒776をマークし、トップだったのだが……。フィリップ・デベサが1分52秒922で2番手、そして密山祥吾が1分52分026でトップにつけた#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRが、参戦2戦目にしてトップにつけた。
「今回は脇阪寿一さんに加わってもらって、いろんなことを教えてもらいました。本当に細かいところまで指摘していただいて、この週末だけでチームが強くなった気がします。決勝ではトラブルが出ないように、欲を出さないで淡々と走ります」と密山。2番手は#45 LUQUI MOLY RS3 LMSが獲得した。そしてタイトルに王手もかけている、黒澤琢弥/石川京侍/加藤寛規/吉田広樹組の#98 Modulo CIVIC TCRは、3番手から決勝に挑むこととなった。

 

ポールポジション(ST-Xクラストップ)

#8 ARN Ferrari 488 GT3

永井宏明
「ポールの連続記録でトップに並べたのは、すごく嬉しいし、名誉なことですね。ただ、決勝はGT-Rが速いので、楽にはいかないと思いますが。なにはともあれ予選は一番になれたので、それは良かったです。明日の決勝レースは予選の順位なんか関係ないほど長いので、淡々と行きます。3人にしっかり力を合わせて走ります」

佐々木孝太
「ポールの連続記録で並びましたし、以前とは異なりウエイトを積んでの記録なので、価値はすごくあると思います。クラスもいちばん激戦だし、その中で獲り続けていることも価値がありますよね。ただ、自分の走りは全然ダメでした。まず、今イチ1コーナーのブレーキングで攻めきれなかったという部分と、セクター3でちょっと失敗しちゃっているので、僕的にはコースレコード出して、永井さんも一番、僕も一番というのが理想の形で、そうやってポール獲ることが、本当のポール獲ることだと思っているので、そういう意味では今サンぐらいですね。自分の中での課題、ふたつクリアできなかったので、そこはちょっと悔しいなぁ。明日はトラブルなしで走りたいです」

 

(はた☆なおゆき)

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