《予選 / 決勝レポート グループ2》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース

April 28, 2018

《予選 / 決勝レポート グループ2》ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース

一度はトップを譲ったTOM’S SPIRIT 86が逆転勝利を飾る

ゴールデンウィークに突入した、スポーツランドSUGOが舞台のシリーズ第2戦は、今シーズン初めての3時間/2グループ開催となり、ST-4クラスとST-5クラスによるグループ2は4月28日(土)の午前に予選を、そして午後に決勝レースを行なった。
ST-4クラスでは#86 TOM’S SPIRIT 86がポール・トゥ・ウィンで7連勝を達成。
ST-5クラスでは、スポット参戦の#67 YAMATO FITが嬉しい初優勝を飾っている。

 

 

予選まで全セッションでTOM’S SPIRIT 86がトップを譲らず!

金曜日には専有走行が1時間30分ずつ2セッション行われ、ST-4クラスのトップは松井孝允/坪井翔/中山雄一組の#86 TOM’S SPIRIT 86で、1分33秒467をマーク。
そしてST-5クラスのトップは藤井潤/窪田俊浩/梅田真祐組の#168冴えカノレーシングWITH FCA FITで、1分41秒082をマーク。
開けて土曜日に行われた予選は、よりコンディションが向上したこともあって、さらなるタイムアップが期待されたが、実際のそれは想像以上だった。

 

 

ポールポジションを獲得したのは、専有走行の勢いをそのまま保った#86 TOM’S SPIRIT 86。
松井が1分32秒559を、坪井も32秒402を出してともにトップ、2戦連続で最前列からのスタートとなった。
ちなみにCドライバーのセッションでも中山がユーズドタイヤでトップと、ここまで全セッションでライバルの追随を許していない。

「今回はチームに感謝しています。前日から準備していたことが、今日はすごく活きていましたから。
クルマもすごくいい感じです。この調子で決勝も行きたいと思います」
(松井)

「予選アタックは去年の最終戦以来2回目です。
松井選手も2周行ったので、僕も2周行って、引っかかりたくなかったんですが、最後は結局引っかかってしまいました。
それでもポールが獲れてよかったし、タイム差もあるのでミスなく行ければ決勝も大丈夫だと思います」
(坪井)

ST-4クラスの予選2番手は、小河諒/高橋翼/花里佑弥/呉良亮組の#13 ENDLESS 86が獲得し、3番手は加藤彰彬/堤優威/平木湧也組の#54 TC CORSE iRacing ROADSTERが獲得した。

 

Odula Idea MAZDAデミオMBが初めてのクラスポールを奪う!

一方、ST-5クラスでは橋本陸/霜野誠友/武地孝幸組の#66 odula Idea MAZDAデミオ15MBが、初めてのポールポジションを獲得。橋本が1分40秒788を、下野が40秒526をマークしてともにトップで、専有走行の6番手から大躍進を遂げた。

 

 

「本当のことを言うと、ストレートが遅かったので最初からスリップストリームを使っていこうと。それがすごくうまく決まりました。ハコのレースでは初めてのポールなので、決勝もしっかり戦いと思います」
(橋本)

「練習走行から調子は良かったし、Aドライバーがいいタイムを出していたので、自分も行けるだろうと。いい予選になりました。僕もチームもS耐では初めてのポールなので、決勝もこの調子で行きたいと思います」
(霜野)

ST-5クラスの予選2番手は筒井克彦/大塚隆一郎/山下潤一郎/山西康司組の#2 TEAM221ロードスターが獲得し、3番手は村上博幸/雨宮恵司組の#88 村上モータースポーツMAZDAロードスターが獲得した。

 

助っ人の激走が光ったSunoasis田中建設86、またもTOM’S SPIRIT 86を脅かすも・・・

 

予選の興奮もまだ冷めやらぬ約5時間後、決勝レースのスタート進行が開始された。
まずは8分間のウォームアップ走行が行われ、その後に全車がグリッドへ並ぶはずだったが、8番手だった佐々木雅弘/小倉康弘/豊田大輔組の#29 T’s CONCEPT小倉クラッチ86が、電気系トラブルによってピットスタートを強いられていた。

レースはまず、#86 TOM’S SPIRIT 86の松井のリードから始まった。
これに続いたのは、オープニングラップのうちにふたつ順位を上げていた、#55 Sunoasis田中建設86のたしろじゅんと#13 ENDLESS 86の高橋だった。
しかし、ふたりとも食らいついていくことはできず、周回を重ねるごと差を広げられてしまう。
そんな中、間もなく1時間を経過というところで、セーフティカー(SC)が行われることに。
ミッショントラブルを抱えた車両から大量のオイルが撒かれ、その処理に20分以上も費やされることとなった。
この間に、多くの車両が義務づけられたピットストップ2回を済ませるという荒療治に!

これが功を奏してトップに立っていたのは、#55 Sunoasis田中建設86の助っ人ドライバー大井貴之。
一時は後続に大差をつけていたが、2度目のSCランで一気に差を詰め、バトル再開後には三つ巴の戦いとしたのは、#86 TOM’S SPIRIT 86の中山と#13 ENDLESS 86の小河だった。
大井と小河がタイヤを4本交換としていたのに対し、中山は左側の2本だけに留めていたため、なかなか抜きあぐねていたものの、バックマーカーを利用して68周目の1コーナーで大井をパスすることに成功する。

続いて大井に迫ろうとした小河だったが、それまでのチャージでタイヤを酷使し、やがてスピンを喫して万事休す。
それでも3番手は守り抜いて#13 ENDLESS 86は17戦連続で表彰台の獲得を果たすこととなった。
4位は予選のコースアウトもあって、最後尾スタートをまたしても強いられていた小林康一/塩谷烈州/瀬戸貴臣組の#58 ウィンマックステインワコーズDC5☆KRPが、激しい追い上げを実らせて獲得していた。

最後は約4秒差での逃げ切りを遂げた#86 TOM’S SPIRIT 86は、これで7連勝。
いったいどこまで連勝を重ねていくのだろうか?

 

 

「今日はチームに準備してもらった、クルマあっての勝利でした。
けっこう展開が荒れたり、SCが入ったりしたので、いったん作戦で前に出られちゃったんですが、コース上のペースはすごく良かったので、最後に中山選手がオーバーテイクしてくれたので、それは本当にチームの力で勝てたな、と思います」
(松井)

「今回は何にもしておりません(笑)。
SCランを2周か3周して終わりだったんですが、僕は特に何もしてませんが、松井選手がすごいリードを作ってくれたのに、途中のレース展開がつらいものがありましたけど、中山選手が抜いてくれたので、もう中山選手の走りに感謝です」
(坪井)

「長いこと走らせてもらいましたが、ガソリンは大丈夫でしたが、左側の片輪交換だったので、左コーナーが最後はきつくて、全然最後はグリップなかったんです。
2番手で後ろに着いている時も左コーナーが遅かったので、なかなか最終コーナーで合わせられなくて、きつかったんですけど。
でも、5クラスがいて良かったです。そういう時の処理には自信があるので」
(中山)

 

有力どころに相次いだ不運、スポット参戦チームが嬉しい初優勝!

ST-5クラスは、まさに大波乱の展開となっていた。
クラスポールからスタートを切った#66 odula Idea MAZDAデミオ15MBの霜野は、オープニングラップのうちに4番手に後退。
そればかりか序盤早々に他車との接触により、アンダーパネルを痛めて修復を強いられたことで、さらに順位を落としてしまう。
代わって序盤のレースを支配したのが#2 TEAM221ロードスターの大塚だった。
しかし、#4 THE BRIDE FITの太田侑弥も遅れず続いていた。最初のSCランの後、いったんは4番手にまで退いていた#2 TEAM221ロードスターながら、そこからの追い上げも激しかった。
中盤までトップを走っていた#4 THE BRIDE FITは、ピットレーンリミッターの誤作動により、ドライビングスルーペナルティを受けて順位を後退。

これによって、気がつけばトップに立っていたのが、安井亮平/池田歩組の#67 YAMATO FIT。
昨年の最終戦・岡山以来のスポット参戦を、しっかりノートラブルでしのいだことで勝利をつかむことに成功する。

 

 

「実感が沸かないです。
たぶんSCが入ったことで燃費が良かったのが勝因かもしれませんし、僕らはふたり体制だったのでSCの間にドライバー交代とか、うまくできたのが良かったのかもしれません。
うちにとっては厳しい状態かと思いましたが、集中して走りました」
(安井)

「いちばんに嬉しいというのと、応援してくれた方、チームのみんな、そして今回はAドライバーの安井選手にかなり引っ張ってもらったので、安井選手に一番敬意を表したいですね。
SCに助けられたり、いろいろ要因はあると思うんですが、優勝できて良かったです」
(池田)

終盤のST-5クラスを盛り上げたのは、2番手争いだった。
#88 村上モータースMAZDAロードスターの村上、#4 THE BRIDE FITの太田、そして#2 TEAM221ロードスターの山西が激しく競い、やがて3台が一列縦隊に。
エアジャッキのトラブルでタイヤ無交換とせざるを得なかった村上は、67周目に大田をかわしていた山西を抑え切ることはできず、ラスト2周となった95周目の1コーナーで逆転を許すことに。
今回は悔しい4位となった。
なにより山西の切れた走りが光っていたバトルは、観客の視線を釘づけにしていた。

(はた☆なおゆき)

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