《2018公式テスト》富士スピードウェイ公式テスト➁ レポート

May 9, 2018

ピレリ スーパー耐久シリーズ公式テスト➁ 富士スピードウェイレポート
富士24時間に向けて、2回目の公式テストが行われる!


6月2〜3日に行われる、シリーズ第3戦「富士24時間」を約1か月後に控え、富士スピードウェイで2回目の公式テストが5月8日に開催された。
デイセッションの最速タイムは、#83 Phoenix Racing Asia R8が記し、雨に見舞われたナイトセッションでは#99Y’distraction GTNET GT-Rがトップとなっていた。

 

 

 

多くの車両に補助ライトが備えられ、24時間レースへの雰囲気十分

今回の公式テストはデイセッションとして1時間ずつ3回、そしてナイトセッションが1時間と1時間30分間で2回行われた。
ちなみにナイトセッションは連続で行われたが、17時30分からの後半セッションは本戦に義務づけられている、消音対策が施されたエキゾーストを装着した車両のみ走行可能とされていた。
これはもちろん近隣への配慮である。

また、その対応エキゾーストを含め、すでに24時間仕様としている車両がほとんどで、自光式のゼッケンはもちろんのこと、多くの車両に補助ライトが装着されていた。
ただし、どの車両も特別なことはしておらず、というか特にFIA-GT3やTCRはホモロゲーションの関係上できないからである。
とはいえ、パーツを新品に交換したり、センサー類の接続を強化したり、という配慮はあったようだ。

 

ST-Zクラスのポルシェ ケイマン初登場! その可能性は?

さて、このテストで初めてお目見えしたのは、ST-Zクラスのポルシェ ケイマンGT4クラブスポーツだ。
BENDからのエントリーで、本戦には#51 DIAMANGO Caymanとして、石原将光、細川慎弥、池田大祐、余郷敦、坂本祐也がドライブする予定となっている。
クルマの印象を細川に聞いてみた。

「雰囲気としてはすごくマイルドで、乗りやすいですね。
ロールも程よく抑えられていて、しっかり感もあるので、パッと乗っても安心感がありますね。
剛性感だとか、ブレーキやステアリングのフィーリングにしても、ジェントルマンがポッと乗っても、このGT4というカテゴリーのイメージは『ああ、なるほど。
こういうものなんだ』っていうのが、ものすごく伝わってきましたね。
ただ、思ったよりストレートの伸びがない。
最初のトルクはあるんですが、その先が若干・・・。
現状、ST-1とTCRの中間といったところで、ST-1を優れそうな感じではないですね。
ただ、乗っているフィーリングでいうと、去年のZ4に比べて、コーナリングは良さそうなので、まだまだ詰めていく余地はありそうです」

ちなみに、今回のベストタイムは1回目のセッションで記録された1分50秒545ながら、セットを詰めて、ニュータイヤを装着したなら、48秒台あたりまで入れられるのではないか、というのが細川の予想でもあった。

 

アウディR8が好調、デイセッションではトップタイムを記す

今回のテストでは前述のとおり、消音対策のエキゾーストシステムが装着されていること、また長丁場を見越してタイムを極めようとしていたチームは、ほとんどいなかったこと、さらに気温が下がって最もタイムが出ると思われた、最後のデイセッションが雨に見舞われたため、3月の公式テストのベストタイムを更新したチームは皆無。
そのため、各クラスのベストタイムを記録したチームを、報告させていただくのみとする。

ST-Xクラスでは1分41秒193を記録した、#83 Phoenix Racing Asia R8がトップ。
そして、ST-1クラスのトップは#47 D’station Porsche Cupが1分45秒593で総合9番手、ST-Zクラスの#51 DIAMANGO Caymanが1分50秒545で総合11番手。
これに続く総合12番手は、ST-TCRクラストップの#98 FLORAL CIVIC TCRで1分51秒141をマーク。
ST-3クラスでは#14 岡部自動車MBFネットワークスT-MAN Z34がトップで、1分58秒681をマークしている。
そしてST-2クラスでは#59 DAMD MOTUL WRX STIが、1分55秒297をマークしてトップに。

ST-4クラスではAUTO FACTORYの#156テストカーがトップで、1分57秒527をマークし、ST-5では#32 Nissoku ND ROADSTERがトップで、2分7秒356をマークした。
なお、デイセッションでは2回目にコースアウトした車両を回収するため、一度だけ赤旗中断があったが、大きなアクシデントは発生せず。
無事に終了した。

また、今回のエントラントミーティングにおいて車両の角など6か所に反射テープを貼ることが義務づけられ、そして通常15分間でグループ2〜1の順で分けて行うA、Bドライバー予選を、富士24時間に関しては間にST-Xクラスだけ分けて、10分間で行うことが発表されている。

 

霧と雨に見舞われるも、なんとか行われたナイトセッション

ナイトセッションを前にして心配されたのが、霧に覆われるのではないかということ。先にも触れたようにデイセッション最後から降り始めた雨は、それほど強くならなかった代わりに、霧を伴い始めていたからだ。ちなみに本戦のナイトセッションを走るための条件が、3月もしくは今回のナイトセッションを走ること。もし、視界不良で走行不能となってしまうと、デイセッションしか走れないドライバーが続出してしまうことになる!

だが、思った以上に濃くならず、最初のナイトセッションが定時からスタート。その代わり、雨は引き続き降ったものの、本戦のナイトセッションでいきなりウェットコンディションを経験するよりも、今のうちに練習ができて良かった、という考え方もできるだろう。また、ナイトセッション未体験のドライバーは、早々に条件を満たすこともできていた。

前回のテストでは5か所のポストに設置されるのみだった LED信号機は、全18ポストに設置。
コース脇に設けられた投光器も改善されて、視認性はかなり向上したよう。
また、改めて見ると補助ランプに工夫が見られる車両も。
#59 DAMD MOTUL ED WRX STIはネット越しに装着し、#77 CUSCO RACING 86は脱着式の4連ライトポッドを採用。
このあたりはラリー由来のようで、実に興味深い。

 

ナイトセッションの最速タイムはY’s distraction GTNET GT-Rが記録する

雨は時間の経過とともに勢いを増したこともあり、早々に走行を終了するチームも多く、ナイトセッションの後半でタイムを縮める車両は存在せず。
ほぼ折り返しのタイミングで、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rが記録した1分54秒541がベストタイムになった。
「だいぶ照明も増えたんで、見やすくなっているんですけど、やっぱり見えないコーナーは見えないですね。
最終コーナーの出口だったり、1コーナーあたりはまだまだ(光が)欲しいです。
でも、だいぶ良くなって走りやすくなっていましたね。
ただ、霧だったり、雨だったり、というのもありまして見難かったですけど、いいトレーニングにはなりました。
もし、本番の時に晴れていたら、夜でも見やすいと思うので。
ロングランもできたし、調子もいいので、しっかりやっていきたいと思います。
ベストラップ出した周は完璧なクリアじゃなくて、何台かに引っかかっていますけど、まだまだ行けそうではありました」とは、タイムを出してきた藤波清斗のコメントだ。

また前回のテストでもコメントを聞いた、#777 D’station Porscheの荒聖治は、「ずいぶん明るくしてもらえたんですが、雨で、霧で水しぶきが上がって、この条件ではすごく見難いですね。
やっぱり速度差のあるレースなので、このコンディションなら相当神経使いそうです。
増やしてもらって明るくなっているから、そのへんマイナスじゃないんですが。
だけど、天気はいい時にやりたいな、という感じです。
雨の中、ポルシェは昨年の最終戦もそうだったんですけど、手応えはあるんでタイヤが変わってもいい感じで走れるっていうのは、すごくいいです。
確認できた中では、いいポイントだったと思います」と語っていた。

極めて困難なコンディションであったにも関わらず、アクシデントは皆無。
ドライバー全体のマナーの良さが確認できた。
それだけに、できれば本戦のナイトセッションは、コンディションに恵まれて欲しいもの。
もちろん終日ドライコンディションが理想ではある。
誰もが充実の24時間を過ごすためにも・・・。

 

(はた☆なおゆき)

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