スーパー耐久シリーズ

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ニュース: 2025.03.18

第1戦 もてぎ大会のプレビューレポート

ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONEがいよいよ3月22日(土)~23日(日)の2日間、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開幕戦を迎える。

 

そんな一戦は、10クラス60台もの車両がそろうことになった。しかも今回はこれまでにない土日それぞれの2レース制。ST-Zクラス、ST-4クラスは土日どちらもレースを戦う変則的な大会だ。そんな開幕戦の見どころをクラスごとに見ていこう。

 

ST-X

2024年は最終戦の終盤まで目が離せないチャンピオン争いが展開されたST-Xクラス。2024年第7戦は赤旗中断が二度も導入される荒れた展開を制した#1 中升 ROOKIE AMGが逆転で2年連続チャンピオンを獲得した。

 

迎える2025年シーズンだが、ROOKIE Racingの活動の変化にともない、#1 中升ROOKIE AMG GT3はスーパー耐久には登場しないが、楽しみなチームが加わった。ST-Zに加えて参戦する#101 Hitotsuyama Audi R8 LMS、#666 seven × seven PORSCHE GT3R、#777 D'station Vantage GT3という3台だ。#777 D'station Vantage GT3はスーパー耐久復帰となるが、エボリューションモデルとなるほか、カラーリングも一新される。

 

迎える開幕戦だが、もてぎはそのコースレイアウトからミッドシップ車両、リヤエンジン車両が大いに得意とする。今季から参戦する#101 Hitotsuyama Audi R8 LMS、#666 seven × seven PORSCHE GT3Rにとっても大きなチャンスと言えるかもしれない。もちろん他の3台、特に昨年上位を争った#23 TKRI松永建設AMG GT3、#31 DENSO LEXUS RC F GT3も黙っていないはず。昨年チャンピオンを獲得した片岡龍也と蒲生尚弥がそれぞれの車両に乗り込むことも注目どころだ。

 

また今季のST-Xクラスはすべて車種が違うこともファンにとっては楽しみなところだろう。

ST-Z

近年多くの台数で盛り上がりをみせているのが、GT4車両を使うST-Zクラス。2024年は#52 埼玉 GB GR Supra GT4がランキング2位に大差をつけ、2023年に続く連覇を飾った。2025年も#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2がシーズンの軸となっていくはずだ。

 

2025年の開幕戦となる第1戦は11台がエントリーしており、5車種のバラエティがある。ドライバーもトップレベルの顔ぶれが揃っており、2025年も激戦必至だ。ST-Xでも触れたとおり、第1戦の舞台であるもていはミッドシップ車両、リヤエンジン車両が得意。#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CS、#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4はミッドシップで、#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4は2024年のウイナーでもある。

 

一方で、今回の第1戦のST-Zクラスは土曜、日曜と1レースずつ戦うこれまでにないスケジュール。変則的な開催がどんなドラマを生むか、目が離せない。

ST-TCR

2023年まではやや台数が少なかったST-TCRクラスだが、2025年に向けて5台まで台数が拡大することになった。しかも車種バラエティもホンダ・シビック・タイプR TCR、アウディRS3 LMS TCRといったこれまでもスーパー耐久で見られていた車両に加え、2024年も1戦登場したヒョンデ・エラントラN TCR、そしてスーパー耐久初登場となるクプラTCRという4車種が登場する。

 

クラスの中心となりそうなのは2024年もシリーズをリードしてきた2台のRacer ホンダカーズ桶川 CIVICとなりそうだが、#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCR、#98 WAIMARAMA Elantra N TCRともドライバーラインアップが充実しており、見逃せない戦いとなりそうだ。

ST-Q

他のクラスに該当しない、STOが認めた開発車両が参加できるST-Qクラスは、第1戦もてぎについては1台がエントリーした。今回参戦するのは、GR Team SPiRITの#104 GR Yaris DAT Racing Conceptだ。

 

もてぎで行われた公式テストから走行しているが、2023〜2024年にORC ROOKIE Racingが投入したGR YARIS同様、DAT(ダイレクト・オートマチック・トランスミッション)を搭載している車両となっている。その狙い、開発の内容については、今後アナウンスされるはず。プロドライバーが3人そろっており、まずはST-2クラス車両との戦いにも注目だろう。

ST-1

2024年は#2 シンティアム アップル KTMの1台のみの参加で、そのままチャンピオンを決めたST-1クラスだが、2025年は#2 シンティアム アップル KTMのドライバーたちも熱望していたライバルが復活することになった。

 

登場するのは、2023年までST-1クラスにも参戦していたD'station Racing。ただ2023年までとは車種が異なり、ポルシェ911 GT3 Cup(992)を投入する。スピードの面でも公式テストから#2 シンティアム アップル KTMに対抗しており、非常に楽しみな存在となりそうだ。

ST-2

2024年も毎戦熾烈な戦いが展開されてきたST-2クラスは、2025年開幕戦には8台がそろった。車種バラエティもトヨタGR YARIS、ホンダ・シビック・タイプR、三菱ランサー・エボリューションXと3車種がそろう。

 

2024年は#225 KTMS GR YARISが抜群のレースでの強さをみせチャンピオンを奪回したが、#95 SPOON リジカラ CIVICや#72 OHLINS CIVIC NATSなどライバルたちが何度も速さをみせてきた。もちろんシンリョウレーシングチームが走らせる2台のランサーもその実力は健在だ。

 

各チームとも魅力的なドライバーラインアップがそろっており、今季も白熱した戦いが展開されそう。

ST-3

2024年も毎戦のように魅力的なバトルが展開されてきたST-3クラスは、今季もOKABEJIDOSHA motorsportの2台の日産フェアレディZ、TRACY SPORTS with DELTAの2台のレクサスRC350による戦いとなる。

 

両チームとも充実したドライバーラインアップで、2024年こそ#39 エアバスター WINMAX RC350 TWSが僅差のチャンピオンを獲得したものの、毎戦4台のどの車両が勝ってもおかしくないレースが展開されてきた。2025年もその戦いは継続されそうだ。

ST-4

スーパー耐久シリーズを象徴するクラスのひとつでもあるST-4クラスは、2024年は#3 ENDLESS GR86が僅差の戦いをドラマチックな展開で制しチャンピオンを獲得。今季もGR86を中心とした戦いが展開されそうだが、2024年に嬉しい初優勝を飾った#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RF、そしてST-5クラスでお馴染みのTEAM NOPROが投入する#37 DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターという2台のロードスターがクラスを盛り上げてくれそうだ。

 

2025年開幕戦のエントリーは9台。チーム体制、ドライバーラインアップとも今季も充実しており、熱いドラマが開幕から展開されるのは間違いないだろう。しかも今回、ST-4クラスは土日それぞれレースを戦う2レース制。今までにないドラマが待っているかもしれない。

ST-5F

2025年から、ST-5クラスは2クラスに分かれることになった。ST-5Fは、前輪駆動の車両のクラスで、市販車のラインアップどおりこちらは形式の違いを含めると5車種の戦いとなる。

 

本命と言えるのは、2024年に悲願のチャンピオンを獲得した#17 DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2だが、多くの台数が参戦するHonda FIT勢もHondaの地元レースで迎える開幕戦で、見逃せないところだろう。

ST-5R

2クラスに分かれたST-5クラスのうち、ST-5Rは後輪駆動の車両によるクラスとなった。2025年開幕戦はマツダ・ロードスターが7台そろっている。とはいえ、その7台は精鋭ぞろいだ。

 

今季も主役となりそうなのは村上モータースの2台、そして#65 odula TONE 制動屋ROADSTERといったところだろうか、スピードという面では2024年同様ST-5Fと大きく変わらないことから、2クラスが入り乱れての戦いが展開されるかもしれない。

 

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