6月5日(金)〜7日(日)に激闘が展開された第3戦富士24時間レースを経て、ENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONEは宮城県のスポーツランドSUGOに舞台を移し、第4戦『SUGOスーパー耐久4時間レース』が7月4日(土)〜5日(日)に開催される。今回は4日(土)と5日(日)にそれぞれ4時間レースを1回ずつ開催するスタイルだ。そんな第4戦をプレビューしつつ、各クラスの第3戦をレビューしよう。

GT3カーで争われるST-Xクラスは、第3戦富士24時間には今季最多となる7台がエントリーした。6月5日(金)に行われた公式予選では、今シーズン初登場となった#81 DAISHIN GT-R GT3がポールポジションを獲得。#31 DENSO LEXUS RC F GT3がフロントロウの2番手につけた。
決勝レースは6月6日(土)に曇り空のもと始まったが、明け方近くまでレースをリードしていったのは#777 D'station Ferrari 296 GT3。しかし、明け方の接触でダメージを負い後退し、レースは#81 DAISHIN GT-R GT3、そして2025年のウイナーである#23 TKRI松永建設AMG GT3の優勝争いに絞られていった。
レースは終盤、雨が強くなるタイミングがあったが、ここでスリックタイヤを履き続ける選択を行った#23 TKRI松永建設AMG GT3が展開を味方につけ、2025年に続き連勝を飾ってみせた。
迎える第4戦SUGOは、#23 TKRI松永建設AMG GT3、#31 DENSO LEXUS RC F GT3、#182 R ZERO Mercedes-AMG GT3 EVO、#777 D'station Ferrari 296 GT3という4台がエントリーした。このうち、デビュー2戦目の#182 R ZERO Mercedes-AMG GT3 EVOをのぞく3台は、昨年も熾烈なトップ争いを展開した3台。今シーズンも白熱した戦いを展開しそうだ。中でも、昨年と車両は違えど#777 D'station Ferrari 296 GT3はチームとして昨年優勝も飾っている。そろそろ今季初勝利が欲しいところだ。
GT4カーで争われるST-Zクラスは、第3戦富士24時間には11台がエントリーした。クラスポールポジションを獲得したのは#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2で、レース序盤から#25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4と延々と僅差の争いを展開していった。
途中、#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2にペナルティストップが課されその差が開くこともあったが、レース終盤にはふたたび逆転。#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2がトップでチェッカーを受けた。ただ、最後のピットストップ時の作業違反で#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2にはタイム加算があり、#25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4が逆転勝利を飾った。#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2は2位、ノーミスの戦いを続けた#22 KOKUSAI GROUP GT4 RS CSが3位となった。
第4戦SUGOはいくつかの参戦チームの入れ替えがあり、10台がエントリーした。第3戦富士24時間でも優勝を争った#25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4と#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2は、昨年もSUGOでチームとしてトップ争いを展開した2台。昨年優勝を飾った#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2が第3戦の悔しさを晴らすか、それともライバルたちが立ちふさがるか注目だ。
ST-TCRクラスは、第3戦富士24時間は#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRと#430 エヴァRT初号機 Monster RS3 LMSの2台の争いとなり、クラスポールポジションを#430 エヴァRT初号機 Monster RS3 LMSが獲得していた。ただ、レース途中で#430 エヴァRT初号機 Monster RS3 LMSは駆動系にトラブルを抱えてしまう。一方の#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRもトラブルに苦しむことになったが、修復を繰り返し完走。優勝を果たした。
迎える第4戦SUGOでは、第2戦鈴鹿で優勝を争った#97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC、#100 HITONOWA TTS CIVIC-TCRが戦列に復帰。#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCR、#430 エヴァRT初号機 Monster RS3 LMSと4台の争いになる。見ごたえある戦いが楽しめそうだ。
第2戦鈴鹿からBirth Racing Project【BRP】が#250 BRP★HOJUST MUSTANG DHRを走らせているST-USAクラスは、第3戦も一台のみながら果敢に24時間の戦いに挑戦していった。途中トラブルで長い時間ピットで過ごすことになったが、完走扱いとなる総合54位でフィニッシュした。
第4戦SUGOも#250 BRP★HOJUST MUSTANG DHRが1台のみの参戦となるが、タイトなスポーツランドSUGOでもその迫力ある走りを堪能できそうだ。
他のクラスに該当しない、STMOが認めた開発車両が参加できるST-Qクラスは、第3戦富士24時間では5台がエントリーした。CO2回収を行いながら戦った#55 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptは残念ながらトラブルでリタイアを喫したほか、第1戦以来の登場となった#28 GR YARIS M conceptも完走したが多数のトラブルに見舞われた。
一方で、#61 SUBARU HIGH PERFORMACE X VersionⅡが総合16位に入る好走を披露。また液体水素ポンプ用超電導モーターを使った#32 TGRR GR Corolla H2 conceptも、まったくのノートラブルではなかったが、かなりプランに近い走りをみせ、24時間レースを走り切った。#104 GR Yaris DAT Racing Conceptも総合24位でレースを終えた。
第4戦SUGOは、#28 GR YARIS M conceptの一台のみのエントリーとなるが、24時間レースでも常にハイパワーを出しながらレースを戦い、クルマづくりを続けていた車両。今回も将来に繋げるために全力の走りをみせてくれそうだ。
#2 シンティアム アップル KTMと#47 D'station Porsche 992が争っているST-1クラスは、今回も予選で#2 シンティアム アップル KTMがクラスポールポジションを獲得したが、レースでは電装系トラブルやエンジン周辺のトラブルに悩まされ、#47 D'station Porsche 992が開幕3連勝を飾った。
#2 シンティアム アップル KTMにとっては、シリーズを考えるといよいよ第4戦SUGOは落とせない戦いとなる。どんな展開となるのか注目だ。
第3戦富士24時間では8台がエントリーしたST-2クラスは、予選2〜3番手を占めていた#6 新菱オートDXLネオグローブEVOⅩ、#7 新菱オートDXL☆MART☆VARISエボが相次いでトラブルに見舞われてしまうことに。さらに開幕2連勝中だった#95 SPOON リジカラ CIVICもリヤガラスが割れるトラブルで遅れてしまった。
そんななか、レースは#13 ENDLESS GRYARISと#72 OHLINS CIVIC NATSのマッチレースとなっていったが、13 ENDLESS GRYARISが優勝。#72 OHLINS CIVIC NATSが2位となり、大きなトラブルなく追い上げた#225 KTMS GR YARISが3位となった。
第4戦SUGOは、これまでもCIVIC Type RとGR YARISががっぷり四つの成績を残しているコース。これにランサー・エボリューション勢がどう絡んで来るか。
今季は#21 Hitotsuyama BMW M2 Racingと#39 エアバスター Winmax RC350 EXEDYの2台の争いとなっているST-3クラス。第3戦富士24時間は、今季ここまで連勝中の#39 エアバスター Winmax RC350 EXEDYが途中ペナルティこそあれど、きっちりと3連勝を飾った。#21 Hitotsuyama BMW M2 Racingもトラブル修復を成し遂げ2位となっている。
第4戦SUGOも同じく2台の参戦。シリーズの流れは変わるのか、このまま続くのか楽しみにしたいところだ。
第3戦富士24時間は10台で争われたST-4クラス。クラスのポールポジションは#3 ENDLESS GR86が獲得したが、これに続いた#884 シェイドレーシング GR86、#41 HC GALLERY EXEDY GR86 WINMAXが24時間の決勝レースを通じて三つ巴の戦いを展開していった。
この戦いは#3 ENDLESS GR86と#41 HC GALLERY EXEDY GR86 WINMAXの争いに変化していったが、#3 ENDLESS GR86は終盤残り1時間ほどというタイミングでトラブルによりピットへ。#41 HC GALLERY EXEDY GR86 WINMAXが激闘を制することになった。
第4戦SUGOでも、ST-4クラスは10台と参加台数は変わらず。顔ぶれも変化していないが、今回も僅差の争いになるのは間違いない。第3戦でも争った3台はランキングでも拮抗しているが、終盤戦に向けイニシアチブを握るのはどのチームになるだろうか。
第3戦富士24時間のST-5Fクラスは、6台が参戦した。ポールポジションからスタートした#67 YAMATO FITがレース序盤からリードを続けていたが、まさかのトラブルでコース上にストップ。修復を試みるも、リタイアを喫した。結果的に優勝を飾ったのは“公団ちゃん"こと#11 FCR58 SAKAE-MS FIT。きっちりと走り切り、優勝を飾った。
第4戦SUGOもST-5Fクラスは6台が参戦するが、第3戦の結果でランキングは一気に緊迫。首位の#821 アンドリーガル Moty's FIT、#4 THE BRIDE FIT、#11 FCR58 SAKAE-MS FIT、#17 DXLアラゴスタNOPRO☆DEMIOがわずか5ポイント差の中にひしめく。
実力派そろいの中で、どのチームが後半戦に向けて有利な展開に持ち込むのか、楽しみにしたい。
ST-5Rクラスは、第3戦富士24時間には8台が参加した。走行初日の夜間練習走行ではST-X車両との接触がきっかけで2台が大きく車両を破損することになったが、予選までにしっかり修復を果たした。
レースでは#65 odula TONE 制動屋 ROADSTERがクラスポールポジションを獲得したが、レースは#27 Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER、#88 トレジャーワンwith 村上モータースMAZDAロードスター、#610 KOSHIDO RACING ロードスターが順位を入れ替えながら接戦を展開した。
終盤まで誰が勝つか分からない展開となったが、これを制したのは#88 トレジャーワンwith 村上モータースMAZDAロードスター。この結果でランキングのリードも広げている。
第4戦SUGOは1台減り7台での戦いとなるが、ST-5Rクラスはロードスターのワンメイク状態であり、どのチームも実力が高い。このレースでは誰が優勝を飾るか、予想もつかない状況だ。